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和歌山紀北チニング釣行 ~5分の2の攻防~ 

 GWが明けて、たった5日の労働でこの疲労感はなんだ。GWが遥か遠くにあったような、そんな錯覚をするぐらいに濃密な時間を過ごしたと言うことか。いや違う。色々な面倒なことに巻き込まれ、ただ翻弄されただけなのだ。今日は金曜日、潔く定時で仕事を切り上げて、素早く車に乗り込んで、国道を南下する。直前に煎れた珈琲の香りが、FM802の軽快な音楽に乗って、車内に緩やかに漂う。週末の充実度は、金曜日の夜の過ごし方で決まる。週末の入り口に足を踏み込む、この瞬間が肝心であり心が躍る。

 少し前に暴風雨を伴う荒れた天気が続いていて、海水温の上昇に影響があるのでは無いかと気を揉んでいたが、ここ数日は一気に天気が回復している。今後に期待が持てる。大河川が運ぶ流木等の漂流物が海沿いに留まっていると非常に厄介であり、過去にも釣りにならずに撤収したことがあるが、とにかく現地を確認する他に手は無い。


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 鋭い嘴で一撃。

 午後6時半、橙色に染まる西の空を眺めながら釣りを開始する。まだ時合には少し早いが、餌木を投じてシャクっていると、それだけで身体も心も解放されていく。消波ブロックが絡み、潮流が通り、尚且つ海藻が揺らめく場所。今年は、まだアオリイカの釣果が上向ていないようだが、コウイカの釣果はポツポツと耳にする。足元には、コウイカの墨跡がある。少しは期待できる。陽が傾き、辺りが一気に暗くなり始めている。遠投した餌木を10秒ほど沈めてから、大きなシャクリで餌木を躍動させる。20投以上はしただろうか。投じた餌木をシャクリ、そして沈め、またシャクリ、沈め・・・小脇に抱えていたロッドが雑に激しく揺さぶられる。瞬時にロッドを立てて、フッキングの体制に入るも、ロッドに重みは無く、残念ながらフッキングに至らず。餌木には、くっきりとアオリイカであろう嘴の後が付いている。結構な良型であった可能性がある。バイトはこれっきり。


 午後7時半、一旦、アオリイカ狙いを切り上げて、次はターゲットを変えてチヌを狙うことに。


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 午後8時にポイントに到着してから、かれこれ1時間近くもロッドを振り続けているのに、未だバイトは無い。至る所でボラの軍団が表層付近で群がっていて、彼らが頻繁にラインに接触しては、余計な期待をさせるが、さすがに何度も何度も同じことを繰り返されると、ボラの接触か魚のバイトかの違いを見分けることができるようになる。気まぐれな南風が、忘れた頃にビューっと吹く。風が止んだのを見計らっては、その合間にジグを投じていく。底に沈む小さな石や大きな石を感じながら、丁寧にロッドを操る。クッ・・・クッ・・・とボラの接触とは異なる振動。リーリングを少し早めて、ジワリとロッドを立てて魚の重みを探る。そのままジグの操作を続けると、グンッ・・・と明確なバイト。素早くロッドを引き付けてフッキングを入れる。ロッドが大きく曲がり、揺さぶられ、ドラグが鳴る。魚の走り具合と躍動感が、明らかにチヌとは異なる。粘り強く、力強い引きから、ボラを掛けてしまったのではないかと心配になる。ドラグ音とともに幾度となくラインが引き出される。丁寧に寄せて、ランディングネットを準備しつつ、ヘッドライトを灯すと、細長い魚体が躍っている。ナマズか?潮位が低く、ランディングに苦戦するが、何とかネットインに成功する。何とマゴチではないか。


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 50㎝を少し超える良型のマゴチ。現在の時刻、午後9時10分。


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 海面を凝視すると、浮遊物の動きが変わった。干潮から潮が動き出している。リーダーの垂らしを長くして、所謂、ペンデュラム投法でジグを投じていく。PEラインがガイドに擦れる音が消えた頃に、遠くでポチャっとジグの着水音を確認して、素早く余分に出たラインを整えた後にラインを巻き取っていく。ロッドティップを小さく揺さぶりながら、リールのハンドル2回転に1回の頻度で喰いの間を入れながら誘う。カツカツ・・・、チヌのバイトだ。ジワッとロッドに重みを感じ、チヌがジグを咥えていることを察知した瞬間に、チヌの硬い唇にしっかりと針を掛けるために、ロッドの反発力を活かして力強くフッキングを入れる。ラインが張り詰めて、ロッドが大きく弧を描き、スプールが回転し、ドラグ音が響き渡る。ラインが走る。魚の力を受け止めつつ、間合いを詰めていく。激しくドラグが鳴る。ロッドを寝かして、魚の動きを制御しながら、ランディングネットを準備する。チヌのファイトで気を付けないといけない点がある。間合いが十分に詰まり、ランディングネットを準備する頃に、チヌの力がふと抜けてスッと寄ってくる瞬間がある。この時に針掛かりが悪ければ、呆気なくロッドのテンションが霧散してしまう。またロッドとラインの角度が小さくなると、これもまた危険だ。最後の最後まで真剣に挑む必要がある。


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 程なくしてネットに収まったのは、チヌ42㎝。鰭が長くて凛々しく、綺麗な魚体だ。


 どうやら時合に入った感がある。この直後に、同じような場所で良型のチヌを掛ける。強烈な引きで、何度もロッドが絞り込まれ、時間を掛けて寄せたまでは良かったが、潮位が低いこともあって、魚の誘導がうまくいかず、ランディングネットを片手にもたもたしていると、魚の口からジグがパンッと外れてしまい痛恨のバラシ。
 更に1匹目より強い引きの良型を掛けるが、これも最後の最後で痛恨のバラシ。ともにヘッドライトを照らして魚体を確認していただけに、精神的なダメージは大きい。上げ潮が効いた一瞬に時合が訪れ、30分ほどでバイトが遠のき静寂が戻る。アオリイカを含めると、打率は5分の2であったが、心は満たされている。週末が始まった。


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 夜中の牛丼ってこんなにも美味いのか。


■釣行データ
 釣行時間:平成30年5月11日(金)午後8時~午後10時30分
 潮回り:若潮、下げ→上げ
 天気:晴れ、気温:22度、水温:16.2度
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計2匹(マゴチ51cm、チヌ42cm)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン10lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・Gulp SW Sandworm 2inch, C(Camouflage)
 ・KEITECH Ring Worm 2inch, Green Pumpkin Pepper
 ・JACKALL, Cover Craw 2inch, IGAI Smoke
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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和歌山紀北チニング釣行 ~天空の島ラピュタの後に~ 

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 桜餅、春を感じながら齧るならこれだなぁと、ナダシンにて購入。優しい桜の香りが漂い、上品な甘さが心地良い。ほろ苦い珈琲とも相性が良く、穏やか昼下がりが過ぎていく。

