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三田市ぶらり旅 


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 晴天予報に誘われて三田市の山奥へと車を走らせる。随分と昔にバス釣りに興じた青のダムを横目に通過して、小高い山々の間を縫って緑色が増したころに窓を少し開けると、新鮮な冷たい空気がするりと入ってきて思わず深呼吸。更にアクセルを吹かせて細い山道をうねうね行くと、徐々に標高が高くなり、耳がキーンとなり、峠を越えてようやく目的地に到着する。

花のじゅうたん
http://www.hananojuutan.jp/
〒669-1502 兵庫県三田市永沢寺170番地
079-566-0446


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 朝露をまとった芝桜。こんな種類の花があるとは知らず、更に芝桜にも様々な種類があることを初めて知る。入園料は600円也。


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 背後の山々とピンク色が調和。


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永澤寺(ようたくじ)
http://youtakuji.net/

ホームページによると・・・

 「永澤寺は、応安年間(1370頃)に、五州の大守細川頼之卿が後円融天皇の命により七堂伽藍を建立し、高徳善知の誉れ高い傑僧通幻寂霊禅師を開祖とする禅寺である。寺籍は、曹洞宗に属し、大本山總持寺(能登、現在は横浜市鶴見)の直末である。
 建物は、安永7年(1778)に再建された本堂、開祖堂、庫裡、接賓、書院のほか、昭和40年の台風で崩壊した後に再建された勅使門(茅葺きでは全国で2カ所といわれる)、玉兎門、金鶏門、山門(仁王門)、妙高閣(地下1階、地上3階)がある。境内地は16000坪、寺有林は40町歩。」とのこと。


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 永澤寺の道路の対面では「そば道場」なる幟がはためいている。立ち寄ると手打ち蕎麦を頂くことができる。更には、食事代がそのまま熊本の復興支援にも寄与するということなので、早めの昼食に打ちたての蕎麦を頂くことにする。


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 道場で学ばれた方々が黙々と蕎麦を打っておられて、力強く時に繊細な剛柔織り交ぜた動作に思わず見入ってしまう。鍛錬の賜物である。永澤寺では、「そば道場」なる有料の講習があり、誰でも体験できるようで、体験コースや真面目に蕎麦打ちを習得できるコースもあるとのこと。


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 蕎麦(500円也)。削りたての鰹節の香りと噛めばジワリと出てくる濃厚な味わい、大根おろしの絶妙な辛味と、葱の芳香が突き抜け、負けじと鰹出汁が効いたつゆが見事な調和を見せる。日本人が編み出した、これらを組み合わせた薬味は黄金比である。それぞれの素材がこれほどまでに存在感があるとは驚きであり、そういえば昔日の思い出であるが、祖父母が作った野菜は、子供の頃はどれも野菜の味が濃くて苦手だったけど、今ならきっと野菜が育てあげられた過程を理解したうえで、素材の美味さをしっかりと噛み締めたであろうが、時すでに遅し。色々なことが頭を駆け巡りながら、つるつると蕎麦を啜り、噛み締めると、つゆの旨みが攻めてきた、時間差で薬味が存在感を示し、そして落ち着いた頃に蕎麦の味がジワリと満ちて、ほのかに蕎麦の香りが漂う。美味い。


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 茅葺の家を発見。看板を見ると「一軒家」とあり、「わらびもち」を頂くことが出来るとのこと。素早く道を逸れて、木々に囲まれた駐車場に入ると、すでに木漏れ日が気持ちよくなりつつある季節を実感する。


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 和室が3間と囲炉裏がある板の間が1間。涼しい風が吹き抜ける。


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 わらびもちと抹茶のセット。700円也。

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 まるで氷のような透明感。わらびもちに黄粉をたっぷりと乗せて口に運ぶと、少し暖かくてふわふわな優しい甘みが癒してくれる。のんびりと時間を過ごし、昼下がりに突入するとともに三田市を後にした。こんな休日の過ごし方もありだな~。


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テーマ: 兵庫県

ジャンル: 地域情報

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「北陸乗り放題きっぷ」で行く金沢の旅 ~男二人旅~ 


 次男との男二人旅も今回で3回目。JRのお得な切符があってからこその電車の旅であるが、今回は、「北陸乗り放題きっぷ」なるものを発見し、利用期間が平成27年3月13日までとのことで、つまりは北陸新幹線が開通して金沢市以北、以東の一部区間の特急が廃止されるまでしか利用できないもので、この切符を利用して、今何かと北陸新幹線で注目を浴びている石川県は金沢に、北陸新幹線開通の1週間前に滑り込みで旅をすることに相成った。ちなみに関西から北陸への旅は、北陸新幹線が開通しようがしまいが、今までと何ら変わりなく、いやむしろ、もっと金沢より北上したいような場合には、特急電車が廃止されたりして不便になってしまうし、関東からどっと観光客が押し寄せる前に、地価高騰で物価が上がる前に金沢を旅するのは、タイミング的には適宜を得ていると思いつつ、親子でバックを背負って、三宮から大阪へと向かうのであった。

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 大阪駅。あまり大阪駅を利用することが無いので、こんなにもダイナミックな造りになっているとは知らなかった。まだ構内を一部改装中らしいが、ヨーロッパの駅舎を彷彿とした解放感のあるアーチ型の高天井であり、なおかつ重厚感ある趣に、“鉄分少な目”であるが思わず写真を撮りたくなってしまう。外国人の旅行者の方々もこの光景がお気に入りのようで、珈琲を片手にパンを頬張りながら、行き来する電車を眺めていたが、何だか絵になるんだよな。


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 特急サンダーバードが滑り込んできた。確か構内の放送によれば、記憶がおぼろげだが、全9両編成(もっと短いか?)で前の3車両は金沢で切り離されて富山まで行き、後ろ6車両は金沢止まりだとか(前後、数量が違う可能性あり)。顔面が真っ二つに割れて、そこに連結器があり電車内を行き来できるように通路もあるようだが、鉄道好きのちびっこ達にはこの図が格好いいらしく大人気。この醍醐味の部分を理解しきれていないが、子供たちに交じって、私も念のため撮影。


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 往復特急「サンダーバード」指定席に加えて、北陸JRフリーエリア(福井以北~和倉温泉~直江津)であれば3日間特急乗り放題がついた切符。大人15400円、子供2000円。新大阪駅と京都駅で停車した後は、右手に琵琶湖を眺めつつ、左手に比叡山を眺めつつ、分厚い雪が残る滋賀県と福井県の奥深い県境を越えて、そして福井駅で停車。とても快適。


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 金沢駅の手前で、金沢から福井方面へと延びる工事中の北陸新幹線の高架を眺めていると、車両の倉庫のような整備場のような建物が見えたかと思うと、今を時めく“かがやき”の姿を発見。


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 大阪駅から2時間半ほどで金沢駅に到着。駅構内はまだ工事中。1週間後に迫る北陸新幹線の開通に間に合うのだろうかと、少し心配になるが、ここは日本なので心配無用であろう。


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 金沢駅のシンボリックな鼓門。奥にあるガラスと鋼材で作られたドームも見事な造形。


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 事前の情報によれば、金沢市内はバス路線が非常に充実しているとのことだったので、今回はレンタカーを借りることはせず、その代わりに“金沢周遊1日フリー乗車券”を購入。これを活用すれば、金沢市内の主要な観光地が殆ど網羅されているし、思いのほかバスの本数が多いので、むしろレンタカーで道に迷い、駐車場の確保に悩むよりも便利であろう。駅構内の観光案内所や北鉄バス案内所さらにはホテルでも購入できる。


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 香林坊のバス停には、次々と色々なバスが停車する。


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 今回の宿はこちら。金沢東急ホテル。少し前に全面改装したようで、趣ある和の雅さと、海外の高級リゾートのような煌びやかさが融合し、さらにはホテル内に漂う香りが南国リゾートを彷彿としていて、自然にリラックスした気分になる。


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 ホテルのロビー。ホテルの従業員の方々の応対は、本当に気持ちが良く素晴らしい。


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 スタンダードなツインの部屋。9階の部屋から金沢の街並みが一望できる。


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 金沢に来たら、加賀百万石の時代から受けつがれる城下町の歴史と日本海の新鮮な魚介類や加賀野菜を華やかな器に乗せて、高級懐石料理(加賀料理)でランチを楽しむのが相場だが、残念無念、生魚が苦手で、更に甲殻類アレルギーのため、やや負け惜しみにも聞こえるが、ご当地グルメに走るのもやむを得ない。香林坊にある「カレーハウス ターバン本店」にてカツカレーを頬張る。適度なピリ辛にジューシーなヒレカツが完璧の融和を見せる。いい年して、こんな脂っぽいものばかり食べていたら、そのうち病気になるだろうなと思いつつ、この黄金の組み合わせは、問答無用で食欲に訴えてくるので、ガッツリと頂くしか他なく、我慢してこの手の料理を食べることが出来なくなるより、食べることが出来るうちに食べる、これだ。


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 「金沢21世紀美術館」にて。特別展“ジャパン・アーキテクツ”を含め、親子で2000円也。仕事柄、構造物とは関わりが深く、面白そうだと思ったが、展示内容が凡人には突飛過ぎて理解できず、この分野にドンぴしゃりでハマっている方以外は、全然面白くないと思われる。ちょっと期待外れ。


