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和歌山中華そば探訪(72) ~まるとみ食堂~ 

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 今夜は国道370号に佇むこちらの食堂へ。いかにも地元の方々御用達といった店構え。道路を挟んだ対面に駐車場がある。

まるとみ食堂
 和歌山県海南市大野中585-3
 電話:073-483-3273
 営業:不明
 休み:不明
 駐車場:道路挟んで対面に3台


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 店内は、カウンターにテーブル席が2つ。カウンターの上にぶら下がる短冊を見ると、料理の幅は広くて、店名のとおりまさに食堂である。短冊を右から左の方向に順に辿って、お目当てのチャーシューメンを発見して、素早く注文をする。店内のテレビには、カーリング女子3位決定戦に備えて、過去の戦績や戦いぶりが放送されている。選手達の笑顔が素敵である。


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 「チャーシューメン」703円也。どっしりとした器にたっぷりとスープが入っている。まずは蓮華でスープを啜る。直感的に化学調味料っぽい分かりやすい味が飛び込んできたが、後に豚骨や鶏ガラでとったであろうスープの旨味が広がる。見た目よりか濃厚では無いが、思いのほか塩味が強く、醤油と相まってキリリ感が強い。更には炒めたモヤシの油がスープに広がり、また香りを放ち、スープに深みを与えている。正統派の和歌山中華そばとは一線を画しているが、やはり定食屋さんのラーメンの印象が強い。


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 モヤシを掻き分けて麺を引っ張り出す。噛み締めるとモチモチとしていて、程よく柔らかく、スープとの絡みも良い。


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 叉焼を引っ張り出す。エッジ部分には、分厚い脂身が君臨していて、見ているだけで胸焼けしてしまいそうだが、これを一気に頬張ってみると、意外なことに脂身に少し癖はあるものの、それほど嫌味は無く、また赤身部分は肉の繊維が細かくてしっとりとしていて、食べやすいではないか。豚肉本来の肉々しさは控えめで、程よく野性味が香っている程度。叉焼自体には、あまり味付けがされておらず、スープの味が支配している印象であるが、やや厚めの叉焼を5枚も飲み込んだが、胸焼けせずに事無きを得た。上半身に油の匂いが染み込んだ状態で店を後にした。

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店名:まるとみ食堂
「チャーシューメン」
 ◇お値段:703円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、モヤシ、蒲鉾
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:塩味強めの豚骨鶏ガラ醤油
 ◇叉焼:素朴な味の叉焼5枚
 ◇満足度:★★★☆☆
 ◇その他:地元人に人気の食堂
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和歌山中華そば探訪(71) ~ラーメン幕末 海南店~ 

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 海南市まで少しだけ足を延ばし、本日のランチはこちら。国道26号沿いに立地していて、利便性が良いこともあって、普段から賑わっている。特に昼時は混雑していることが多い。

ラーメン幕末 海南店
 和歌山県海南市藤白187-1
 電話:073-460-3835
 営業:11:00~23:30
 休み:なし
 駐車場:あり


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 扉を開けると、店員の方々が威勢よく迎えてくれる。店内はテーブル席とカウンター席があり、広々としていて、隅々まで整理整頓が行き届き、清潔感がある。


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 4種類の定番のラーメンに、複数のトッピングを組み合わせることが出来る。これ以外にも、季節限定で様々なラーメンがお目見えする。メニューを見ながらラーメンを選んでいる最中にも、店員の方々がこちらの動きをしっかりと観察していて、アイコンタクト一発で注文を取りに来てくれる。


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 「豚骨ラーメン、チャーシュー大盛」930円也。まずは蓮華で、乳白色のスープを啜る。控えめで柔らかい豚骨の香りが漂い、暫くしてエッヂの効いた塩味が舌に染み込んでくる。奥深くに鶏ガラの存在があるせいか、また野菜がしっかりと使用されているせいか、非常に優しいスープである。味が物足りなければ、トッピングした高菜をスープに混ぜてしまえば、ピリ辛の引き締まった味に変化する。卓上の壺に、高菜と紅生姜があり、好みで自由にトッピング出来るので有難い。