ナダシンの餅 本店
 兵庫県神戸市灘区下河原通 3-1-8
 078-881-1500


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 ところ変わって、神戸から和歌山へ。過去に一度、時は折しも民族大移動のGWにとある島を目指すも、あまりの大混雑に島に渡るためのチケットを手にすることが出来ずに断念した苦い経験がある。考えが甘すぎた。まるでここだけ時間が止まったかのように、事前にチケットを予約出来るようなシステムが無く、当日に加太漁港のチケット売り場に並ばないと、島に渡ることが出来るか否かが分からない。”天空の島ラピュタ”の風景に似ていると言うことと、更には関空からのアクセスが良好であることも手伝って、ここ最近の混雑ぶりは半端ではない。月曜日に仕事の休みを頂いて、家族ともども再び島を目指す。二度の失敗は許されない。気合を入れて、出船の1時間前に現地に到着して準備万端である。作戦が奏功して待ち人はまばらであったが、乗船時間が迫ると、朝の第一便が満席になる勢いである。


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 片道20分ほどで加太漁港から友ケ島に到着する。往復2000円の料金は、足元を見てやや高めであるなと思ったが、口にすることはやめた。老朽化が著しい桟橋を歩いて、無事に上陸する。遠くには大阪港や神戸港を目指す大型船と、うっすらと淡路島が浮かぶ。


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 急な砂利道を歩くこと数十分、冷え切った身体が温まった頃に第三砲台跡に到着する。明らかにカメラの撮影技術が低いせいで、臨場感はイマイチであるが、これが”天空の城ラピュタ”に出てくる一場面のようだと巷で人気の場所だ。明治政府が紀淡海峡防備のために築造した由良要塞の一つだとのこと。島内には六ケ所の砲台後があるが、この第三砲台が最大規模であったとのこと。複数の砲座があり、地下通路で繋がっていて、漆黒の闇に光を灯しながら進むと、赤色のレンガ積みの壁が左右に迫り、歩みの度に音が反響し、しっとりとした冷たい空気が漂い、心なしか火薬のような匂いを感じながら、時空を超えて第二次世界大戦の頃に舞い降りたかのような錯覚を起こす。”名所探訪コース 3.3km”を歩いたが、結構な高低差があり疲労感がひどかったが、春の陽気を感じつつ自然の中を歩いたことで、充実感の方が少し勝ったような気がした。


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 2時間ほど友ケ島を探索して、正午頃に加太漁港に戻る。淡島神社付近にある人気のお店で昼食を頂くことに。20分ほど待って、元気の良い女将さんから声がかかる。店名が怪しい響きである。


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 ギャグのような風景である。シラス丼、あわしま丼(様々な貝類が入り乱れ)、カキフライを注文する。まるで客が注文する料理を事前に察知していたかのような速度で次々に料理が運ばれてくる。見た目だけでなく、味も抜群である。至福の時間が過ぎる。


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 加太漁港を散策すると、春の香りに満ちている。



 少し休んでから夕刻の部へと移行する。本来であれば、ここ最近上向きのメバリングに出掛けたいところであるが、今日の潮回りは長潮で、残念ながら夕暮マズメ時には潮位が低くなるとのことで、メバリングを諦めて別の釣りを模索する。ここ最近の釣具店の情報によれば、紀の川の河口域で良型のチヌがあがっているとのこと。餌釣りによる情報なので、どこまで真に受けて良いものか判断に悩むも、とにかく車を走らせることに。


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 チヌ狙いに転じて20分後にロッドが曲がる。腹パンパンのチヌ35㎝。

 午後5時30分、釣りを開始する。海面を凝視すると、何やらベイトの群れらしき騒めきを確認することが出来る。もしやと思い、シーバスに狙いを定めてプラグを投げ倒す。ルアーにベイトがコツコツと当たる感触が伝わるが、本命のシーバスからの反応は無く、1時間後、つまりは午後6時30分にはシーバスを諦めて、チヌ狙いに転じる。自作の直リグにクロー系のワームをつけて、ジグを遠投する。ラインを通して伝わる振動から、海底の状態を想像しながら、丁寧にロッドとリールを操作する。20分ほど経過する。辺りはすっかり暗くなり、所謂、マズメ時は過ぎ去った感がある。大きな石がゴロゴロと点在する場所を根掛かり覚悟で果敢に攻める。海藻に触れたかのような柔らかい感触が伝わり、直後にツッツッツッ・・・っとバイトらしき反応。少しためてから、バス釣りのような電撃フッキングを入れると、ガツンッと衝撃とともにロッドが曲がり、ラインが張り詰めて、ドラグが唸る。スピード感は無いが、圧倒的なトルク感がある。大きく曲がるロッドを確認しながら、左手でランディングネットを準備する。ある程度、魚を手前まで寄せてしまうと、突如としてラインテンションが抜けるかのような状態になることが多いが、手前に寄せてもラインが張り詰めていて、ジワリとした重量感がある。外道を掛けてしまったかと不安になるが、ヘッドライトを灯すと見慣れた銀鱗が光る。丁寧に寄せてランディング。腹がパンパンに張ったチヌ35㎝。


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 更に20分が経過してロッドが曲がる。チヌ36㎝。少しサイズアップ。

 十歩ずつ場所を移動しながらジグを投じていく。ポイントを細く刻んでいく要領だ。ボトムに転がる石をジグがコツコツと叩く振動を確認しながら、ジワジワとラインを巻き取る。トントントンッ・・・と叩くようなバイト。時期によるのかも知れないが、チヌのバイトは、”カツカツカツ・・・”と鋭く硬い場合が多いが、今日のチヌのバイトは明らかに異なっている。少しためてから、大きくフッキングを入れると、ガツンっとロッドが反発する。ジャジャジャっと激しくドラグが唸り、ラインが引き出されていく。一定のラインテンションを保ちながら、ロッドの反発力を活かして魚との間合いを確実に詰める。左手でランディングネットを準備している間に、ラインテンションがスッと抜けてしまうが、立ち位置を変えてラインテンションを保つ。程なくして、ランディングネットに収まったのは良型のチヌ36cm。ほんの少しだけサイズアップしている。


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 強烈な引きの正体は、チヌ46㎝。

 風もなく快適だ。ジグヘッドを投じながら釣り進む。海底の状況を伝えていたジグが浮いたような状態で、直後にモゾモゾモゾっと普段とは異なる違和感。ラインが僅かに張ったような状態になり、念のため強くフッキングを入れる。ゴンッと痛烈な衝撃の後に、ロッドが一気に曲がる。同時にドラグが唸り、激しくラインが引き出されていく。先ほどの2匹とは明らかにパワーが異なり、直観的に良型であることが分かる。海面から突出している大きな岩にラインが擦れないように、ロッドを左右に切り返しながら、丁寧に寄せる。幾度となく、ラインが引き出されるが焦りは禁物だ。浅場まで寄せたは良かったものの、危険を察知したのか、突如として魚nの動きが激しさを増す。海面が白濁すること数回、そしてランディングネットに入れ損なうこと数回、ようやく魚の動きを制してランディングネットに収めることに成功する。尾鰭が巨大なチヌ46㎝。