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 気を取り直して、バスで“石川県観物産館”に移動。事前に、和菓子体験を予約していたので、すんなりと受付終了。今回の体験では、3つの和菓子(右3種類)を作るというものだが、餡自体は事前に準備されているので、和菓子のプロのご指導を賜りながら、粘土細工のように形を整えるというもの。幼稚園児の頃、粘土細工は大好きで得意でもあったのでお茶の子さいさいと思ったが、ちょっと待て、いかんせん数十年も前の太古の話であるので、謙虚な気持ちで作業に挑む所存。


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 プロの講釈を聞きながら30分ほどかけて、餡をこねくりまわして何とか形になった。聞くところによれば、和菓子職人の世界は厳しく、技を完璧に習得するには、割とシンプルな形状の和菓子を包むのに数年、凝った細工であれば十数年の歳月を要するとのこと。加賀百万石の時代から受け継がれる、和の伝統技法を伝承するのも楽ではないが、そんな話を聞きながら、幼稚園時代に粘土細工が得意でしたというようなド素人が餡をこねくりまわすのもどうかと思いながら、その対価を支払っているので良かろうと開き直って、神経を集中して楽しんでみた。“ダイナミックかつ繊細に”というのが和菓子を成形する際のポイントであるらしい。桜の和菓子が、地面に叩きつけられたようにペシャンコになってしまい、あわやサイズオーバーで入れ物に入らないという危機的な状況に陥ったが、強引に入れたらこのようになってしまった。無念。


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 金沢駅にバスで移動。せっかくの「北陸乗り放題きっぷ」なので、特段の目的も無いが、特急電車を使って金沢駅から富山駅に行ってみることに。富山駅前に何か良いお店があれば、夕食を食べてから金沢に戻れば良いと思っていたが、富山駅前は想像以上に何も無く、富山駅の改札を出て、再度改札を通過するまでの間、たったの5分。往路は“しらさぎ”、帰路は“はくたか”に乗車。いずれの特急も北陸新幹線の開通に伴って、全線もしくは一部区間が廃止になるらしく、地元の鉄道ファンのみならず、地元の富山の方々も名残惜しそうに写真を撮っておられたのが印象的であった。


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 こちらは金沢駅構内の“金沢百番街あんと”という土産物店が勢揃いしたところで、金沢の老舗の和菓子や地元の食品を購入することが出来る。日本酒を取り扱う店もあり、店の中に見慣れないものを発見して、にじり寄ると、日本酒を有料で試飲出来るというもので“試飲用日本酒少量自動販売機”とでも言おうか。普段、日本酒は飲まないが、せっかくなので、“金沢限定幻の酒、御所泉原酒”(100円也)を試飲してみたところ、子細な表現の仕方が分からないのが無念であるが、とても飲みやすい日本酒であった。他の土産物店で珍味系のものを試食できるので、この試飲用日本酒を片手に“あんと”内をうろついてやろうかと一瞬、間が射したが、“この場所で飲んでください”と注意書きがあった。お見事!


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 夜の鼓門。これもまた素晴らしい。


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 夕食は、近江町市場内の和食店で加賀料理のひとつ“治部煮”というものを食べてみた。鴨肉と加賀野菜と“麩”を煮込んだもので、出汁は控えめで、あくまで素材の味を尊重した素朴な料理であった。近江町市場は、夜になると閑散としていて、食事をすることが出来る店が数えるほどしかなく、更にどのお店も(特に魚介類の料理が)非常に高いお値段であった。約290年の歴史を有する金沢市民の台所とのことだが、素材を購入するには新鮮なものをお安く手に入れることが出来るのだと思うが、食事となればスイッチが入り完全に観光地価格になっているので、事前に地元の方々御用達のお店を探しておくんだったなと。


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 2日目。ホテルで優雅な朝食の後、素早く身支度を整えて、まだ空気が冷たい朝の金沢城を訪れてみた。過去に何度も大火を経験しているとのことで、建立ウン百年などというのでは無く、復元されたものであるらしいが、石垣や建物の配置などは、往時を踏襲していて、外敵からの攻撃に耐えうる仕組みで、城マニアならずとも威厳に満ちた数々の建物や創意工夫に敬意を表さずにはいられない。ところで、お城と言えば、大阪城や姫路城やノイシュヴァンシュタイン城やラピュタのように天空に天守閣を鋭く突き刺しているのが標準的な形状であると思っていたのだが、ここ金沢城は(場内の模型を見ると)それほど高くない建物が街のように点在するように配されていたようだ。要は、敵からの攻撃に耐えうる構造になっていれば良いので、結果的に平面的に防御出来る構造であれば、建物の高低はあまり関係が無く、敢えていうならば城下町のシンボルたらしめれば良かったのではないかと、勝手に想像するのであった。ちなみに歴史はもっとも苦手な教科であった。


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 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓の中。伝統的な建築技法が用いられていて、総工費なんと46億円。建物自体のみならず、応じの技法を伝承することも、この建物を復元した目的であるとのこと。


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 兼六園。息子は、当初、兼六園に非常に興味を示していたが、いざ訪れてみると、子供の心を魅了するものでは無かったようで、感動なく通過。その後、石川県立美術館へ。本当は、石川県立歴史博物館に行きたかったのだが、北陸新幹線の開通に合わせて、鋭意、大リニューアル中とのことで、国の重要文化財に指定されているレトロな建物の外観を遠目に眺めて終了。


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 ひがし茶屋街にある、本気で歴史ある“コールドパーマ”店。ところでコールドパーマって何だ?


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 ひがし茶屋街。時間が無いので素早く通過し、バスで香林坊まで戻り、地元の天ぷら屋さんで昼食を食べた後にホテルに戻り、午後2時にレイトチェックアウト。香林坊からバスで金沢駅に行こうとした際に、ホテルの部屋にお土産を忘れてしまったことが判明し、ばたばた悶えていると時間が無情にも過ぎて、金沢駅に到着した時には、特急サンダーバード出発の15分前で、大慌てでお土産を購入して(土産店の方の包装のスピードが神業のように早かったために起死回生の大逆転で)、字の如く、目的の電車に飛び乗った。キャリーバックであれば、こうはいかなかった。


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 (本来であれば、こんなことしている場合ではないが、ホテルに忘れ物をしたことに気が付く前であったので、呑気に)薄っぺらい信号機を撮影。LEDの発明により、今や信号機はこんなにも小型になっている。信号機を支える支柱なども強度を落とすことが出来るので、LEDの発明が色々な部分に二次的・副次的な効果をもたらしている良い例ではないだろうか。日本人に誇りを感じながら、見上げる空は清々しい。


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 将来、関西から北陸まで新幹線が繋がれば、その時は新幹線で訪れてみよう。それまで生きているか自信が無いが・・・。リニアモーターカーも乗りたいしなぁ。

テーマ: 国内旅行記

ジャンル: 旅行

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元町駅~三ノ宮駅間をなぜか5時間もかけて移動する変な旅  ~男二人旅 迂回乗車~ 


 “センタクジョウシャ”、“ウカイジョウシャ”・・・この奇妙な単語を耳にしたのは、職場の懇親会の場であった。私の周囲には、いつしか釣り好きではなく、話の筋から察するに鉄道が好きな人達が集まり、この奇妙な単語の話題で盛り上がっている。“センタク”とは、“洗濯”でもなく“先発”でもなく“選択”であり、“ウカイ”とは、“鵜飼”でもなく“うがい”でもなく“迂回”であるということを理解するのに、芋焼酎のお湯割りを一杯飲み干すのに十分な時間を要し、そしてようやく“選択乗車”、“迂回乗車”との漢字を当てはめることを理解した。
ちなみに私は、貧血気味で鉄分が不足しているとよく言われるのだが、所謂、こちらの“鉄分”も不足気味なので、鉄道に詳しい人達に“選択乗車”、“迂回乗車”について教えを乞うた。

 “選択乗車”、“迂回乗車”及び“大回り乗車”は、全て同義語で、例えば、電車でA地点からB地点に移動する際に、複数のルートが存在し、尚且つ運賃が同じ区間であるということらしく、簡単に言えば、(実際の説明は違ったと思うけど)山手線で品川駅から東京駅に移動する際に内回りでも、外回りでも運賃が同じというものと同じらしい。聞くところによると、僅か数分で移動出来るところを“如何に大回りするか”と言うところが、男のロマンであり、秘境の混浴であり、秘密基地であり、未知なる冒険であるようだ。簡単に言ってしまえば、“如何に安い運賃で、如何に長距離を移動するか”と言う部分が要であるようだ。もちろん合法である。


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 鉄分多めの方々からご教示頂いた方法は次のとおり。初心者向けとのこと。

乗換:5回
所要時間:4時間44分
運賃:120円

7:51発 元町(東海道本線)
↓JR東海道山陽本線快速 姫路行(44分)
8:35着 加古川

9:10発 加古川
↓JR加古川線 西脇市行(46分)
9:56着 西脇市

10:12発 西脇市
↓JR加古川線 谷川行(29分)
10:41着 谷川

10:48発 谷川
↓JR福知山線(宝塚線)篠山口行(22分)
11:10着 篠山口

11:14発 篠山口
↓丹波路快速 大阪行(1時間)
12:14着 尼崎(東海道本線)