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 麺を引っ張り出すと、白くてつやつやしている。スープを絡めながら啜ると、滑らかに滑り込み、噛み締めると程よく柔らかくてモチモチしていて、スープの味が拡散した後に時間差で麺の味が広がる。以前に麺を大盛にして、結果、満腹になり過ぎて仕事に支障を来した経験があるので、今回は替え玉はしない。


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 お次は叉焼。脂身は少な目であるものの、持ち上げると柔らかすぎてホロホロと崩れてしまう。大ぶりなこの叉焼を一気に口に頬張ると、豚の野性味は限りなく排除されていて、ほんのりと赤身から豚肉を感じることが出来る。追随して脂身がジュワリと溶け出して、口の中で拡散する。塩味や醤油の味は感じられない。


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 この分厚さが堪らない。脂身が絶妙なバランスで配置されている。確かに美味いが、2枚目にして早くも胸焼けをしている。根性なしと言うか、胃腸弱すぎである。


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 替玉せずとも満腹で、今回は無念ながらに叉焼を1枚残してしまったので、替玉を3玉なんて未知の領域である。


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 左上には10玉の文字。凄すぎる。

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店名:ラーメン幕末 海南店
「豚骨ラーメン、チャーシュー大盛」
 ◇お値段:930円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、モヤシ、高菜
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:塩味クッキリ豚骨
 ◇叉焼:厚い豚バラ叉焼5枚
 ◇満足度:★★★☆☆
 ◇その他:満腹なるも何故か心満たされず
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和歌山中華そば探訪(70) ~屋台市場まる亀~ 

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 ファミレスや車のディーラー等の照明が眩い大浦街道沿いに、照明だけは負けじと煌々と輝いている目的のお店を発見。夜間しか営業していない。店舗横の路側帯に車を停めて、暖簾と言うか、すだれのようなボロボロの青のビニールシートををくぐる。

屋台市場まる亀
 和歌山県和歌山市湊448
 電話:073-432-1062
 営業:17:00~翌3:00
 休み:火曜日
 駐車場:なし(道路沿いに辛うじて駐車可)


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 まだ客は居ないが、真ん中のテーブル席には予約が入っているとのこと。店のおばちゃんが煙草をプカプカと吹かして出迎えてくれる。煙草を吸わない自分にとっては、既に最悪の状態であるが、隙間風が勢いよく抜けてくれるので、何とか耐えることが出来る。当然、この季節、足元は非常に冷たい。


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 チャーシューメンにするか悩むも、お勧めの”もつラーメン”を注文する。


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 「もつラーメン」、800円也。写真では、そのボリューム感を十分に表現出来ていないものの、実物は圧倒的な迫力がある。いつものように蓮華を手に取り、そしてスープを啜る。塩分強めの味噌が広がり、時間差でピリリと辛みが攻めてくる。スープの温度が猛烈に熱く、早々に舌に火傷を負う。大量の白菜や玉葱などが器の表面を完全に覆い尽くしていて、それらを割箸で摘み上げては、次々に口の中に放り込むも、なかなか減らない。太くて瑞々しいメンマは、こちらもスープに攻められて塩味たっぷりである。


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 大量の野菜を掻き分けてから、麺を引っ張り出す。一瞬、インスタントラーメンかと思ったが、気のせいであった。熱々のスープに浸かり、大量の野菜で蓋をされていたせいか、麺は柔らかめ。当然ながら濃厚なスープが絡んで、熱いし辛い。フハフハ息を吹きかけて冷ましながら、額に汗を滲ませながら、気が付けば鼻水を垂らしながら、舌がビリビリと火傷と辛さで痺れながら、黙々と口に運ぶ。食べても食べても減らない。


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 そういえば”もつラーメン”であったのを思い出し、”もつ”を捜索すると、実に可愛らしげな小さな”もつ”を発見する。蓮華に乗せてみるとプルプルと震えちゃったりするが、実は主役の”もつ”を3個集めてこの分量。野菜のボリューム感とのギャップに萌えそうになる。いや萌えない。結局、野菜:もつ=95:5と言う、実にキビシイ現実を目の当たりにする。昨今の人件費や食材等の高騰による、スモールチェンジグを舌で感じつつも、野菜たちのお陰で腹がパンパンに膨れ上がったところで、スープを飲み干すことが出来ずに箸を置いた。