 時合が到来したかと心が躍るも、その後、パタリと魚の反応が無くなり、午後7時45分に納竿とした。長い一日が終わった。


■釣行データ
 釣行時間:平成30年3月12日(月)午後5時30分~午後7時45分
 潮回り:長潮、下げ
 天気:晴れ、気温:14度→9度
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計3匹(チヌ 35㎝、36cm、46cm)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Cover Craw 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
 ・Gulp SW Sandworm 2inch, C(Camouflage)
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

■潮汐
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和歌山紀北チニング釣行 ~限りなくバイトが続くも~ 

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 ミカンが美味しい時期になった。貴志川近くの農産物直売所には、農家の方々が持ち込まれた季節の野菜や果物が所狭しと並び、いずれも良心的な価格で販売されている。ここに来れば、旬の野菜と果物が何であるかを、旬を理解していない無知な自分でも知ることが出来る。農家の方々が持ち込まれた野菜や果物には、バーコードとともに生産者の識別番号が貼り付けられている。今の季節のミカンは、甘さと酸味のバランスが抜群に良いが、生産されている農家によって、その味は随分と異なるので、好みのミカンを見つけるのも楽しみのひとつだ。1袋に10個~20個のミカンが入って、100円~200円という価格帯であるが、中には大きさが不揃いであったり、小振りなものがあったりして、決してスーパーで販売されているように整ってはいないが、自宅で食べる前提であれば何ら問題はなく、スーパーで売っている大ぶりなミカンより、この小さいミカンの方が味がぎゅっと凝縮されていて、むしろ美味いと思うほど。店の方に伺うと、生産者番号は、一度発番されると、その先ずっと同じ番号を使い続ける仕組みであるということなので、好みのミカンを発見できた際には、その番号をしっかりと記憶しておかなければならない。昨年の記憶を頼りに「210番」と「540番」を購入する。


 海水温度が18度を切ったと同時に、太刀魚の釣果が怪しくなり、遂には太刀魚の動きを完全に見失ってしまっている。ネット上の釣果情報では、まだ太刀魚が釣れているとの情報もあるが、いずれも夜通しの餌釣りでの釣果であり、ワインドでの釣果は見当たらない。昨年の今頃の釣行データを確認すると、”某所の河川に大量のサヨリが入り込み、シーバスのボイルが2時間も続く”とあるので、久しぶりに、シーバス、チヌ、キビレを対象魚として出かけることにする。午後5時にポイントに到着するもアングラーの姿は無い。直観的にサヨリ等のベイトが入ってないことを悟り、厳しくなることも悟る。

 まずはジグヘッドにシャッドテールの組み合わせで、表層から底層までを誘ってみるが反応は無い。もしかすると底にはヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュがいるのでは無いかと、欲を出して底層を丁寧に探り過ぎて痛恨のラインブレイク。リーダーごと切れてしまい、薄暗い中、北風に背を向けつつFGノットを組む。気分を変えて、表層をミノーで誘う。5分後、予期せぬところにブロックか何かの障害物があったようで、ルアーが引っ掛かってしまい、またしてもラインブレイク。ヘッドライトを灯しながら、北風に背を丸めて再びFGノットを組む。かなり精神的に落ち込んでしまうが、何とか耐えて釣りを再開する。


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 チヌ狙いに変えて一投目で。

 完全にチヌ狙いに移行する。潮が上げてきている。手前側に落ち込むブレイクがあり、その奥にジグを投じてから、ロッドを立ててラインテンションを保ちながら、底に転がる大小様々の岩を転々と交わしていく。ラインテンションが抜けてしまうと、たちまち根掛かりに見舞われるので、集中力を継続することが必要だ。北風が強く、ロッドやラインが揺さぶられてしまい、ジグのコントロールが非常に難しい状態であるが、ジグを投じる方向を工夫することで、その影響を最小限に抑えることが出来る。ジグが岩をコツコツと叩く際の硬い感触に交じり、ジワリと鈍い重量感を感知する。バイトだ。ジグが岩と岩の間を斜めに駆け下りたときに喰った感触だ。いつものカツカツカツっというような鋭いバイトでは無いので、油断していたら見逃していたに違いない。それほど分かりづらいバイトだ。一定のラインテンションを保ちながら様子を伺う。ヌッ・・・っと重量感が増す。間髪れずに、ロッドを立てて、そして更に後ろに傾けると、グワンっと大きな躍動感の後に一気にロッドが絞り込まれ、そしてドラグがジャァァァァ~っと唸る。久しぶりの引きに興奮しつつ丁寧に寄せてランディング。キビレ32㎝。チニングに切り替えて一投目での釣果に、もし他人に見られていたら確実に恥ずかしい、典型的なガッツポーズをとる。

 北風を真横から受けてしまうため、ジグを投じる方向が限定されてしまい難儀する。おまけに陽が落ちると一段と風が冷たくなり、指先がチリチリと痛んでくる。場所を移動しながら、風向きを考えながらジグを投じていく。底層の平坦な場所で、明らかなチヌのバイトがあるも乗せることが出来ず天を仰ぐ。群青色の空に白い雲が漂っている。幾分か風が弱まる気配があり、それを踏まえて場所を移動する。風に逆らわないようにジグを投じて、ロッドを立てつつ丁寧に底を探る。普段ならあまりトレースすることは無い、護岸に平行してゴロタ石が点在する場所。根掛かりを恐れつつ丁寧に探る。ガツガツガツ・・・・ジャァァァ~っと激しくドラグが鳴き、ロッドが大きく曲がる。右斜めに立てていたロッドを左に切り返す・・・ラインテンションが消える。フッキングが完全に決まっていたと思ったが、ジグを咥えていただけなのか。ロッドを切り返さなければ、うまい具合に乗っていたかも知れない。千載一遇のチャンスを逃し、さすがに落胆する。


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 頻発するバイトをようやく捉えたものの、掌サイズ。魚の下にネットがあるのは、ネットで掬い上げたのではなく、魚が暴れるのを防止するため。

 おかしなことに風向きが、北風が吹いたかと思いきや、突如にして南風に変わる。いずれも突風を伴っていて、この突風が大人しくなるまではロッド操作もままならない。突風が止んだ隙を狙って、護岸と直角方向に遠投する。潮が上げてきている。ジグを投じる度に何らかの明らかなバイトがあるも、ワームがずれたり、ワームが切れたり、なかなかフッキングには至らない。小型のチヌかキビレが突いているに違いないが、その中に交じって、大型と思しき痛烈なバイトがあるも乗せることが出来ない。10回以上のバイトを取り逃し、ようやくにして遠いブレイクで掛けた魚は、掌サイズのキビレ。どうやら殆どのバイトは、このサイズのチヌかキビレであろうが、この小さな魚に心躍ったり、翻弄されたりしながら時間があっという間に過ぎていく。


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 ロッドを根元から絞り込み、甲高いドラグ音を鳴り響かすような良型と対峙してみたいものだが、かなり妥協して、ワームを短くして小型に照準を合わしてみる。20㎝ほどのチヌがロッドを少しだけ曲げる。