12:20発 尼崎(東海道本線)
↓JR東海道山陽本線新快速 姫路行(15分)
12:35着 三ノ宮(JR)


 ちなみに、元町駅から三ノ宮駅間は普通に移動すれば、距離0.8㎞、2分であるが、これを迂回乗車にて、距離185.2㎞、時間4時間44分で移動するというもの。馬鹿げていると言われればそれまでだが、新年早々、時間が有り余ってしまったので、早起きをして次男と二人で旅立つことにする。


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 年始の寒波の影響で鉄道ダイヤが乱れに乱れているとの情報。この迂回乗車、電車の本数が極めて少ない地域を通過するので、最初に計画が乱れてしまうと、その後の選択肢が無くなってしまい、計画が実行出来なくなるという危うさを秘めている。早めに家を出たので、辛うじて東海道線の大幅な遅延に巻き込まれずに出発することに成功する。


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 元町駅に滑り込んできた快速電車。恐らく滋賀県産であろう雪が積もっている。元町駅の構内にあるパン屋さんで購入した焼きたてのパンを頬張りながら、朝陽に照らされた瀬戸内海を見ながら快適に移動する。


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 加古川駅で下車して、加古川線に乗り換える。この改札で切符を見せる必要が有り、事前に得た情報に則って、駅員さんに“大回り乗車中です”と告げると、“あっ、大回り中ですね”と返答があり、警察に通報されることも無く、キセルの罪で囚われることも無く、キャー変態と言われることも無く、無事に通過が許可された。意外にもあっさりとした応対だったので、きっと多くの人が、このシステムを利用しているのだろう。


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 加古川線での乗り継ぎが重要になるようで、ここで予定通りの電車に乗ることに失敗してしまうと、この壮大な計画が直ちに頓挫してしまう。


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 加古川駅から西脇市駅へと向かう電車。“ワンマン”で運行されているようだ。電車に隙間が多いのか、暖房の効きが甘いのか、外が寒すぎるのか、足元が寒くてかなわん、と思いながら、普段は見ない由緒正しき日本的な風景に見入る。ドアの開閉は、乗客が自らボタンを押す方法になっていて、無駄にドアの開け閉めが無くて、寒さが侵入せずに非常に便利であるが、“開けたら閉める”、関係ないけど“飲んだら乗るな”が徹底されておらず、足元が更に寒くてかなわん。ちゃんと閉めなはれ。


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 車窓からは、気持ちの良い白銀の世界が飛び込んできて、旅をしているなと感慨に耽ることが出来る。


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 西脇市駅から谷川駅に向かう電車に乗り換える。男気のある問答無用の一両編成であり、かつ一匹狼ワンマンで運行とのこと。良く見れば、車両が随分と新しい。意外にも電車に乗り込む乗客が多いことに驚く。きっと、お正月に帰省していた人達が、自宅に戻る途中なのであろうと思っていたが・・・。


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 電車の中はこのように小奇麗で、何と2列+1列という、飛行機のファーストクラスか、新幹線のグリーン車か、もしくは(乗ったことは無いけど)高級な夜行バスか、と言うような趣で、ゆとりのある座席配置に驚きを隠せない。更にトイレも付いている。電車が発車する頃には、座れない乗客が出るほどの混雑ぶりであるが、よくよく車両の中を見渡すと、帽子の二人組、熊のような大柄の男、熟年夫婦、巨大な三脚を持つ男などなど、先ほどからずっと、我々と同じ電車に乗っている客ではあるまいか・・・。彼らの共通点は、片手にカメラ、場合によっては、ヨレヨレに使い古された分厚い電話帳のような時刻表、そして何か大きな目的を達成してやろうとキラキラ輝く野望の眼差し。


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 加古川であろうか、白銀の世界と言うのは、景色を見事にする力がある。こんなにもゆったりとした景色に囲まれて余生を過ごすというのも選択肢のひとつだろう。暑いのと、寒いのが嫌いだけど、田舎暮らしのシミュレーションをしていると、鞄に詰め込んできた小説なんて読む時間も無い。


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 谷川駅に到着。雪の影響で電車が10分ほど遅れているとのアナウンス。子供と一緒に、掌で雪を丸く固めて遠投する。弱々しい球筋ながら、万有引力のお蔭で綺麗な放物線を描き、そしてふわふわの積雪の中に消えた。


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 程なくして、車体を小刻みに揺らしながら、電車が滑り込んできた。福知山線に乗り換えて、篠山口を目指す。


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 篠山口駅で丹波路快速に乗り換えて、尼崎を目指す。景色が徐々に見慣れた街の風景に変わりつつある。電車の中は、大きな荷物やらお土産やらを抱えた人達で混雑してきている。移動するために電車を利用されている立った乗客の方々には、わざわざ意味もなく大回りをしている手前、やや申し訳ないなという気持ちが芽生えるが、顔に疲れが浮かんでいるものの、いかにも頑健な若者ばかりであるので席を譲りはせず、更に、普段は“なんて座りにくい直角の背もたれの座席だ”と文句ばかり言っているが、なぜか今日の二人掛けの座席は思いのほか快適なので、息子との会話を楽しみつつ、ただの移動を楽しむことにする。


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 伊丹駅を通過。


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 ようやく三ノ宮駅に到着。元町駅からわずか2分で移動できる区間を、わざわざ大回りして5時間近くをかけて移動すると、例え自分の脚力を殆ど使用せず、電車に揺られていただけだと言うのに、達成感があり、充実感があり、未来に光が輝くのはどうしてだろうか。こうやって徐々に鉄分が増えるんだろうなと思ったが、やはり私は、移動のための移動の方が良いと再認識するのであった。


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テーマ: 神戸

ジャンル: 地域情報

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トクトクきっぷ「特急くろしお」で行く本州最南端、捕鯨の町へ ~男二人旅~ 



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 重い車輛を軋ませながら、車輛を小刻みに振動させながら、金属と金属が擦れる甲高い音を鳴り響かせながら、新大阪駅をゆるりゆるりと後にして、向かうは本州最南端の地。窓からは斜めに降り注ぐ冷たい雨。午後になれば天候は良くなるとの予報に期待して、流れてゆく景色を横目に楽しみながら、冷めた缶珈琲を啜りながら、本を読んだり、まどろんだり、気が付けば夢の中だったり。


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 あっそうですか。


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 三宮を出発して約4時間、ようやく和歌山県串本市に到着。更に先に進む特急くろしおの何とも感慨深げな後姿を見送ってから改札を出る。朝は肌寒かった風も止んで、雨が通り過ぎたせいか、もしくは南に大きく緯度を下げたせいか、降り注ぐ陽光もあって蒸し暑くすら感じる。着込んでいた服を1枚、また1枚と脱いでは鞄に押し込んで、何だか冬から春への季節の移り変わりを短時間で楽しんでいるような、そんな感じに似ている。

 串本駅近くのトヨタレンタカーで小型車を借りる。今回の旅も、JRの“とくとく切符”を活用しているので、その特典として、24時間、わずか3000円程度で車を借りることが出来る。世界のセレブリティが楽しむフライ&クルーズよりかは、金銭的にも移動距離的にも背筋の伸び具合も随分とスケールダウンしているけれども、それと同じような調子・・・だな。


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 まずは特急くろしおで来た道を戻るルートになってしまうが、串本海中公園へ。入館料が1700円するが、太地町のクジラ博物館(入場料1300円)とのセット券にすれば、合計3000円が2000円になる。今回の旅も、次男との男二人旅。とくとく切符の情報や、入館料の割引情報など、諸々の情報収集を次男が趣味がてらにしてくれるので、とても助かる。

串本海中公園
http://www.kushimoto.co.jp/


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 海亀。串本の海は、ラムサール条約にも登録されているとのことで、沖合にはサンゴが群生するようで、今回は時間的に難しいが、スキューバダイビングを旅の目的にして、ここ串本を訪れても良い。海に突き出た海中展望塔からは、40~50cmサイズのグレが数百匹ほどの巨大な群れで悠々と泳ぐ姿を見ることが出来る。


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 国道42号を東へと向かう。途中、道の駅“くしもと橋杭岩”に立ち寄ると、橋杭岩がずらりとみえる。国の天然記念物に指定されているとのことで、何とも幻想的な景色が広がる。


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 国道42号を更に進んで、太地町の“太地町立くじらの博物館”に到着。昨今、環境保護団体が捕鯨活動を厳しく批判しているので、この地の名前を聞くことも多く、日本人としていつかは訪れたいと思っていた場所。この環境保護団体の活動資金を色々な企業や個人が支えているが、パタゴニヤやサーフブランドなども多くを援助しているようで、めっきりこれらのブランドの商品を購入することが無くなってしまった。フィジーに住んでいた時にも、仕事柄、この手の情報に多く接することがあり、色々な思考がある中で色々な矛盾を感じたが、未だに自分には理解することが難しい。

太地町立くじらの博物館
http://www.kujirakan.jp/

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 クジラの骨格標本。でかい。


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 大きな入り江を構造物で仕切って、その入り江をクジラやイルカを飼育する場としているようで、ちょうど餌の時間と言うこともあり、次々にクジラやイルカが姿を現した。