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店名:屋台市場まる亀
「もつラーメン」
 ◇お値段:800円
 ◇トッピング:白菜、玉葱、ネギ、モツ、メンマ
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:あわせ辛味噌
 ◇叉焼:モツ
 ◇満足度:★★☆☆☆
 ◇その他:満腹なるも何故か心満たされず
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テーマ: ラーメン

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和歌山中華そば探訪(69) ~かわせ天王~ 

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 本日はこちらへ。食べログでの評価はやや高く、”癖になる味”とか”中毒性がある”等と概ね好意的なコメントが目立つものの、”癖のある店”との言葉がお決まりのように記されているので、今まで足が向かなかった。近場の中華そば店をほとんど制覇してしまっていて、尚且つ和歌山の飲食店の多くは、きっぱりと日曜日を定休日としているところが多く、より選択肢の幅が狭まってしまい、これも何かの縁であろうと思い、意を決して世間の評価を確かめるべく、扉を引く。

かわせ天王
 和歌山県和歌山市中之島525
 電話:073-433-9215
 営業:17:30~21:30
 休み:木曜日
 駐車場:店舗近くに2台


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 店に入るなり、ハチの張った丸刈りの親父さんが”何する?”と言ったかと思いきや、間髪入れずに”初めてか?”と。壁に張ってある紙切れを顎で指し示す。数秒考えた後に”特製ちょうだい”っと言うと、”シングルか?”と。再び壁側を振り返って、紙に書かれている赤文字のカタカナを良く見ると、”トクセイ・・・・・グル”とあるが、”・・・・・”の部分は”シン”であることが判明する。”じゃぁシングルでお願い”っと言って席に着く。店内には既に4名が席についているが、いずれも常連客のようで誰一人として言葉を発せず、ただただ前方を凝視している。火にかかった鍋から、ふつふつと小さな音が聞こえるが、これ以外には何も音が聞こえない。これほどまでに無音の中華そば店は初めてである。

 静寂の空間がより拍車をかけるのか、親父さんのせっかちそうな動きが余計に際立っている。ただし、よくよく観察をしていると、親父さんの動きは確かに慌ただしくせっかちであるが、素人目に見ても全体の流れに無駄があり、明らかに要領が悪いのが分かる。厨房が狭いから、しようが無いのかも知れないが。ふと親父さんの手元を見ると、小さなスプーンで白い粉を掬っては、何杯も器に投入している。どうやら化学調味料のようだ。更に親父さんの動きは加速する。大量の麺を一度に湯切りしようと、片手に持った平ザルに大量の麺を重ねていくが、あまりの重量に片手がプルプルと震えている。今にもザルを落としてしまいそうな危うい状態であるが、何とかそれを耐え忍んで、各器に麺の投入を終える。ザルには未だ大量の麺が引っ付いていて、ザルからぶら下がっている。一瞬、迷いがある動きであったが、ザルに麺がぶら下がったまま、ザル置き場にエイッとザルを置くと、色々なところに麺が散らばって引っ掛かり、至る所で麺がブラブラとぶら下がっている。


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 「特製中華そばシングル」750円也。まずは蓮華で・・・っと蓮華を探すが、この店に蓮華は無い。器を持ち上げてスープを啜ると、豚肉の香りとともに醤油と化学調味料の味が前面に出てくる。確かに分かりやすい美味さである。スープの温度はとても高く、塩分は強めである。


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 豚肉を掻き分けて、麺を引っ張りだす。太麺のストレートである。麺を啜ると言うより、割箸で麺を口の中に送り込んで、そして噛み締めると、程よく芯が残り歯応え十分であるが、喉に麺が残るのでしっかりと噛む必要がある。太麺に負けじと醤油と化学調味料が効いたスープが絡んでくる。麺を啜りつつ、青葱を間に入れて、そして豚肉を齧る。醤油ベースのスープで煮込んだ豚肉は、肉本来の味がして普通に美味いが、それ以上では無い。