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 限りなく続いていたバイトが遠のきつつある。既に3時間も経過している。気温が下がり、爪先が痺れてきている。痛い。相変わらず気まぐれな突風が釣りの邪魔をするので、ジグを重くしつつ、風と風の合間を見計らって、まだ攻め切れていない奥の方にジグを投げ入れて魚を誘う。グググ・・・っと躍動感。ロッドを立てた瞬間の抜けるような抵抗に、小型であることが即座に分かってしまうが丁寧にやり取りをする。小型のチヌ。

 昨年の傾向では、1月に入れば良型が荒食いする季節になるので、それまでは我慢の釣りを楽しもう。午後8時を過ぎて精根尽きて納竿とした。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年12月9日(土)午後5時00分~午後8時10分
 潮回り:小潮、上げ
 天気:曇り、気温:4度、北風と南風が入り乱れ
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計4匹(キビレ2匹 最大32㎝、チヌ2匹)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・Gulp SW Sandworm 2inch, C(Camouflage)
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

■潮汐
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和歌山紀北チニング釣行 ~バイト多数、そして貧釣~ 


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 早朝から洗車に精を出し、そして空腹に気が付いて無性に美味いラーメン方向に心が揺らぐ。醤油系ラーメンの中では圧倒的な美味さを誇る土屋商店に狙いを定めて、開店時刻を少し回った午前11時過ぎに到着するも、何たることか時既に遅し、そこで目の当たりにしたのは長蛇の列。陽射しが強く、暑さとの戦いになりそうでもあるので、素早く方向転換をして最寄りの別のお店へ。こちらは濃厚な豚骨醤油が売りである。その証であるように、器の底には骨粉が沈殿している。また、濃厚で甘みが強い湯浅醤油を使用しており、濃厚さに深みを醸している。麺を硬めに茹でて頂き、そしてツルツルのストレート麺を一気に啜ると、週末の心の充足を実感するのである。硬めの替え玉を追加して、スープを飲み干して、満腹にて店を後にした。その後、釣具店にて消耗品を補充して、穏やかな昼下がりを過ごす。念のため、釣り場を確認してみると、チヌとキビレの姿を多数確認できる。大型の後ろには、キビレの稚魚がワラワラと泳いでいる。エイの姿は随分と減っている。


 干潮からの下げっぱなに狙いを定めて、午後8時から釣りを開始する。時折、風が吹くが支障は無さそうである。自作の直リグを結び、潮流に対してアップクロスに投じていく。ロッドを立てて、ラインテンションを保ちつつ、底の凸凹を感じながら、リールのハンドルを丁寧に回す。薄い雲の隙間から星の瞬きが見える。今日もこうして釣りが出来ることに感謝しつつ、潮風を感じながら進む。怪しげなバイトはあるも、ワームを突いているだけで、フッキングには至らない。


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 10歩移動してはジグを投じて、10歩移動してはジグを投じる。護岸に対して、30度、45度、60度ぐらいの角度でジグを投じて、ポイントを刻む。大型のチヌにある、ジグの抵抗が無くなり、圧倒的な重量感でラインが張り詰めるような、そんなバイトは無く、コツコツコツッ・・・とか、カカンッ・・・・とか、クンッ・・・・とか、心は踊るけれども、ロッドを根元から締め付けるような、そんな予感がする心躍る痛烈なバイトは無い。頻繁に続く怪しげなバイトの位置から、普段より、魚は岸から離れた場所に居ることを知る。ジグを投じる角度を45度に固定して、次々に投じていく。カツッ・・・グググ・・・・明確なバイトに鋭いフッキングを入れると、一瞬、抜けたかと思うような無抵抗感。リールのハンドルを素早く回して、魚の動きに追いつくと、硬めのロッドが少しだけ曲がっている。静寂に水面が白く割れて、白濁して、ロッドが絞り込まれ、ランディングネットに収めるというような、一連の動作は無く、魚を呆気なく抜きあげて終了。体高が立派なキビレ。

 いよいよ潮が効きだして状況が好転しそうな兆しではあるが、同じくして風が強くなりラインの操作が厄介になってきている。粘り強く、風に立ち向かいながらジグを投じては魚を誘う。コツ・・・グググ・・・ドラグが悲鳴を上げるがフッキングに至らず。その後も怪しげなバイトが頻発するも釣果には繋がらず。突如、猛烈な腹痛に見舞われ、あわや大噴火の惨事をギリギリで耐え抜いて、トイレのドアを勢いよく開けてしゃがみ天を仰ぐ。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年6月18日(日)午後8時~午後9時30分
 潮回り:小潮、上げ
 天気:曇り、気温:22度、南の風
 ポイント:和歌川
 釣果:計1匹(キビレ1匹)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
 ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
 ・Jackson, ちぬころクロー 1.7inch, 海苔グリーン
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら
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■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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テーマ: フィッシング

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和歌山紀北チニング釣行 ~ワーム浪費、バイトの正体~ 

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 このような漂着ゴミで日本の海岸は何処も汚れていて、海に出かけるたびに悲しくなる。


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 今日は、「瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会」が企画している「リフレッシュ瀬戸内」という海岸清掃にボランティアで参加することに。午前5時過ぎに和歌山市を出発し、和歌山県の中紀に位置する由良町にある小引海岸に到着したのは午前7時前。午前7時の由良町長の挨拶を合図にして、ゴミ袋を片手に清掃を開始する。この小引海岸は、潮流の関係で漂着ゴミが恒常的に堆積するとのことで、毎年、海水浴シーズンの前に海岸清掃を実施している。国の機関、和歌山県、由良町といった行政機関、地元の方々が多数参加している。中にはアングラーの参加も。


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 約1時間後、大量のゴミが集まった。ナイロン袋、ヒモ、ペットボトル、空き缶、ライター、お菓子などのパッケージ等々。石と石の隙間に挟まる多数のペットボトルのキャップがあることには驚いた。残念なことに釣り人が捨てたであろう釣り道具のパッケージも多数あり、非常に残念な気持ちになる。故意ではないにしても、ラインブレイクしたであろう餌木も多数発見する。参加者数が60人ほどであったが、各自1時間の作業として、総計60時間。各自でゴミ袋1袋~2袋のゴミを集めたので、ゴミ袋の数も60袋以上。ゴミの投げ捨ては、一人一人が気を付けるべきことだが、こうして多数でゴミを集めれば短時間でも十分に効果があることを実感する


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 なんてことでしょう、とても綺麗になった小引海岸。


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 せっかく中紀まで足を運んだので、白崎海洋公園まで足を延ばしてみる。異国を思わせる白い岩々が空の青に映える。夕方のマヅメ時まで時間を潰すべく、由良港まで移動しながら釣り場を確認する。思いのほか風が強く、コンビニやカフェなど皆無で、また見るべき観光地も驚くほど少なく、遂に我慢ならず早々に和歌山市へと引き返すことに。ただ、夏場のアオリイカが最盛期を迎える頃には、きっと良い釣果が期待できるであろう場所を複数確認できたことは収穫であった。