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 200円支払うと餌やり体験が出来るということで、魚を片手に待っていると、巨体がすっと現れる。何とも愛らしい瞳。


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 クジラの生態などの紹介を兼ねた短いショーが始まったので、ベンチに腰かけて、幾分冷たくなってきた潮風を感じながら、しばし鑑賞。海中に黒い巨大な影が滑らかに通り過ぎたかと思うと、勢いよくジャンプ。数秒後に巨大な水飛沫が上がる。

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 小さなアクアリウムもある。クラゲが妖艶な姿を見せてくれる。


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 本館に入ると巨大な鯨の骨格標本が出迎えてくれる。本館は1階から3階まであって、骨格標本はもとより、鯨の耳垢、ヒゲ板などの珍しい生態資料や捕鯨に関する資料や器具が展示されている。時間をかけてじっくりと見たいところだったが、到着した時間が遅かったこともあり、閉館の午後5時までの40分ほどで手短に見る。


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 往時の捕鯨砲。


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 鯨組からの勤勉な者への賞与について示したもの。旧字について非常に疎いので間違っているかも知れないが、明治23年の時代に25円を賞与するとある。少し調べると明治30年頃の小学校教員やお巡りさんの初任給が月8~9円ぐらいで、貨幣換算が「明治時代の1円=現在の2万円」とあるので、大雑把に計算して、50万円程度の賞与があったとのことが分かる。どの程度の頑張り具合に対しての賞与か定かではないけど、きっと羽振りが良かったに違いない。


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 本日の宿泊場所はこちら。太地町営国民宿舎白鯨。今までに国民宿舎なるものに泊まったことが無かったのと、町営ということなので応援の意味も含めてこちらに決定。

太地町営国民宿舎白鯨
http://www.town.taiji.wakayama.jp/hakugei/

 料金設定が非常に明瞭で、部屋の種類と時期によって1人当たりの宿泊料金が決まっていて、それに好みの夕食や朝食を選ぶようになっている。しかも非常に良心的な値段。 ちなみに大人の場合は・・・

宿泊料3780円+加算(休日)1080円+夕食(標準食)2160円+朝食864円+入湯税など312円=8196円也


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 部屋からの眺め。質素な部屋だけど眺めが最高。遠いところに来たなという哀愁に満ちて感慨深げになってしまう雰囲気が非常によろしい。


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 夕飯。鯨のフルコースなどもあったが、鯨を食べたことが無い次男が、鯨オンリーの料理を敬遠したので普通の標準食に。もっともリーズナブルな夕食だが、品数も多く、いずれの料理もしっかりと手料理で(冷凍食品でチンみたいなものは無し)、関西らしく魚類の出汁がしっかりと効いていて、いずれの料理も期待していた以上に美味い。那智勝浦が近いということもあって、マグロの刺身やマグロを使ったぬた、マグロの甘露煮もある。私は特に白身や青物の刺身が苦手で食べることが出来ないが、地元の市場にしか出回らない“クロシビカマス”の刺身が秀逸であったと、刺身が大好きな次男の評価。私の分までぺろりと平らげたところを見ると、なるほど美味かったのであろう。給仕をしてくれる地元の方であろう女性の料理や太地町に関する様々な情報が非常に面白く、また人情を感じる。


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 せっかくなので、鯨の竜田揚げを注文。初めて鯨を食べる次男であったが、美味いと大満足。さらにさえずりや刺身などの料理を追加注文したかったが、いかんせん小食なため、満腹になってしまい断念。地元の方々の伝統と英知を結集した、と言えば大袈裟かも知れないけど、町営ならではの心のこもった料理に大満足。


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 夜が明け、部屋の窓を開け放つと、潮を含んだ冷気が流れ込んでくる。地元の方の話によれば、今の時期が追い込み漁の最盛期とのことで、部屋から漁を見ることが出来るとのことだった。


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 くじらの博物館のほど近くに捕鯨船が展示されている。陸にあがった船を見上げると、随分と大きく見えるが、この船で荒れ狂う外洋に出て、長時間に亘り漁をするとなると相当に過酷なんだろうなと、青く突き抜ける空がそんな状況を想像することを消去しているように思う。


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 国道42号を那智勝浦町に向けて北上し、そして県道46号線に折れて那智川に沿って山道を進むと、程なくして土産物屋さんが軒を連ねるエリアに到着し、車を停めてから、石段を踏みしめて熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ。


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 そして那智の滝へ。


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 今回のレンタカーは、トヨタのパッソ。普段乗っている車と随分とコンセプトが異なるので、走りに慣れるのに時間がかかったが、必要十分と言った感じ。午前10時頃に熊野那智大社を後にして串本を目指す。往路にも立ち寄った道の駅“くしもと橋杭岩”に再度立ち寄り、お土産にみかん、きんつばなどを購入する。帰りの特急電車の時間が決まっているため、やや忙しく移動をする。


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 本州最南端に位置する潮岬灯台。


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 灯台の中に入ると小さな資料室があり、展示物のひとつにロイドの古い船名簿を発見。仕事柄、ロイドレジスターを使用して分析をすることがあるので、思わず嬉しくなってしまった。何とこの船名簿は、今から80年ほど前のものらしく、そんなにも前から船名簿が整備されていたという事実に驚きを隠せなかった。


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 灯台からの眺め。地球が丸いということが分かる壮大な眺め。


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 ふと小さな島に目をやると・・・何と釣り人が。凄いところで釣りをするんだなぁ。


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 帰りの時間が迫ってきたために串本駅に向かう。途中で発見した恐らくウツボの干し物。スーパーに“南紀珍味うつぼ揚げ煮”というものを発見し、迷わず購入。


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 レンタカーを返した後に地元のスーパーに立ち寄ると、サンマの押し寿司を発見し、どうやら地元の人に聞くと南紀の名物とのことなので、帰りの特急電車の中で頬張ろうと思い購入。値段も安い。


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 マグロもブロックで良心的な値段で売っている。さすがにこれを購入して、電車の中で頬張るわけにもいかないため、マグロのトロの握りを購入して、帰りの途に就いた。三宮に到着する頃にはすっかり暗くなり、冷たい雨が降り注いでいた。


テーマ: 近畿地方情報♪(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)

ジャンル: 地域情報

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徳島県の清流穴吹川へ晩夏の旅 ~うどん、かつ天、うだつ~ 

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 “何しましょ?”、“ぶっかけうどんの小、冷たいの”。

 野菜のかき揚げと竹輪の天ぷらを小皿に取って、そして冷たいうどんが出来上がるのを待つこと、僅かに数十秒。“チャッチャッ”とうどんの水分を切る小気味良い音の後に、キンキンに冷えた器に純白のうどんが褐色の出汁を背景にきらりと輝いて登場。薬味を乗せて、いざ啜らん!

 四国はうどん県のお隣の徳島県徳島市の街中にある人気のうどん屋にて、滑らかでモチモチでコシがあり、小麦粉の味を感じることが出来るうどんを啜り、そして芳醇な出汁を吸収すると、あぁ文化の違う所に来たんだなぁと感慨ひとしお。店の愛想の良いおばさんの勧めで、生ワカメの熱々天ぷらを頂くと、海の香りが口中に広がり、程なくして鋭い塩味が攻めてくる。これも美味い。うどん、天ぷらの味もさることながら、店内の穏やかな雰囲気が最高。家族4人でお腹いっぱい食べても2,000円程度と、懐に優しいところも満足度アップの所以か。

セルフうどん やま幸町店
徳島県徳島市幸町2-30
TEL:088-602-2062


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 徳島市から進路を西に取り、進むこと30分。お次は藍住町にある“藍の館”にて、藍染めを体験することに。受付で入場料の支払いとともに、藍染め体験に使用するタオルを購入する。展示室を抜けると、天保から明治時代にかけて大藍商として名を馳せた旧奥村家の屋敷があり、その一角の東寝床で藍染め体験が出来る。室内に入ると猛烈な匂いが立ち込めて、思わず頭がクラクラするが、後の説明によるとこの異臭は発酵した藍から発するアンモニア臭であるとのこと。藍の液体に素材を浸し、その後、空気と触れさせることで何やら化学反応が起こり、藍色が素材に沈着するとのことで、色を濃くする場合には、液体に浸し、空気に触れさせる工程を5~6回繰り返すことになる。昔の人達は、こんな技法を良く思いついたものだと感心する。

藍の館
板野郡藍住町徳命字前須西
TEL:088-692-6317
http://www.town.aizumi.tokushima.jp/ainoyakata/


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 指導員の指示のもと、手順通りに作業を進めると、このような美しい模様が姿を現す。素材を持ち込んでの藍染め体験も可能とのことなので、事前に手の込んだ模様を仕込んで藍染めに挑むのも良いと思う。


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 美馬市を目指し、更に西に進む。鉛色の重い雲に覆われたかと思うと、車のフロントガラスに大粒の雨が落ち、そしてたちまち豪雨に突入した。今回の旅の目的が、四国で(一級河川の中で)最も透明度が高いと言われる清流穴吹川で川遊びをすることなので、この豪雨による増水や濁りが心配になる。


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 美馬市内で立ち寄ったスーパーには、神戸ではお目にかかれないような食材が並んでいた。穴吹川にも生息する“あめご”。なるほど“地産地消”か。