 このお店、勘定をする際にも独特である。器の横に代金を置いていくのだが、釣銭が必要な場合は、カウンターの端にあらかじめ置いてあるトレイの中から、各自が必要な釣銭を取っていくようになっている。更に店内での撮影はダメらしく、”写真撮らんといて、ラーメンはええけど”とのこと。世間の評価が高い理由が分からん。

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店名:かわせ天王
「特製中華そばシングル」
 ◇お値段:750円
 ◇トッピング:豚肉、青葱
 ◇麺:太麺ストレート
 ◇スープ:化学調味料ベースのうっすら豚骨醤油
 ◇叉焼:豚バラ肉
 ◇満足度:★★☆☆☆
 ◇その他:食べログの高評価が理解できぬ
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テーマ: ラーメン

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和歌山中華そば探訪(68) ~サッポロ~ 

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 ここ和歌山は、言わずと知れた中華そば激戦区である。まるで勝負を挑んでいるかのように遥か遠く雪国サッポロの名を掲げて、外観からも見て取れるように長らく営業を続けておられるところを見れば、地元の方々から一定の評価を得ていることが分かる。数年前に北海道を訪れた際には、隙さえあればラーメンを啜ったが、どの店も工夫が凝らされていて、それぞれ非常に美味しかったので、少し期待が持てる。

サッポロ
和歌山県和歌山市畑屋敷端ノ丁9
 電話:073-433-2820
 営業:月~土 11:00~14:00、18:00~翌3:00(平日)、18:00~翌4:00(金・土)
    18:00~翌2:00(日曜、第3日曜日は休み)
 休み:曜日により営業時間が異なる
 駐車場:なし


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 厨房をL字に取り囲むようにしてカウンター席が配置されている。壁に貼り付けられているものが、いずれも年季を感じる。白いカウンターには、直接、マジックで注意事項やお勧などの文字が記されている。


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 ラーメンの味は3種類。いずれも豚骨ベースとのことなので、他の和歌山中華そば店との違いを比較しやすいように、しょうゆラーメンを注文することに。チャーシューメンを注文しようか一瞬悩むが、昨夜に食べた脂身たっぷり叉焼の後遺症がいまだに続いているので断念。


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 「しょうゆラーメン」680円也。モヤシを炒めた際の油の香ばしさが漂っている。まずは蓮華でスープを啜る。醤油と味噌の味がしっかりとしていて、豚骨の香りはあまり感じない。サッポロ一番味噌ラーメンの味に非常に良く似ている。分かりやすい味である。モヤシを炒めた際の油のお陰で、味にも奥行きが出ている。珍しく茹で玉子が乗っている。


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 やや太めのしっかりとした麺。あまり芯は無く、ほどほどにモチモチした食感。


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 お次は叉焼。見るからに脂身は皆無である。口の中に放り込んで噛み締めると、豚肉特有の野性味は無く、また脂身から溢れるジューシーさも無く、染み出てくる塩味も無く、完全に豚肉の旨味が抜けきったボソボソの状態である。少しエグミすらある。もしやこれでラーメンの出汁を取っているのでは無いかと思うほどの叉焼であったが、せめてもの救いは、今日に限ってチャーシューメンを注文しなかったと言うこと。


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 北海道ならではの表現なのかな。

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店名:サッポロ
「しょうゆラーメン」
 ◇お値段:680円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、蒲鉾、メンマ、モヤシ、ワカメ、茹で玉子
 ◇麺:中太麺ストレート
 ◇スープ:醤油(豚骨ベース)
 ◇叉焼:カスカスの味なし叉焼2枚
 ◇満足度:★★☆☆☆
 ◇その他:敢えてこのお店を選ぶ必要なし
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テーマ: ラーメン

ジャンル: グルメ

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和歌山中華そば探訪(67) ~中華そば丸田屋ぶらくり丁店~ 

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 今日も相変わらずの寒さで、こんな時は温かくて美味い中華そばを啜りたくなるもの。仕事を終えてから、夜遅い時間でも営業している”ぶらくり”にあるお店を目指す。こちらのお店、昼間は営業しておらず、なかなか訪れる機会が無く、今日は満を持して訪問できると嬉々としていたが、店内に入ると”昼の営業はじめました”の文字を発見。オイオイ。