 和歌山市に戻ってから、天気予報や潮汐を確認して、本日の釣りのプランを練る。今日は小潮周りであるが、夕方の潮位は極めて低く、また潮の干満も緩やかであることから、太刀魚狙いは既に機を逸している感があるし、またカサゴ狙いはポイントの形状からして苦戦が予想されるし、相変わらずメバルは何処にいるか掴めないままだし、さてどうするか。悩んだ挙句、潮が低い時にのみポイントに入ることが出来る某所におけるチニングに決定する。本来であれば、近場のチニングポイントを攻めたいところであったが、事前に偏光グラスを通して確認すると、座布団級の巨大なエイが数メートル間隔で鎮座していて、その数、数十匹。間違ってこれらのエイをフッキングしてしまうと、大変なことになることは過去の経験から学習済みであるので、エイの魚影が少ない下津方面へと向かう。


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 午後7時半、釣りを開始する。自作の直リグを遠投してチヌの様子を伺う。夕暮れ時に良い結果をもたらしてくれている潮流の動きがある場所では、何度ジグを投じても残念ながら明確な反応は無く、刻一刻と時間が過ぎていく。場所を移動しながら、直リグを投じていく。時折、鋭くコツコツ・・・グーっと突っ走るような明確なバイトを感知して、そして素早くフッキングを決めるも、ジャァァァーっ甲高い悲鳴のようなドラグ音の後には、ラインがふけている。なかなか乗せることが出来ない。次々にワームを捻り潰されてしまうものの釣果に結びつかず、ワームの浪費が激しいばかりで、費用対効果は激しく悪い。海面ではボラのような魚がバシャバシャと跳ねていて、その都度、静寂が消える。バイトが多数あるポイントで、直リグを微風に乗せて遠投して、着底の後にロッドを立てて、ラインテンションを掛けながら丁寧に操作する。コツンッ・・・ククク・・・。またもや似たようなバイトである。疑心暗鬼になりつつも、ラインを一気に巻き取ってからフッキングを入れると、ガシンッとロッドに反動があり、衝撃があり、躍動があり、ラインが張り詰める。横に鋭く突っ走る魚の動きに後れを取らないように、ロッドに負荷を掛けつつラインを素早く回収する。ハイギヤリールの成せる業である。軽快な魚の動きはあるも、重量感は乏しい。海面が白濁して、そしてネットに収まったのはキビレ。32㎝。


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 魚が居る場所を特定する。流心から少し外れた岸側への駆け上がり付近に、そして流れが淀む位置に魚が居る。大小さまざまな、チヌ、キビレが多数居るに違いないが、ワームに興味を示すのは、どうやら小型ばかりである。ロッドが湾曲して、ドラグを激しく唸らせる良型がバイトするも、魚が咥えたワームの位置がまずかったのか、フックがゴリゴリと歯に接触する振動の後にラインテンションが消える。ワームを次々に破壊されつつも、満を持してフッキングに成功する。最初の数秒は、ロッドに負荷が掛かるも、一気に引き寄せると観念したのか、無抵抗で寄せることが出来る。小型のキビレ。バイトの正体はこいつであったか。


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 何度もバイトがあるも相変わらず乗せることが出来ず。バイトを感知して、即座に合わせてみたり、ラインを送ってみたり、ラインを巻き取る速度を上げたり、止めたり、誘ったり。遠くでチャルメラの音を聴きながら、辛うじて集中力を維持しながら、蚊の羽音に悩まされながら、遂にフッキングに成功するも、またしても小型のキビレ。時計の針は午後10時半を過ぎている。何たることか。無心で3時間もロッドを振っていたことになる。さすがに疲労感が増し、目のショボショボもピークを迎え、午後10時半で納竿とした。長い1日が終わった。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年6月17日(土)午後7時30分~午後10時30分
 潮回り:小潮、上げ
 天気:曇り、気温:22度、南西の風
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計3匹(キビレ3匹 最大32㎝)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
 ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

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 餌釣り用のシンカーを採用して、更にコストダウンに成功。ワームを除けば80円ほどで作ることが出来る。


■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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和歌山紀北チニング釣行 ~南風と、干潮と、時合と~ 


 やはりこの週末の潮汐と南風はよろしくない。夕暮れ時の絶妙な時間帯に干潮になり、しかも1日の干満差の小さい潮がこの時間帯に見事にハマっている。更には若潮とくれば潮位がより低く、おまけに南寄りの風が強く吹くと天気予報は言っているので、状況は悪いばかり。和歌山市に住まうようになり1年が過ぎたが、今まで北風を避けるようなポイントの開拓を重視してきたせいもあって、南風が吹くとたちまち路頭に迷ってしまうということに、今更ながらにハタと気が付いた。特にメバルやカサゴなどを対象とするライトリグの釣りには難儀である。

 今日は早朝から太刀魚狙いで出掛けたこともあって、睡眠不足が激しく、普段より思考能力の低下に拍車がかかっているが、揺らぐカーテンを見上げながら午睡に突入した後には、幾分かは脳が新鮮な状態になっている、ように感じる。再度、潮汐、風向きを調べて、地図を回転させながら逡巡し、結果、今日はダメもとになるかも知れないが、下津方面のポイントでチヌを狙うこととする。風をモロに受ける可能性はあるが、ルアーに重さがあるので何とかなるであろうという、時間をかけて考えた割には、奥が深くないところが我ながら情けないが、これ以外に選択肢は無いように思われる。今日のプランはこうだ。まだ陽が高く、満潮から下げのタイミングでは、活性の高い個体に狙いを定めてトップで誘い、夕暮れ時からは潮位が下がりきるまで、所謂、時合で捕食活動に入った個体をジグで確実に捕獲するというもの。うまくいくかどうか分からないが、せっかくの週末に部屋にこもっているのも勿体ないので、準備を整えて、とにかく車を走らせる。差し込む陽射しは、まるで夏である。


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 午後4時頃からトップウォータプラグを投げるものの、予想どおりに風に邪魔をされてトレースラインを選ぶことが出来ず、大きな弧を描いてしまい苦戦するも、小さなチヌが4度もバイトをしてくれたことは収穫である。一方で、1匹もフックアップに至らなかったのは痛恨であり、技術的に何かが足りないことは明白であるが。

 午後6時半、仕切り直してジグをぶら下げて再度ポイントに入る。相変わらず南寄りの風が吹いて、海面がザワザワと波立っている。更に風が強まれば釣りにならないが、半分意地になっていることもあり、帰り支度のアングラーに”全然釣れなかったですぅ”なんて無慈悲な言葉を投げかけられても、私は決してくじけないのである。一気に歩いて移動する。過去の釣行で、何度もジグを投げ倒して、水深が一気に落ち込むことを突き止めている場所。夕暮れ時には、魚が捕食のために差してくる場所であることも、薄々と分かってはいる。