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 竹輪や蒲鉾などの練り物が非常に充実している。生産地を確認すると、いずれも地元であった。値段も手頃。


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 神戸市のスーパーでは、まずはお目にかかることが出来ない“かつ天”。魚のすり身をカレーなど香辛料で味付けをした後に薄くカツ揚げにしたもの。色々な種類のかつ天が売り場を占拠しているところを見ると、地元では定番の人気商品なのであろう。購入して食してみたところ、駄菓子屋で売っている串カツにそっくりな味で、文句なしに美味い。揚げたてにソースを垂らして、フハフハ頬張ってみたい。


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 美馬市の街中から進路を南に取り、雄大な吉野川を横切り、穴吹川に沿ってハンドルを左右に切りながら上流方向に進むと、左右に切り立つ山々が急峻さを増し、木々の緑が濃密さを増し、流れの速い雲に覆われつつ、本日の宿泊地である“ブルーヴィラあなぶき”に到着した。チェックインの後に河原に下りてみると、そこには豊かな水を湛えた穴吹川があった。ここ数日の豪雨のせいで、幾分か濁りがあるようだ。穴吹川に足を差し入れると、驚くほどに冷たい。


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 当然このようなことになる。水切り勝負。


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 今回、宿泊するのはコテージ。4棟しかないので予約はお早めに。本館には、和室(7部屋)、温泉、レストランなどがある。コテージの利用者も温泉が無料で利用出来る。

清流の里 ブルーヴィラあなぶき
徳島県美馬市穴吹町口山字丸山1
TEL:0883-55-3777
http://bv-anabuki.com/


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 コテージの室内。電化製品、寝具など一通り揃っているので、快適に過ごすことが出来る。食器類、調味料は無いので持参のこと。


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 二日目。水着に着替えて河原に下りる。夜中に雷鳴が轟き、屋根を大粒の雨が叩いていたため、川遊びは不可能かと思いきや、いつしか雲が流れ、青空から陽光が降り注ぎ、背中にジリジリと盛夏の勢いを感じるまでになっていた。河原の石を拾い上げて、石と石を叩き合わせると、カチッカチッと明らかに硬い音が耳に響く。川の透明度の高さと当然ながら関係している


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 川底には、ハゼ科の魚が見え隠れするので、子供達と網を片手に奮闘すると、何とか数匹を捕獲することに成功した。


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 これはヨシノボリだろうか・・・。


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 激しい水流の中でも川底にへばり付くことが出来るのは、鰭が進化した吸盤で石などに吸い付くことが出来るからだろう。


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 水温は20度を下回っていると思われるが、エイッと気合を入れて水の中に入ると、太陽に焼かれた背中が心地よく冷えていく。水流と水圧を全身で感じながら、流れに乗ってドリフトすると、小魚達の姿が曇った水中眼鏡を通して視界を横切って行く。あめご、オイカワ、ハヤ、ハゼ・・・。


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 川幅が膨らみ激流を避けることが出来る淀みには、小魚がヒラヒラと舞って漂っている。時に水流に逆らって頑張ってフィンを蹴ると、眼下を小魚が鋭く泳ぎ回っている。人間には到底出来ない小魚達の動きに感心しきり。


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 フワフワ川流れ。気持ち良い。


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 午後3時を過ぎた頃、急峻な山と山に挟まれた小さな青い空が、霧のような薄い雲に覆われ、雨粒がひとつ、ひとつ落ちてきて、“雨かな?”と空を見上げて、分厚い鼠色の雲を確認すると、ものの数分で豪雨に変わった。大急ぎで片付けて、コテージに戻り、一息ついた後に温泉で体を温めて、早めの夕食と相成った。本来ならば、車に積み込んできたコンロを使って、炭の香りを堪能しつつ、大自然に囲まれてバーベキューの予定であったが、豪雨の中ではそれも叶わず、コテージにあるホットプレートで代用することになった。


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 窓にへばり付くモスラ。


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 三日目。早朝まで大粒の雨が落ちていたが、雲が流れて晴天に。午前9時頃にコテージを出発し、美馬市脇町にある道の駅“藍ランドうだつ”へ。道の駅を含めて、その背後の地区は、江戸時代以降に阿波藍の集散地として栄えた場所で、本瓦葺きの塗籠め壁(ぬりごめかべ)の重厚な建物が軒を連ねていて、国の重要伝統建造物群保存地区に指定されているという。


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 約400mに渡り伝統的な建物が連なっている。中には、まだ普通の住居として使用されている建物もあり、景観を保存するために相当な努力を要することは想像に難くない。


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 実は、“うだつがあがらない”の語源になっているのが、これらの建物のことであるらしく、「うだつ」とは、建物の2階壁面に作られた防火壁のことで、その造成には多額の費用を要したため、富や成功の象徴となったとか。


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 これが卯建(うだつ)。見事なものです。往時も現在も、うだつをあげるのは大変である。


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 うだつをあげた後もうだつを保つのは大変なようで、この地区に現存する建物は、築200年を超えるものもあり、その維持には相当な費用と志が必要であるようだ。中には普通の住居も数戸あったが、ただの通りすがりの観光客の視点からは、何とか頑張って伝統的な建物を維持してうだつを保って欲しいと感じるのだが。


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 この地区には、伝統的な建物を活用した商店(主に土産物屋)がある。この道40年の職人さん。竹細工で阿波踊りを表現されていて、竹でないと、あの阿波踊りの独特の身体の動きを表現することは出来ないとのこと。この技法で竹細工を製作されているのは、この方の他に一人いらっしゃるだけとのこと。記念に購入しようかと一瞬考えたが、我が家の雰囲気に明らかに合わないのと、作品が大きいこと、そもそもお値段が高額であるので、速やかに却下。

阿波踊り竹人形の里 時代屋
http://www.jidaiya.co.jp/


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 乾いた喉を潤すために地元のジュースを購入。甘酸っぱさに清涼感を感じる。とても美味しい。この他に2種類のすだちに因んだジュースを購入したが、最近流行りの炭酸水に淡く“すだち”の香りをつけたジュースは、ここ最近飲んだジュースの中で最も不味かった。商品化することを決断した方々に拍手を送りたい。


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 お土産に購入。“九助いも”が絶品。さすが鳴門金時!


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 徳島県を後にする最後の締め括りとして、うどんを食すことに。初日におとずれた“セルフうどん やま”の徳島駅前店。同じ系列の店ながら、麺の質、天ぷらの質は異なり、とにかく多くの客を捌くことが目的のようで、味のこだわりは何処へ。残念な結果に終わった。

セルフうどん徳島駅前店
徳島県徳島市寺島本町東3-12-7
TEL:088-611-3622


 現実逃避の三日間はあっと言う間に終わり、夏休みのラストを飾る充実した旅となった。心地良い旅を満喫出来たのも、徳島県の持つ豊かな文化、自然もさることながら、徳島県の人達の常に穏やかで、人懐っこく、親切な人柄によるところも大きい、また、訪れてみよう。

テーマ: 国内旅行

ジャンル: 旅行

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トクトクきっぷ「こだま&やくも」で行く出雲の旅 ~男二人旅~ 

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 新神戸駅の北側の緑溢れる六甲山の裾野から、蝉時雨が遠く聞こえる。こだま733号が滑り込んできた。以前は東海道線でのぞみ号として活躍していた500系の車両とのことで、今は、こだま号とし活躍している。ドアが開くと、現実逃避の開始。遊び道具を詰め込んだスーツケースとロッドを抱えて乗り込む。こだま号の指定席は、のぞみ号で言うところのグリーン車の車両と同じで、2列×2列で広々。シートも分厚くて快適。自然と笑みがこぼれる。


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 こだま号は、1時間も要せずして岡山駅に到着し、ホームを変えて、特急やくも22号に乗り込む。中国山脈の山間を縫うように流れる高梁川に寄り添うように伯備線は北上し、分水嶺を越える手前では、渓相も随分と雰囲気を変えて、左右にうねり濃い緑に覆われながら白い水飛沫を躍らせながら躍動感に溢れている。川の流れが逆転して、日野川を共にし、伯耆富士こと大山を右後方に見る頃には、日本海も間近だ。米子市で西に方角を変えると、程なくして宍道湖がお目見えする。出雲市駅に到着したのは、岡山駅を出て3時間を経過し、すでに正午となっていた。


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 出雲市駅前の蕎麦屋で、割子蕎麦を食す(3枚で650円)。見るからに観光客然とした客が背中を丸めて静かに食事をしているが、地元の人達はあまりいない様子。冬場に湿気を十分に含んだ黴臭い店内と、ごく普通の蕎麦でも商売が成り立つのは、一元さんが多いから故なんだろうなと思いつつ、店を後にした。蕎麦つゆに出汁が効いていないのは、こちらでは標準的なんだろうか・・・干しシイタケの香りはした。


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 今回の旅は、JR西日本が発売する「トクトクきっぷ」のひとつ「こだま&やくも 指定席往復きっぷ」を利用している。大人の料金も通常料金より随分と格安だが、何と言っても子供料金が往復で一律3,000円と言うのが素晴らしい。更に目的地でレンタカーを24時間2,060円(Sクラス、リッターカークラス)で利用できるので、荷物が多くても快適に観光を楽しむことが出来る。ちなみに24時間を超えると通常料金になるとのこと。出雲市駅前の駅レンタカーにて簡単な手続きをして、シルバーのホンダ・フィットに荷物を積み込んで、いざ出発。