中華そば丸田屋ぶらくり丁店
 住所:和歌山県和歌山市北新5-35-1
 電話:073-423-1245
 営業:11:00~翌3:00
 休み:年中無休
 駐車場:店舗横(川を挟んで)に数台


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 人気のあるお店なので混雑しているかと思いきや、思いのほかお客さんが少ない。カウンターの隅っこの席に腰かける。素早く注文を聞きに来てくれたので、反射的に”特製中華そば”を注文する。所謂、チャーシューメンである。お店の従業員の方々の立ち居振る舞いや従業員同士の言葉遣いからして、いかにも規律が整っている印象を受ける。


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 和歌山中華そばのお店らしく、中華そばの種類は潔いほどに少ない。


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 「特製中華そば」、800円也。まずは蓮華でスープを啜る。この一口目が、中華そばを美味いと思うか、または美味くないと思うかの非常に重要なものになるので、蓮華の中には決して青葱は浮かべず、スープのみを、精神を統一しつつ眉間に皺を寄せて、真剣な顔を通り越して、半分怒ったような顔でもって啜る。はたから見たら、マジすぎてきっとヤバイ。スープは見た目ほどに濃厚では無いものの、程よい豚骨の香りと、程良い塩分と、柔らかくトロリとした舌触りが気持ちよく、更に嚥下するとジワジワと美味さが広がり、時間差で控えめな野性味が鼻を抜ける。青葱もメンマも控えめである。


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 叉焼を掻き分けてから麺を引っ張り出して、そして豚骨スープを絡ませながら啜る。程良く芯があるモチモチの細麺を噛み締めると、豚骨の香りに負けない、力強い小麦の香りが広がる。スープの温度で麺が柔らかくなると、小麦の香りが弱くなってしまうので、前半戦に積極的に麺を啜る方が良いのかも知れない。


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 薄切りの豚バラ叉焼を口の中に放り込む。脂身が勝っているせいか、まずは脂身特有の香りが広がり、そしてじっくりと噛み締めると、ジュワジュワと甘くてコクのある脂が溢れだし、如何にも豚肉であると言わんばかりの赤身が追随して、そして、”そう言えば”の時間差で奥底に醤油を感知する。若干、大きさが異なる叉焼が7枚入っているが、最初の1枚目、2枚目までは非常に美味いと感じるものの、脂身に拒絶反応を示すジジイな領域に片足を突っ込んでいることもあり、3枚目から7枚目までは結構厳しい。遅ればせながら”特製中華そば”を注文したことを後悔する。最後の最後までスープを飲み干すと、胸焼けとともに身体はポカポカと芯から温まり、心も穏やかになる。器の底には、朱色の店名と骨粉が見える。

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店名:中華そば丸田屋ぶらくり丁店
「特製中華そば」
 ◇お値段:800円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、蒲鉾、メンマ
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:豚骨醤油
 ◇叉焼:甘い脂の豚バラ叉焼6枚
 ◇満足度:★★★★☆
 ◇その他:安定の美味さ
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テーマ: ラーメン

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和歌山中華そば探訪(66) ~中華そば丸夢~ 

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 ここ最近の日本は寒すぎる。あまりに寒すぎて釣りに出掛ける気力も削がれ、更に週末に啜る和歌山中華そばも、安心できる近場のお気に入りの店ばかりに偏ってしまい、その結果、ブログのネタは完全に枯渇状態。お金は強制的に消耗するも、一日の殆どを炬燵に潜っていると当然ながら体力は消耗せず、普段通りに眠りに就けば午前4時には目が覚めてしまう。外は当然ながら闇。仕事がある平日は、いつも眠くてしようがないのに、せっかくの休日に限って早く目が覚めてしまうのは、得をしているような損をしているような。午前5時には朝食を終えて、珈琲を飲んだり、ネットを目的もなく彷徨ったり、釣り道具のカタログを眺めたり、気が付けば午前10時。早くも昼食が気になってしようがない。メモ帳に走り書きしていたラーメン店をふと思い出し、海南市方面に車を走らせる。