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 3投目。風に歯向かいながらも、風が弱まった瞬間に、まるで抜け駆けのようにしてジグを投じる。うまくポイントに届いている。ラインを少し出して、なるべく真下にジグを落とし込み、そして素早くラインスラッグを取ってジグの着底を確認する。底には、漬物石サイズの石がゴロゴロと転がっていて、ラインテンションを疎かにすると、たちまち根掛かりに見舞われる。油断ならない。奥から手前の方に向かって、水深が深くなり、また手前で水深が浅くなる。ラインテンションを保ちながら、ジグが階段を降りるようにトントンと移動させる。クンッ・・・と怪しげなバイト。フグのバイトに似ている。気にせずに、更にジグをトントンと移動させると、グワン・・・グググ・・・・っと明らかなバイト。ラインを巻き取りながら、大きくフッキングを入れると、反動でロッドが大きく曲がり、ドラグがジャァァァ~っと唸る。水深があるポイントで魚を掛けると、その後のやりとりは至福である。今回の釣行では、ハイギヤのリールを用いている。チヌの引きは、一旦は激しく抵抗するものの、途中からは何らかの悟りを開くのか、岸側にスッと寄ってくることが多々ある。ちょうどこのタイミングとランディングネットの準備のタイミングがシンクロすると、リールの操作が出来ないことから、大いにラインが弛んでしまう。フックの掛かりが悪ければ、最悪バラシにも繋がってしまう。ハイギヤの強みを存分に活かして、ロッドを大きく曲げながら、最後は海面が白濁してランディング。背鰭が張り、とても綺麗なキビレだ。33㎝。


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 扇状にジグを投じていく。反応は無い。1匹目を釣った場所と同じ方向にジグを投じてみる。先ほどと同じような要領で、ジグの所在をしっかりとイメージしながら、丁寧にロッドとリールを操作する。ジグが一段下の石に落ちた瞬間、通常なら”コツ”と微振動が伝わるところ、”モゾッ”とした違和感。その直後にカンカンカンっと鋭いノッキング。すかさずフッキングを入れると抜けたかのような抵抗の無さ。僅かに曲がるロッドを確認しながら、念のため丁寧なやりとりをすると、掌サイズの小型のキビレ。これで勢いが乗ったのでは無いかと、思わず嬉しくなってしまう。

 しかしながら、まさに糠喜びであるが、その後、場所を移動しながらジグを次々に投じていくが、フグのような、チヌの幼魚のような、小さく鋭いバイトが度々あるも結果に繋がらず。相変わらず気ままな南風が強く吹いたり、ふと止まったり。8時半頃が干潮の潮止まりということを考えると、既に時合は終わっている。午後8時半、辛うじて坊主を回避して充実感に満ち溢れているはずが、何となく虚脱感に見舞われつつ納竿とした。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年5月21日(日)午後6時30分~午後8時30分
 潮回り:若潮、下げ
 天気:晴れ、気温:21度、南風強い
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計2匹(キビレ2匹)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500HGS
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
 ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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和歌山紀北チニング釣行 ~狙いが外れたものの~ 

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 南紀白浜アドベンチャーワールドにて、パンダ”結浜”の元気な姿を拝見。僅か197gで生まれた結浜も、今やこんなにも大きく育ち、元気いっぱい。無邪気な動きが可愛らしく、癒されました。


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 ”ワシは知らん”。どこの職場にも、こんな感じの方がいらっしゃるのでは。


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 醤油発祥の地である湯浅にて。伝統的建造物保存地区に指定されている古い町並みを歩くと、醤油の香りが仄かに漂ってきて、醤油醸造の地であることを認識する。太田久助吟製にて金山寺味噌を少し試食をさせて頂くと、程良い甘さと控えめな塩分。味噌と言いつつも”なめ味噌”の一種で、調味料としてではなく、おかずとして食べる味噌とのこと。大豆、豆、麹そして塩を加えて仕込んで、そこに茄子や瓜などを混ぜ合わせて10カ月ほど熟成させるとのこと。もろみがこんなにも美味しいなんて初めて知った。胡瓜に味噌を乗っけて食べたら、さぞ旨かろう。生醤油と金山寺味噌を購入。


 和歌山市に戻ってから、久しぶりに近場のチヌ釣りに出かけることに。潮回りは小潮。午後8時前が干潮であるので、上げ潮が効き始め、チヌがその流れに乗って入ってくるであろう午後9時から釣りを開始する。潮が引いている時間帯を利用して、潮位が高いと入り込むことが出来ない場所に進んで、直リグを護岸に対して斜め前方に投じながら進んでいく。開始早々に、カツカツっとチヌらしきバイトがあるも乗せるに至らず。


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 まだ潮の効きが悪いのか、バイトは少なく、なかなか釣果に結び付かない。護岸沿いをタイトに攻めていきたいとことであるが、如何せん潮位が低過ぎるために、そもそも魚が付いていない。護岸に対して45度ほどの方向にジグを投じていく。底をズル引くジグに、カツカツカツ・・・っと明確なバイト。ラインスラッグを取って、ロッドを立てて大きく強くフッキングを入れると、ジャァァーっと勢いよくドラグが唸り、ラインが引き出され、ロッドが叩かれるように激しく暴れる。抵抗する魚。左手でランディングネットを準備しながら、右手ではロッドを左右に切り替えしながら、そしてラインテンションを保ちながら、引きに耐える。チヌの場合、一定のラインテンションを保つと、不意に岸側に魚がスッと寄ってくるが、一向にその気配が無い。水深が浅く、ランディングが上手く出来るか不安であるが、一気に引き寄せて、その勢いを利用してランディングネットに引き込んでしまう。何とか取り込みに成功する。


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 なんとマゴチでは無いか。最後の最後まで、ロッドが上下に強烈に揺さぶられたが、なるほどこの魚であったか。いよいよ活性が高まり、チヌやキビレが連発するのかと思いきや、単発の怪しげなバイトが数回あるだけで、なかなか魚の顎を捉えることが出来ない。1時間で進めるところまで進んで、そして1時間をかけて戻りながら釣りを進めるが、戻りは小型のバイトが数回あっただけで、結局、魚を追加することが出来ず。午後11時を持って、瞬く星空を見上げながら納竿とした。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年5月4日(木)午後9時~午後11時
 潮回り:小潮、上げっぱな
 天気:晴れ、ほぼ無風、気温:20度
 ポイント:和歌川
 釣果:マゴチ1匹 約50cm(リリース)

■使用タックル
 Rod: Valleyhill Exquiver EQS-81LT
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1)ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
(2)ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
 (簡単直リグの作り方はこちら

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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和歌山紀北チニング釣行 ~動かぬ潮を攻めた結果~ 