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 慣れない車でヨロヨロしながら、明かにチカラ不足で坂道でエンヤコラしながら、ナビに誘導されつつ40分ほど走り、日御碕の東側にある“おわし海水浴場”に到着。すでに夏の繁忙期を過ぎているため、海水浴客は僅かに数人。貸切状態。事前に日御碕観光案内所(0853-54-5400)に情報を得たところ、数台分の無料駐車場があるとのことだったが、民宿用の駐車場しか見当たらず、ちどり荘のおやじさんに尋ねたところ、何とちどり荘の駐車場を無料で貸して頂けることに。感謝。シャワー、更衣室、トイレは、公共の施設を無料で使用することが出来る。いずれも質素だが、有り難い。
 海は透明度が高く、マスクをつけて潜ると、カワハギ、メバル、シーバス、アオリイカが泳いでいる。いずれも稚魚だが、大物もいるはず。


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 まずは泳いで、魚が付いている場所、海の状況を把握してから、ロッドを振る。餌木には反応が無く、小型ジグヘッドに切り替えると、頻繁にアタリがあるも乗らず。海水浴のついでにやるのではなく、釣り重視で楽しんでも良い海岸だ。


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 2時間ほど遊んでから次なる目的地に。海岸線の道路は非常に狭く、小型の車でも脱輪しないかと、不安に感じながらジワジワと進む。今更ながら、レンタカーが小型車で良かったと実感。排気量が小さくチカラ不足であると、文句を重ねていたが、スマヌ、ここに来てモトイ。


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 日御碕灯台。到着時刻が僅かに10分ほど遅かったために、灯台の中に入ることが出来なかった。20年ほど前に来た時には、紺碧の海に感動したが、曇天のためか群青色が広がっていた。


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 アメオトコ。灯台に到着した瞬間に大粒の雨が落ちてきた。海から吹き付ける雨粒を全身で受けてみると、何とも気持ちが良い。今回の旅は、次男との二人旅。


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 ホテルに向かう途中で道の駅“キララ多岐”に立ち寄る。国道9号沿いにあり、コテージが併設されており、更に海水浴場も目の前ということもあって、人気の場所だとか。レストランからは、日本海を一望できる。

キララ多岐
http://www.kirara-taki.co.jp/


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 海鮮親子丼(1,600円)。全く地物では無いが、海鮮好きの息子は美味いと大満足。


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 ソースかつ丼(950円)。衣がサクサクという点とボリューム感があるという点だけは評価できるが・・・まぁ何と言いますか・・・。関西人の味覚には全く合わないなぁ。普段食べているソースかつ丼がいかに安くて美味いか、遥か出雲市で実感。


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 本日の宿はこちら。マリンタラソ出雲。海沿いに立地し、どの部屋からも日本海が一望できる、所謂、オーシャンビュー。ホテルのスタッフの方々は、南国リゾートホテルの出で立ちで、ニコニコ愛想が良くて、丁寧に応対してくれる。かなり人気のホテルらしく、また部屋数が多くないせいか、直前まで宿泊の予約を取ることが出来ず、諦めかけていた時に偶然にも1つだけ空室が出たことを発見して、即座に予約に成功した。

マリンタラソ出雲
http://www.talaso-izumo.jp/


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 部屋はツインベッド。南国リゾート風の室内で、設備は一通り揃っている。気密性も高くて快適に過ごすことが出来る。オーシャンビューと言うことであったが、元気に育った松が視界の邪魔をするのが難点。でもテラスに出ると、広大な日本海が目の前に広がり、潮風を満喫できる。夕暮れ時には、とてもロマンチックな時間が流れるのだろうけど。スタッフの説明によれば、目の前の海にイルカが姿を現すことがあるようで、昨年は60回以上もイルカの姿を確認したとか。室内の雰囲気やホテル内の香りが、フィジーのリゾートホテルに似ている。


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 ホテルの前の浜に下りて、厚い雲に覆われて沈みゆく夕日を眺めつつ、ロッドを振ってみる。生体反応を感じることが出来ず、すぐに撤退。水着に着替えて、ホテル内にあるプールに出陣。情報によると“タラソテラピーのエッセンスを詰め込んだマルチプール”とのことであるが、海水の温水プールで、泳ぐというよりかは、健康のために体を動かしたり、癒したりすることが主であるようだ。14種類のアトラクションがあり、全てを試してみる。高圧噴射と格闘した後に外にあるジャグジーで星空を見上げて、疲れ切って部屋に戻り、麦酒を一気に吸収して、深い眠りに落ちた。


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 早朝に目覚めると雷鳴が轟き、大粒の雨が激しく降っている。日本海には、白い波頭が長く尾を引いているのが見える。ホテルの朝食(大人700円、外に出るのが面倒であれば食べても良いが、次回宿泊する機会があったとすれば、確実にホテルで朝食は食べない。事前の口コミ情報どおりであった)を食べて、いざ出雲大社へ。海岸沿いの道は、信号が少なくて、交通量も少なくて、とても気持ちよく走ることが出来る。天気はいまいちだけど、雨音も心地よく聞こえる。最高だ。


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 視界の片隅に、素敵な建物が映った。旧大社駅。

 出雲市のHPによると、“和風駅舎の最高傑作。駅舎は明治45年(1912)に国鉄大社駅の開通により開業され、大正13年(1924)2月に新たに改築された。出雲大社の門前町にふさわしい、純日本風の木造平屋建てで、和風趣向の際立つ建物。JR大社線は、平成2年(1990)3月31日に廃止され、その後旧大社駅舎は平成16年(2004)国の重要文化財に指定された。”そうです。


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 出雲大社拝殿の大注連縄(長さ13m、重さ4.5t)。


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 大砲。弘化2年(1845年)に第9代松江藩主松平斉貴公が鋳造したとのこと。無知の極みで歴史的な背景や当時の技術力の良否も不明であるが、当時からこのような精細な鋳造技術を要していたことに感心。


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島根県立古代出雲歴史博物館
http://www.izm.ed.jp/

 普段から、あまり歴史的なことに興味が傾かないが、企画展「倭の五王と出雲の豪族」は、展示されているものが豊富にあり、また説明が丁寧になされていることもあって、息子とともに非常に興味深く勉強することが出来た。子供の頃に段ボールを尻に敷いて度々、小山を滑って遊んでいたのだが、不届き者の境地で、後になってからそれが古墳であったことを知って驚いたこともあって、古墳の存在は、割と身近に感じていたために、この企画展に興味が持てたのかも知れない。


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 はは~、スタバも出雲大社横にくれば、このように素敵な佇まいになるのだな。


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 出雲ワイナリーで(無念であるがノンアルコールのワイン(グレープジュース))を試飲して、更に試食品をつついてから、出雲大社に舞い戻り、〆の蕎麦を食べることに。店の老舗ならではの佇まいに魅せられてというか、呼び込みのお姉さんの声に魅かれて、色々なランキングで上位に入っている“八雲(本店)”にいそいそと立ち入った。店内は多くの観光客で大賑わい。


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 こちらでも割子蕎麦を頂く。島根ワイナリーで試食をし過ぎたため、軟弱にも2皿(462円)を注文。息子は更に軟弱に拍車がかかりというか、饅頭を試食しすぎたために1皿(231円)。20年前に出雲大社横で蕎麦を食べた時には、ひどく感動して、蕎麦打ち職人になりたいと、一瞬だけ思ったが、いまや何事にも鈍感な人になったらしく、当時ほどの感動は無いものの、やはり美味いものは美味い。特に蕎麦湯が何ともシンプルで宜しい。ということで、蕎麦湯をおかわりして頂く(無料)。これで一連の出雲旅行にて成すべきことを達成した感がある。


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 レンタカーを返し(ガソリン満タン返し1,200円)、特急やくも22号に乗り込む。順調に伯備線を南下していたが、総社駅付近で、先行する普通列車が故障で立ち往生し、何ともはや、総社駅にて伯備線から吉備線の普通列車に乗り換える羽目に。復旧には1時間半以上も要するとのことで、結局、6両編成の特急列車やくもの乗客が、大挙してたった2両編成の普通列車に乗り込むことになり、通勤ラッシュの状態に。


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 吉備線の普通列車は、溢れんばかり(溢れて乗れなかった人もいるけど)の人々を乗せて、出張帰りのビジネスマンの口は尖り、通勤途中の地元の人は眉間に縦皺が深く入り、学校帰りの若者達は豊かな時間を武器に電車に乗らずに駅のベンチでスマホいじりを継続し、出雲市からの観光で疲れて腑抜けた人達(我々2名含む)はお土産が潰れないか気が気でないし、吉備線の運転士さんも車掌さんも緊急事態にあたふた、特急やくも号なら10分ほどの距離を1時間以上かけて岡山に到着した。


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 出雲市が産地であるという無花果のどら焼き。当然ながら、予約していたこだま746号には乗れず、代替として準備したもらったのぞみ号で一気に新神戸を目指すのであった。帰宅したのは、予定より1時間半以上遅くなったが、ハプニングも旅の一興。現実逃避の幕は閉じた。