中華そば丸夢
 住所:和歌山県海南市名高532-17
 電話:080-4488-1606
 営業:11:00~14:00 18:30~翌0:30
 休み:木曜日
 駐車場:なし(周囲にコインパーキングあり、1時間100円)


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 平成29年3月に開店したばかりの新しいお店。海南医療センターの東側にある。店内は実に小奇麗で、飲食店としては正解であるが、界隈の和歌山中華そばの老舗の薄汚さに慣れてしまうと、どうも殺風景に感じてしまう。


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 メニューは実にシンプル。茹で卵はあるが、早寿司は無い。


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 「チャーシュー麺」850円也。見た目は正統派の和歌山中華そばである。期待が持てる。まずは、いつものようにスープを啜る。思いの外、豚骨の野性味は控えめで、奥の方で程よく豚骨の香りが漂い、追って醤油の香りが柔らかく抜ける。塩味も控えめである。


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 叉焼を掻き分けて麺を引っ張り出すと、まるでスース焼きそばのような褐色の中細麺が姿を現す。ツルリとしたストレート麺にも関わらず、みっちりとスープが絡みついている。麺に絡みついたスープが四方八方に飛び散らないように、箸で麺を折り畳むようにして丁寧に口に運ぶ。スープが高温であるためか、麺は柔らかくてモチモチ感に欠けるが食べやすい。


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 お次は叉焼を摘まみあげる。脂身が大部分を占めている。脂が強すぎないか心配しつつ、叉焼を口の中に放り込む。噛み締めると、ジュワリと程良く甘い脂が溢れだし、すぐさまに力強く生醤油の甘みと塩味が存在感を放つ。今までに相当数の和歌山中華そばを食べたが、今まで食べた叉焼の中で、最も醤油の存在感が際立っている。これは好みが分かれるところかも知れないが、多めの脂身に強めの醤油が良い具合に調和している。脂身にはなかなか醤油の味が浸みないことを計算済みなのであろう。これが脂身が少ないロース肉であれば、味が強すぎて塩辛くて食べることが出来ないかも知れない。麺を啜ってから、叉焼を齧り、そしてスープを啜る。異様に細いメンマを齧ると、こちらも醤油味が効いている。太めでコリコリと歯応えがある瑞々しいメンマの方が、この強めのラーメンとは相性が良いかも知れない。和歌山中華そばの懐の深さを知った一杯であった。器の底に、骨粉は無い。


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店名:中華そば丸夢
「チャーシュー麺」
 ◇お値段:850円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、蒲鉾、メンマ
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:豚骨醤油
 ◇叉焼:醤油のエッヂ効きまくり豚バラ叉焼8枚
 ◇満足度:★★★☆☆
 ◇その他:見た目よりスープはあっさり
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テーマ: ラーメン

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和歌山中華そば探訪(65) ~ハヤシラーメン~ 

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 本日は、中之島の変則五差路を西に進んだところにあるハヤシラーメンに。平成29年9月にオープンしたばかりのお店とのことで、昔ながらの和歌山中華そばのお店とは少し違うぞっ、と言わんばかりに、オシャレ方向のモノがチラホラ見え隠れする。

ハヤシラーメン
 住所:和歌山県和歌山市中之島1607 岩尾マンション 1F
 電話:073-432-6636
 営業:火~土曜日11:00~14:00、17:30~24:00
     日曜日11:00~14:00
 休み:月曜日
 駐車場:なし


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 店に足を踏み入れると、ファッショナブルな女性店員の方が元気良く迎えてくれる。店内は中華そば店らしからぬ、大きなバイクや木彫りの象が鎮座していたり、立派な革製のソファが置いてあったりして、まるでカフェのような雰囲気が漂っている。木を多用した内装であること、観葉植物がたくさんあること、また差し込む陽光が清々しいことから、視覚的な効果が存分に発揮されていて椅子に座ってみると実に居心地が良い。


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 和歌山中華そばの店にしてはラーメンの種類が多いが、迷うことなくチャーシューメンを注文する。