 仕事を終えてから素早く釣りに繰り出すべく、事前に車のラゲッジに釣り具一式を積みこんでおいた。釣行を重ねて、釣りの熟度をあげるには、週末だけでは到底時間が足りない。今日の潮回りは長潮。仕事を終えてから急いで現場に向かったとしても、到着は早くても午後7時。干潮の下げ止まりが午後9時半頃であることを考えると、到着と同時に釣果をあげないと、厳しい結果に終わってしまうことは容易に想像がつく。しかも干満差の少ない長潮にあっては、更に苦戦が予想されるが、今日は有り難いことに、ほぼ無風であるとの予報であるので、まだ気持ち的には余裕がある。前回の釣行時には、突然の強風に撃沈してしまっただけに、無風ということだけでも気分が良い。何とか仕事を切り上げて、素早く準備を整えて南下する。相変わらず、夕暮れ時は仕事帰りの車が多く、随所で小さな渋滞に巻き込まれてイライラが募るが、無事に午後7時前にポイントに到着する。見るからに海に勢いが無く、それを証明するかのように、普段なら海面を賑わすボラ達の波紋が見えない。ボーズ覚悟で釣りを開始する。

 直リグを投入して、積極的に根が険しい場所を攻める。開始後20分、方塊ブロック数個が転がり、ストラクチャーを好むチヌがサスペンドしていそうな場所を掠めるようにジグを通すと、グンッ・・・ググググ・・・っと明らかなバイト。十分なトルクを確認してからフッキングを入れると、呆気なくラインテンションが消える。痛恨である。果敢に険しい場所を攻めた結果、直リグ2個を喪失する。しかもバイトは皆無。1時間半が素早く過ぎる。今日はボーズかも知れない。


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 潮が下げ切って、海が気だるく淀んでいる。少しでも海水の動きがありそうな角地に移動する。この場所、水深が深くなりつつある場所で、砂地と岩礁帯が隣り合わせになっている場所でもある。過去に潮があまり動かない時間帯に良型を捉えた実績があるものの、期待半分でジグを投じては丁寧に誘う。ジグから伝わる振動で、かなり険しい岩がゴロゴロと転がっていることが分かる。ラインテンションを緩めないように注意しつつ、障害物を乗り越えていく。フッ・・・とジグが浮くような感触が伝わる。単純に岩を乗り越えてカーブフォールしているだけのような気もするし、魚信であるような気もする。ラインテンションが抜けないようにリーリングとロッドワークに最新の注意を払い、更に進めると、クンッ・・・・っと明らかな魚信。リールのハンドルを早く回して、ラインテンションンを高めると、呼応するようにしてロッドが入る。ジジジ・・・っとドラグが鳴ったところで、フッキングを入れると、更にドラグが鳴り、大きくロッドが曲がる。感覚的には、良型では無いとすぐに分かったものの、数少ないバイトを捉えることが出来たことに一安心。丁寧に寄せてランディングネットに収める。キビレ34㎝。


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 その後、何度か小さなバイトがあるものの、いずれも乗せるに至らず。完全に潮が止まっているように見える。場所を移動しながら、ジグを投じていく。岸よりのシャローに魚が付いていると予想して、護岸法線に対して浅い角度でジグを投じていく。先日の釣行では、このトレースラインで多くの失敗をしているが、これも経験と思い、敢えてこのトレースラインを選ぶ。明確なバイトが無いままに、ジグを引き寄せようとした瞬間に、ガツンッっと強烈な反動があり、即座にドラグが反応して、激しくラインが放出される。ロッドをグイグイと押し込んで、思わず良型かと期待するも、バイトの出方や魚の走り方が明らかにチヌとは異なり、外道であることは容易に察しが付く。一向に魚の泳力は衰えず、ドラグを何度も鳴らしては、右へ左へと、元気に走り回る。スレ掛かりしていることは明らかである。数分間のやりとりの末、何度もランディングに失敗して、ようやく姿を現したのは、やはりボラ・・・・。

 これを持って、本日、無念の納竿とした。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年3月23日(木)午後7時~午後9時
 潮回り:長潮、下げ~下げ止まり
 天気:曇り、気温:11度
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計2匹(キビレ34cm、ボラ)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
 ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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和歌山紀北チニング釣行 ~痛恨のバラシ、追い討ちの雨~ 


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 中毒性のある中華そば。そんな言葉を聞いたことがあるが、この1年間、和歌山中華そば探訪と称して、計70杯以上もの和歌山中華そばを啜ったのだが、その結果、ルーチン化されてしまった行動のせいで、週末になれば濃厚な豚骨醤油の中華そばが脳裏をちらついて、そしてお昼時ともなれば落ち着かなくなる始末。先日の職場での健康診断の結果が、やや怪しい方向であったので、濃厚な中華そばやマヨネーズを少し控えねばならぬと心の中では思いつつも、一路、紀の川市へとアクセルを踏んでしまうのは、習慣かもしくは中毒か。暖簾をくぐると、店内には猛烈な豚骨臭が充満していて、豚骨が苦手な人なら、一目散に逃げ出したくなるような、豚骨の野性味と言えば野性味であるが、知らずに匂いでしまったなら、ただ単純に臭いだけである。スープの量がもともと少な過ぎるので、更には麺を大盛にしたこともあって、スープの少なさが余計に際立ってしまう。初めてこちらの中華そばを啜った時には、しばし感動したものだが、今やその感動は薄れつつある。髪の毛や顔面に豚骨臭が染み込んでしまい、豚骨臭を風に棚引かせながら、買い物を済ませて和歌山市に一旦戻る。

しま彰
 住所:和歌山県紀の川市貴志川町長原102
 電話:0736-64-0710
 営業:11:00~13:15、18:00~スープが無くなり次第終了
 休み:火曜日(祝日の場合翌日)


 午後7時前にポイントに到着する。干潮からジワジワと潮が動き始め、魚の活性が次第に高まりはじめている時間だ。麦芽たっぷりのクッキーを齧り、それを温かい珈琲で流し込んで、小腹を満たす。車のハッチを跳ね上げ、ラゲッジに腰をかけて、珈琲を飲みながら釣りの準備にかかっている時が、まさに至福の時間と言えよう。今日の作戦を考えつつ、モゾモゾと作業をしていると、辺りが次第に暗くなってくる。


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 午後7時過ぎに釣りを開始する。空は鈍色の雲で覆われていて、いつものように瞬く星を眺めることは出来ない。風は無い。直リグにワームを付けて、斜め前方に投じながら進む。ラインを通して伝わる振動から、またロッドへの抵抗から、底の起伏を読み取るようにして、慎重にリールのハンドルを回す。ボラであろうか、海面が頻繁にざわついて、時折、逃げ惑う小魚が波紋を広げる。何度か怪しげなバイトがあるも乗せることが出来ず。いつも同じことを繰り返していると、自然に感覚が研ぎ澄まされていくのが分かる。以前には捉えることが出来なかった海底面の凸凹や、底に転がる石の大小や、硬いものや柔らかいものや、ジグが何かに接触することにより発せられる信号がラインとロッドによって伝達され、経験を積むことによってそれが何か次第に分かるようになる。ジグが大きめの石に引っ掛かり、スタックした状態となる。敢えて、間を作り、魚にバイトの機会を作る。コツコツ・・・っとバイトがあるも更なる食い込みは無い。平常心で少しラインを巻き取ると、追ってきていた魚であろうか、グンッと明確なバイト。素早くフッキングを入れると、ジャァァァ~っとドラグが鳴る。昨夜に対峙した40㎝超えの魚と比較すると、そのトルク感は明らかに弱いが、俊敏さが素晴らしく、浅場を左右に激しく走りまわる。落ち着いてやりとりをして、無事にランディングする。チヌ37㎝。幸先が良い。