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 岡山駅で、空腹に我慢できず駅弁を購入。


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 ままかりの押し寿司。初めてままかりを食したが、なるほど名前の由来が分かった。美味い。


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 出雲市では、日本の通貨単位が“円”では無いらしいが、日本円は使える。

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国道9号と国道27号、いざ舞鶴へ ~ふらり道の駅~ 

 用事があり、神戸から京都経由で京都府北部の舞鶴へ。老ノ坂峠を越えて国道9号を更に北上すると「道の駅 丹波マーケス」の文字を発見し、ハンドルを右に切る。大粒の雨が降り落ちる中、そそくさと店舗の中へ。


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 道の駅かと思いきや、実はJA京都の直売所らしく、偶然にも朝市をやっている。


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 店舗の中に入ると農産品が沢山販売されている。玉ねぎ、ジャガイモ、シシトウ、ピーマン、キュウリ、生花などなど。


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 籠の中を覗き込んでみると、野菜が激安。いずれも1袋100円~150円。普段、三宮界隈で利用しているスーパーの半額以下の金額。籠を覗き込んでは驚き、覗き込んでは驚き、全ての籠をチェックする。


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 タマネギと思いきや、巨大なニンニク。素揚げにしたら美味しそうだなと思い、購入。


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 須知高校の生徒が作ったヨーグルティ。2個購入。

道の駅は、駐車場を挟んでJAの対面にあるのだが、まだ時間が早く、開店していな店舗が多く、閑散としていた。

道の駅 丹波マーケス
http://www.tamba-markeds.com/
京都府船井郡京丹波町須知色紙田3番地5
0771-82-3180


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 京丹波町で、国道9号から国道27号に折れて、更に北上する。久しぶりに走る27号だが、以前は山陰本線や崖下の川を見下ろしながら、風情のある景色を楽しみつつハンドルを左右に切って進んで行った記憶があるのだが、いつしかバイパスが出来たらしく、非常に走りやすい直線道路に変わっていた。道の駅の標識を発見して、再度ハンドルを切って駐車場に。


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道の駅 和(なごみ)
http://www.kkr.mlit.go.jp/road/michi_no_eki/contents/eki/k04_nagomi/index.html
京都府船井郡京丹波町坂原上モジリ11番地
0771-84-1008


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 鯖の押し寿司、鮎の甘露煮、野菜のてんぷら、佃煮など、手作り感があるものが多数販売されている。いずれも食欲をそそるものだが、すでに朝食を食べてしまっており、また昼食は先方で用意して頂いているので、我慢して眺めるだけにする。


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 今まで見たことが無い巨大なスイカ。買うか買うまいか悩んだが、この大きさでは冷蔵庫に入らないので断念。


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 姫枕という可愛らしい名前の小玉のスイカを購入。


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 手作りの竹細工がいっぱい。いずれも地元の方が作られたもののようで、値段とともに作者の名前が記載されている。お値段は手頃。華道を嗜むような身であれば、花瓶を覆うための飾りとして購入したいなと思う美しい竹細工があったが、そんな高尚な趣味は無いので、こちらでも眺めるだけとなった。


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 旨そうな鮎の塩焼き。


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 清流、由良川。鮎釣り師なら、この流れを見てしまうと、じっとしていられないはず。鮎釣りもいつかは楽しみたい釣りだが、将来の楽しみに取っておこうと思う。深く垂れこめた雲が遠くの景色を趣のある靄に変えている。ふと腕時計に目をやると、あまり時間が無いことに気が付き、雨の中、急いでさらに27号線を北上する。舞鶴には正午に到着。


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 午後3時過ぎに用事を終えて、帰り際に道の駅に立ち寄る。

道の駅 舞鶴港とれとれセンター
http://www.toretore.org/
京都府舞鶴市字下福井905番地
0773-75-9945


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 中に入ると、イカ、サザエ、エビなどの海産物を焼いた香ばしい匂いが立ち込めている。


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 新鮮な海産物が所狭しと並ぶ。


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 最高に美味い。程よく柔らかく、噛みしめるとジワリと旨味が溢れ出てくる。


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 岩ガキを食べようと思っていたが、お昼に食事をご馳走になり、すでに満腹のため断念。お値段は500円~700円。ちょっと高いなと。舞鶴在住の親戚の話によると、地元の人達は、ここではあまり購入することは無いようで、どうやらお値段が観光客向けで高いのだと言う。しかし、色々なものが一気に手に入り、誰しも何を買おうかとワクワクしているこの雰囲気は、なかなか良いなと思う。


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 国道27号を南下する途中で「舞鶴かね和」に立ち寄る。随分と昔からこのお店はあり、遠い昔に立ち寄ったことがある。

舞鶴かね和
https://kanewa-m-com.ssl-xserver.jp/京都府舞鶴市京田555−1
0773-75-0586


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 イカの姿干し。試食があったのでつまんでみると、内蔵が入ったままなのだが、これが絶妙な大人の味を醸している。言うなれば、イカの塩辛の熟成する前の状態なので、美味いはずである。2串購入。


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 ハタハタもこのお値段。こちらも当然ながら美味い。


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 懐かしのエテガレイの一夜干しを購入。1串10匹で850円。


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 更にエテガレイの揚げたての素揚げを購入。サクサクホクホク堪らない美味さ。エテガレイの素揚げの良い香りが充満した車で、舞鶴若狭自動車道を駆って一路神戸へ。以前は、いかにして目的地に早く到着するかということばかりを考えていたが、最近は、心に余裕が出来たせいか、道の駅に立ち寄りながら、地元の特産品を眺めたり、珍しいものがあれば購入したり、つまみ食いをしたりしながら、その土地土地の文化に触れながら移動することが楽しみになりつつある。道の駅は、もしかすると「未知の駅」と書いた方が良いのかも知れない。


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 帰宅後にシンコイカを甘辛く焼いてもらった。これがまた美味いのなんの。

テーマ: 京都

ジャンル: 旅行

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京都府北部 丹後半島の旅 ~海に潜り、温泉に浸かり、ビールを飲む~ 

 夏季休暇を利用して丹後半島へ。冬場になると鰤だメジロだと言って、いつも興奮気味に日本海に繰り出しては、丹後半島沖の日本海にジギング船で浮きながら、朝から夕方までジグをしゃくりにしゃくって、そして時に意気揚々と、時に意気消沈して、その釣行を心の中で吟味しつつ、次回の釣行に備えるべく思考を巡らせるのだが、眉を寄せて過去の釣行を振り返ってみると、夜に現地に入り、仮眠所で眠り、翌日の早朝から夕方まで船に乗り、そして、そそくさと神戸に戻ってくるだけで、観光らしき観光をしたことがなかったことに今更ながら気が付いた。

 夏場の日本海はベタ凪だ。白砂が広がる透明度の高い海で、直に海の中から魚達を観察してやろうと思い、今回は、京都府京丹後市の丹後町にある砂方海水浴場に決定。お隣には、鳴き砂でかの有名な琴引浜があるのだが、実は砂方海水浴場の浜も、砂が鳴くのだ、ということを現地で地元の方の話を聞いてしった。


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 砂方海水浴場。波は穏やか。砂浜の規模は小さく、両サイドに岩場がある。割と遠浅なので、安心して泳ぐことが出来るが、砂場に岩場が点在しているので、素足で泳ぐ場合には注意が必要。さらに残念なことに、夏場は多くの人が訪れ、そしてバーベーキューの炭などで砂浜は散々汚され、砂は鳴かなくなってしまうという。冬場になると、夏のベタ凪とは裏腹に、荒れ狂う日本海に豹変して、そして砂浜が激しく洗われて、鳴き砂が復活するという。


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 駐車場料金1500円を支払う。トイレあり、更衣室あり、シャワーあり。いずれも無料で利用できる。地元の方によって運営されている。


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 海の中は透明度が高い。魚影はそれほど濃くないが、岩陰や藻の陰などに小型の魚が見え隠れする。時折、魚群が通り過ぎてゆく。これは鯵の群れか。今回、海中の撮影に使用したカメラは、オリンパスTG-2と防水プロテクターPT-053。カメラのレンズが明るいので、海中でもシャッター速度が速く、快適に撮影が出来る。小魚の群れにも、素早くピントが合って、素早く撮影が出来る。防水プロテクターのシャッターボタンも適度に大きくて押しやすくて良い。防水プロテクターの大きさと重さが気になっていたが、海中で使用すると、以外にも逆に安定感があって良いなという印象。


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 息子がサザエを発見。水深2m以上の岩場には、良く目を凝らすとサザエ、シッタカ貝、ウニが見え隠れする。


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 エイッ。深いところに潜ってみる。水圧で耳がチリチリと痛くなる。耳抜きをしなければ。


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 更に沖合200mほどの地点で泳いでいると、何かの群れを発見。良く見るとイカの群れだ。静かに近づいて接写を試みるも、彼らの泳ぎは極めて素早く、ジタバタしている間に遠くに泳ぎ去ってしまった。降り注ぐ太陽に光を浴びて、妖艶なシルバーを煌めかせながら、小さな青色の発光体をチカチカさせながら、フワフワと海中を彷徨い泳ぐさまは、とても神秘的であった。