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 「チャーシューメン」850円也。見た目は、一般的な和歌山中華そばの面持ちであるが、濃い緑の葉っぱ(後にチンゲン菜と判明)が控えめにオリジナリティを主張している。まずは蓮華にてスープを啜る。柔らかい豚骨の味に控えめな醤油の味、これにモヤシを炒めた際の香ばしい油が混ざりあって少しだけコクが増している。最初は物足りなかったスープも、何度も蓮華を口に運ぶうちにジワジワと奥底から旨味が効いてくる。スープの温度は高い。


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 麺を啜る。スープの表面が油に覆われているので、麺の温度も高く保たれている。麺が暴れないようにお上品に啜って麺を噛み締めると、麺自体に味が付いているかのようにスープが絡んでいる。モチモチとした歯応えが気持ち良い。麺の分量は少な目。


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 お次は叉焼。周囲が焦がしてあるのか、もしくは醤油が染みているのか、見るからに食欲をそそる色合いである。箸で叉焼を丸めてから口に放り込むと、香ばしさの次に脂身が優しく溶けて、そして豚肉の野生味が浸みだしてくる。素材の味を楽しむという趣旨なのであろうか、見た目とは裏腹に叉焼の味は極めて薄い。チャーシューメンと銘打ちつつも、薄い叉焼が4枚というのは実に物足りない(普通のラーメンに200円アップで叉焼2枚が追加される)。雰囲気が良い店なだけに、心意気の無いラーメンが残念だなぁ。

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店名:ハヤシラーメン
「チャーシューメン」
 ◇お値段:850円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、蒲鉾、モヤシ、チンゲン菜
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:豚骨醤油
 ◇叉焼:豚バラ叉焼4枚
 ◇満足度:★★★☆☆
 ◇その他:全体的に味薄め、叉焼少ない。
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テーマ: ラーメン

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和歌山中華そば探訪(64) ~中華そば研究所 マルケン~ 

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 和歌山では、まだ歴史の浅いマルケンへ。県道135号(国体道路)と県道13号の交差の西側にあり、県道13号に面しているので容易に発見することが出来る。暖簾をくぐると同時にスライド式の扉を開けて店内に入ると、威勢良く”いらっしゃいませぇ”の声。店内は夜のお店のような佇まいで、割箸や胡椒やメニュー等の備品を変えれば、バーにでもなりそうなオシャレな雰囲気。カウンター席とテーブル席がある。

中華そば研究所 マルケン
 住所:和歌山県和歌山市手平5-8-19
 電話:073-425-3150
 営業:10:00~15:00
 休み:日曜日
 駐車場:店舗横に4台(横並びに4台でははく、2台×2列=4台で、奥の2台は前の車があると出入りできなくなる。客同士で融通を利かせる必要あり。)


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 アルバイトと思しきうら若き女性に、席に着くなり何を注文するか聞かれ、思考するまでもなく反射的に咄嗟的に「中華そば、叉焼増しで」と発する。「中華そば」と言ったか言ってないかの瞬間に、厨房方面に向かって「中華そば一丁」の高らかな声。


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 「特製中華そば」830円也。実に落ち着いた佇まいである。店名に「研究所」の文字があったので、もしや挑戦的な革新的な前衛的な変わったラーメンが出てくるのではと、心配半分、期待半分であったが、これぞ和歌山中華そばといった王道の具材と素朴な配置である。まずは蓮華を手に取って、心静かに透き通ったスープを啜る。豚骨の風味は何処へ、醤油ベースのスープであるが、奥深くに優しく豚骨のような鶏ガラのような旨味を感じる。スープの温度は極めて高い。


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 麺を啜る。一気に啜ると、スープと油を纏った程良い太さの麺がツルツルと滑り込んでくる。噛み締めると外側は柔らかく、中心部は具合よく芯が残っている。スープの温度が高いこともあり、食べ進むと麺が徐々に柔らかくなっていくのが分かる。


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 こちらのお店では、叉焼の分量を律儀に公平に重さで管理しているとのことで、普通の中華そばの場合は50g、特製中華そばの場合は100g。透明感ある脂身とホロホロの赤身部分が見るからに美味そうである。割箸で叉焼を摘まみ上げて、そして口に放り込む。柔らかい脂身がふわりと溶けて、同時に生醤油のような、強い醤油の甘みと香りが一気に広がり、野性味あるホロホロの赤身と混然一体となる。美味い。次々に叉焼を頬張っていくが、5枚目あたりから脂身が厳しくなってくる。これはお店側に問題があるのではなく、こちらの内臓に問題があるわけで、食欲旺盛な頃であれば、叉焼10枚以上(こちらのお店の基準で言えば200g)でも、何ら胃もたれせずに楽しめたに違いない。