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 午後3時頃に砂浜で冷えたスイカを頬張った後に旅館へ。本日、宿泊するところは「丹後の湯宿 ゑびすや」というところ。網野町の木津温泉駅の近くにある古くからある旅館。説明によると「文豪 松本清張も愛した宿」とある。奈良時代に僧侶行基がこの源泉を発見したとの言い伝えがあり、由緒ある温泉であるが、所謂、温泉街のようなものはなく、周囲には旅館が数件あるのみで、周囲の田園風景とも相まって、落ち着いた雰囲気のある宿だ。今まで散々リゾートホテルばかりに宿泊していたので、このような渋い和の雰囲気がある宿も良いなと思うのであった。旅館の女将さんや従業員の方も非常に愛想が良く、また館内の雰囲気も落ちついていて良い。


京都木津温泉 丹後の湯宿 ゑびすや
http://www.h-ebisuya.com/〒629-3241 京都府京丹後市網野町木津196-2
TEL 0772-74-0025 FAX 0772-74-0550


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 館内は大正時代の趣きなのだが、何故かテーブル・サッカーゲームがあったりして、これが当時で言うところの大正モダンっていうやつなのか、なんて勝手に理解することにした。


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 夕飯は部屋食ではなく「ダイニング竹の春」というレストランで。当然ながらお値段次第で料理の質と量は変わるのだが、割と普通のプランでも結構豪華で食べきれないほどの分量であった。特にアマダイ(グジ)の焼き物、メバルの吸い物、飛び魚の天ぷら、真鯛の煮物は、魚があまり得意ではない私でも、非常に美味しく頂くことが出来た。この他にも、刺身、牛肉、鴨肉などもあり、更に野菜も美味しく、非常に満足、満腹でレストランを後にした。ここでも仲居さんの対応は非常に良くて快適だった。


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 夜の中庭。


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 近くの酒屋で購入しておいた地ビール「丹後プレミアムビール(ヴァィツェンアルト)」。満腹状態に加えて、夕食時に温泉水と称する冷たい水があまりに美味しかったので、ついつい大量に飲んでしまったため、夏場のビールの美味さを相当低下させてしまっているが、せっかく購入したので取りあえずビール!
 喉越しの軽快さはあまりないが、芳醇な香り、濃厚な麦芽の味、そして酸味があって美味い。お値段は強気の440円。もう少し安ければ、自宅用に購入したのだが。


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 温泉に浸かって、目を覚ましてからレストランへ。朝食も大満足。またもや満腹。


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 二日目も丹後半島の綺麗な砂浜で海水浴を楽しむ予定であったが、泳ぎ過ぎて疲れたとのことで、予定を変更して、気まぐれに丹後半島をぐるりと走ってみることにした。丹後半島の北端にある経ヶ岬の灯台。駐車場から400mとのことであったが、実際にはそれ以上の距離で、石積みの階段を歩くこと15分で白亜の灯台がお目見え。思えば、20年ほど前にもここに来たことを思い出す。


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 伊根町。ドラマの影響で随分と有名になったようで、今や観光資源として重要なものになりつつある舟屋が遠く眼下に見える。この眺めは道の駅「舟屋の里 伊根」から。


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 伊根町の舟屋。町中にお邪魔して、隙間から舟屋の写真をパチリ。


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 道の駅では、魚介類が安く手に入る。「真鯛の塩干し」が何と1枚100円。


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 出汁用の煮干し。ホタルイカのようなサイズの小イカの干物と煮干しを購入。


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 丹後半島海沿いの178号線を南下して、日本三景天橋立へ。当初、松原を歩く予定であったが、あまりの暑さに途中で断念して引き返す。昔の土産屋の軒先には、イカの開きが干してあったり、イカ徳利が干してあったり、鯵の干物が干してあったり、いかにも地物を売っているといった印象であったが、すっかり近代的どこにでもあります的なお土産屋になっていて、少し残念な気持ちになったが、今どき、何処に行っても同じようなものになりつつあるなぁと若干の諦めの心境で天橋立を後にしたのであった。


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 178号線から176号線に進路を変えて、更に南下して福知山市を目指す。途中で道の駅「シルクのまち かや」を発見し、休憩がてら立ち寄る。地元の野菜が安い値段で販売されている。万願寺シシトウ、ナス、トウモロコシを購入。営業時間が午後5時までなのだが、客が多数いるのにお構いなしの撤収、店じまいの速さに驚いた。もう少し、商売っ気があっても良いのになと。


 福知山市から若狭舞鶴自動車道に入り、現実逃避の世界から引き戻されつつ、一路神戸へ。


 国内外問わず、気ままな旅は楽しい。次は何処へ。


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奈良若草山 鹿せんべいとばし大会 ~束の間のアスリート~ 

 久しぶりに奈良へ日帰り旅行。以前は神戸方面から奈良へ行こうとすると、大阪市を抜けて渋滞に悶絶苦悩しながらの移動であったが、今は阪神高速3号線、13号線そして第二阪奈道路を利用することによって、約75㎞の道程を東へ一直線、1時間40分ほどで到着することが出来る。便利になったものです。

 連休ということもり、午前9時前には奈良県庁周辺の公営駐車場が満車に。周辺には個人の駐車場もあるので、駐車場に困ることは無いようだが、料金はやや高め。


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 気温18度。清々しい気候で奈良の広い空を見上げつつ、伝統的な建造物などを眺めながらの散策は最高。まずは定番の東大寺。20年以上も前の記憶を辿ろうにも、すでに完全劣化していて、ほぼ初めて来たに等しい状態なので、新鮮な気持ちで観光を楽しむことが出来る。


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 大仏殿の大仏様。子供の頃に見た時には、なんて巨大な大仏様だと思ったが、自分が大きくなったせいか、妄想するうちに大仏様が実物よりどんどん巨大化したせいか、自分の記憶にある大仏様より随分と小さい。




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 鹿せんべいを手にすると、直前までは緩慢な動きであった鹿達が突如俊敏になる。


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 注意事項。


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 ゴムのような艶めかしいグッドコンディションの鼻。


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 若草山では、“鹿せんべいとばし大会”が開催されており、優勝すれば日本一どころか世界一!とのキャッチフレーズにまんまと乗せられて参戦することに。若草山の入場料金が150円、そして今大会用の大きな鹿せんべい1枚が300円。紙製の鹿の帽子がエントリーの証。若干ゴワつく鹿帽子をかぶり、大会に参戦する。競技に使用されている鹿せんべいは、通常の鹿せんべいよりも数倍も大きく、競技用の直径20cmの専用せんべいなのだ。


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 鹿の糞を避けながら、若草山の中腹まで来ると、鹿せんべいとばし大会の会場のみならず奈良の街並みを見渡すことが出来る。微風が吹いて最高に気持ちが良い。


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 普段見る虹とは、円弧が上下逆さま。


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 鹿せんべいとばし大会の会場。斜面の下側の方向に投げる。鹿せんべいをお目当てに鹿達がかなり真剣な眼差しで待ち構えている。鹿せんべいとばしのルールは至って簡単で、ハンマー投げのように左右にファールラインがあり、その範囲内に収まれば有効。鹿せんべいが着地後に転がった場合には、それも有効。詳細は大会のホームページを。


鹿せんべいとばし大会
http://www.geocities.jp/mikasakkk9999jp/

優勝賞品:『鹿の角のトロフィー
飛距離 20m以上:入賞賞品有り
飛距離 30m以上:豪華入賞賞品有り



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 他の選手の試合の風景を観察しながら、真面目に投げ方、投げる方向、角度などを息子と議論しつつ、30分ほど待って、ようやく我が家の順番に。現時点の最高記録は40.5メートル。15分ほど前に出た記録だ。30メートル付近まで飛んだあと、コロコロと転がっての素晴らしい記録。この記録を塗り替えなければ、優勝賞品である鹿の角の盾を手にすることは出来ない。気合が入る。まずは息子が投げる。っが、20メートルラインを越えず、敢え無く敗退。


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 そしてワタクシの出番。目の前の牡鹿が邪魔だなぁと思いつつ、鹿せんべいが割れないように優しく、しかし出来る限り力強く、フリスビーを投げる要領で、右斜め前からのアゲインストの風を読みつつ、紙製の鹿の帽子が頭皮にゴワゴワと絡みついて不快なのも忘れて、いつになく真剣に投てきの体制に入り、そして運命の瞬間・・・・無心で鹿せんべいを投げる。地面と平行にスルスルと良い感じに飛行し、これは記録を更新するのではないかと興奮状態に入るまでもなく、折からのアゲインストの風に煽られてバランスを崩し、たちまち地面と垂直になり20メートルラインを超えてストンと着地。着地の衝撃で割れてしまう選手もいる中、我が鹿せんべいは着地時の衝撃に見事に耐えて、そしてコロコロ転がって25メートル付近で遂に力尽きる。鹿せんべいの動きが止まると、鹿達がワラワラと集まり、我が鹿せんべいは、たちまち彼らの餌食となった。無念。


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 20メートルクリアーの商品として、鹿の縫いぐるみをもらう。次回の大会に備えて、フリスビーを購入して練習しようかと、ふと思うのであった。


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テーマ: 近畿地方(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)の各府県の駅前路線情報

ジャンル: 地域情報

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