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 店内を見回すと「肉そば」の文字。次回はこれを試してみよう。

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店名:中華そば研究所 マルケン
「特製中華そば(叉焼2倍)」
 ◇お値段:830円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、メンマ、蒲鉾
 ◇麺:中細麺ストレート
 ◇スープ:豚骨控えめの豚骨醤油
 ◇叉焼:フワフワ脂身の醤油きっぱり豚バラ叉焼6枚(100g)
 ◇満足度:★★★☆☆
 ◇その他:豚骨スープがもっと濃厚であれば最高
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テーマ: ラーメン

ジャンル: グルメ

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和歌山中華そば探訪(63) ~麺dinning 月乃家~ 

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 別用で由良町まで出向く機会があり、その帰り道に以前から気になっていたお店へ。和歌山市六十谷に、この姉妹店がある。仮設のような屋根付きの待合所を見れば、繁盛店であることを察することが出来る。午前11時、開店と同時に暖簾をくぐる。

麺dinning 月乃家
 住所:和歌山県有田郡有田川町大字天満428-1
 電話:0737-52-5716
 営業:11:00~14:30、17:00~22:00
 休み:日曜日
 駐車場:向かいの「スーパーセンターオークワ」の駐車場利用可


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 店内はカウンター席とテーブル席がある。注文を終えて待っているうちに、次々に席が埋まっていく。


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 豚骨と鶏白湯をベースにして、これらの組み合わせで料理が構成されている。お値段はやや高めの設定だろうか。


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 「チャーシューメン」880円也。まずは蓮華でスープを掬い、そして精神統一の後に心静かに啜る。最も心昂る瞬間である。豚骨と鶏ガラがベースになっているとのことであるが、豚骨の臭みは皆無に近く、鶏白湯と相まって、濃厚でありながら奥底でキリリと引き締まったダシの味がじっくりと広がってくる。塩分は控えめであるが、醤油醸造の本場らしく、甘みが特徴の醤油が見事に調和している。何気に横たわるメンマを口に放り込むと、滑らかな食感で、柔らかく、竹の香りが優しく、とても美味い。出来ることなら、もう少しメンマを入れて頂ければ、満足度は向上するのだが。食べた後に気が付いたが、青葱の存在感は無い。スープの温度はやや高め。


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 お次は麺。低加水の細麺ストレートを一気に啜ると、ツルツルと気持ちよく滑り込み、そして、ここにきて初めて豚骨の野性味が鼻から抜けて、そして噛み締めれば程よい硬さで応じてくれる。スープの濃度が控えめなせいか、もしくは麺の表面がツルツル過ぎるのか、スープの絡みは控えめである。煮卵は柔らかく優しい。


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 お次は叉焼を口に放り込む。モモ肉を使用した叉焼とのことであるが、一辺を分厚い脂身が覆っていて、これは胸焼け必死かと思いきや、生ハムのようにしっとりとしていて嫌味は全然なく、また赤身部分はキメが細かく柔らかく、噛み締めると豚肉の旨味とともにジュワリと程良い塩分が染み出してきて、自分がシェフだったらメロンに巻き付けてしまいそうな勢いである。叉焼が器の周囲を覆い、豪快な印象を受けるが、何ともお上品な叉焼である。分量はやや少な目であったが、全体的にバランスが良い美味しい一杯であった。もしかすると、早朝の肉体労働が美味さを倍増しているのか。

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店名:麺dinning 月乃家
「チャーシューメン」
 ◇お値段:880円
 ◇トッピング:叉焼、青葱、メンマ、煮卵
 ◇麺:細麺ストレート
 ◇スープ:豚骨鶏ガラ醤油
 ◇叉焼:しっとりモモ肉叉焼6枚
 ◇満足度:★★★★☆
 ◇その他:お上品系、スープ少な目
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テーマ: ラーメン

ジャンル: グルメ

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