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 10分後、漬物石のような大きめの石がゴロゴロと点在するポイント。油断すると根掛かり連発の場所であるが、前回から投入した直リグのお陰で根掛かりが少なく、積極的に攻めることが出来る。ズンッと突くようなバイト。しかし乗らず。更に進めるとラインを通して伝達されるジグの重みが消える。ラインを巻き取り、フッキングの機会をうかがう。ジワリと重みが増し、同時にフッキングを入れると、ロッドがしなる。ドラグが鳴り、ラインが引き出されるが、それほど抵抗は無い。強引にグイグイと寄せて、さぁランディングしようかと思いきや意外にも良型である。ここで突如、魚が暴れ出し、何度も海面が弾けて、その度にラインが引き出される。何度かの攻防の末に、無事にランディングネットに収まったのは、キビレ39㎝。


 今日は調子が良いと思ったのも束の間、明らかに良型であろう魚がラインを豪快に引き出したところで、ロッドを引き付けて、リールのハンドルを回して応じると、ふとラインテンションが消えて、無念のバラシ。更に続く明確なバイトを捉えることが出来ず。空には分厚い雲がかかり、怪しげだなと思ったと同時に、強い風が吹き始める。斜め前方からの強い風は、PEラインを遠慮なく左右に揺さぶり、ロッドを不規則に揺らし、海面が波立ち、先ほどまでの平穏を一瞬で変えようとしている。ラインコントロールが難しくなり、必然的にジグを思い通りに動かせなくなる。しかも雨が落ちてきた。強風が弱まった隙を見つけては、ジグを投じて釣りを続行するが、突風が吹くと簡単に集中力を削がれてしまう。明確なバイトを取り逃す。強風と雨に耐えつつ30分ほど頑張るも、すでに限界が近い。最後の一投と思いジグを投じると、劇的にも、クン・・・グググ・・・っと明確なバイト。素早くフッキングを入れると、ドラグが激しく唸り、ラインが一気に引き出されていく。ラインを巻き取りながら、ロッドを立てて応戦する。右から左へとロッドを切り返すと・・・またもやラインテンションが消える。魚がジグを咥えた場所が悪かったのか、本日、二度目のバラシ。痛恨である。更に風が激しくなり、雨が本降りになり、消化不良のまま止む無く納竿とした。 

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 後日、痛恨の2バラシの原因は何であったのかを考えてみると、風の影響もあって、ジグを投じる方向が護岸法線に対して角度が浅すぎたのでは無いか・・・ということ。仮説はこうだ。護岸と並行に、潮上(左)に頭を向けてサスペンドしている魚に対して(自分の立ち位置から魚は遥か右側に居る)、魚の真後ろ(右後ろ)からジグが迫ることになり、定位する魚をジグが追い抜いたところで、仮に魚がジグにバイトしたとして、魚の反転する方向が護岸側(手前側)であれば、唇の左側に咥えていたジグが、唇の中央部を通り越して、更に右側に移動して針が閂を捉える前に、違和感を察した魚がジグを放してしまい、結果、スッポ根けてしまうのではないか・・・ということ。更なる考察が必要であるが、以前にテレビで観た、フライでキングサーモンを狙う際にも同様に、バイト後の魚の反転に考慮したフライのトレースラインが、魚を獲れるか獲れないかの重要な要素になると。妄想は尽きない。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年3月20日(月)午後7時~午後8時20分
 潮回り:小潮、上げ
 天気:曇りのち雨、気温:12度→11度
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計2匹(チヌ37cm、キビレ39cm)(全てリリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs

■使用ルアー、リグ
(1) ワーム
 ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
 ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
(2) ジグヘッド
 ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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テーマ: フィッシング

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和歌山紀北チニング釣行 ~欲張り釣行、直リグ導入~ 


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 狙える魚種が増えてくると、ついつい欲張りにあれこれと手を出したくなるのが釣り師の性であるが、結果、二兎追うものは一兎も得ることが出来ずに撃沈すること度々であり、ここは慎重にならなくてはいけないが、今日の潮回りを見れば、夕暮れ時にカサゴ、陽が落ちればチヌ、満潮の潮どまり前に常夜灯でメバルという、何とも贅沢な釣りを展開することが可能であると気が付いた。体力が続けばの話であるが。まずは潮が動き出す夕暮れ時の時合に合わせて、カサゴ狙いへと繰り出す。海水の透明度は高く、徐々に潮が入ってきていて、更には風が穏やかで、抜群の状況であるが、なかなかうまくいかず。4月から5月頃になれば、ジグヘッドが捨て石に挟まる前に、活性の高いカサゴが我先に食ってきてくれるが、今日は根掛かり先行である。辛うじて護岸の際でカサゴを捕獲するも、実に小さい。


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 時間がズルズルと過ぎて、気が付けば辺りは暗くなっている。予定では、この時間までにツ抜けを達成して、意気揚々として次なる獲物を求めて移動をしているところであるが、まだ水温が低くて沿岸部にカサゴが寄ってきていないのか、数メートル先に沈む消波ブロックの隙間を根掛かり覚悟で攻めて、辛うじて2匹目の小さなカサゴを捉えるに留まっている。緩やかなカーブフォールで反応した。


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 何となくパターンを掴んだような気もするが、再現性が乏しい。ジグヘッドを斜め前方に投じてから、ロッド操作で消波ブロックを回避しながら、ボトム付近をフワリと流すとクンッとバイトがあり、少しためてからフッキングを入れるとカサゴ。消波ブロックに波が当たって、程よく白濁している場所に幾度となくジグヘッドを投じて、中層付近を漂わせて、メバルを狙うものの、こちらはバイトすら皆無。和歌山に来て1年が経とうとしているが、未だにメバルが付いている場所を開拓出来ていない。


 午後7時前にチヌ狙いのために場所を移動する。


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 午後7時過ぎにチヌ釣りのポイントへと入る。完全に陽が落ちて、また月光も無く、理想的な暗がりが広がっている。遠くの照明が海面を照らしているが、ボラや小魚が頻繁に海面を揺らしている。潮が徐々に上げていて、陸地であった部分に海水が浸みこんで、プツプツと小さな音が聞こえる。まずはアピアのチヌパラドッヂにジャッカルのベビードラゴンを装着して様子を見ることに。ちなみにチヌパラドッヂは、ジグ部分の構造が起き上がりこぼし的な構造をしていて、先端部に窪みがあり引き抵抗が強く、更にクロー系のワームであるベビードラゴンは、アーム部分が水の抵抗を大きく受ける形状になっている。これららの組み合わせは、大きな波動を生み、活性の高まったチヌを素早く偵察出来るという強みがある。ジグを斜め前方、つまりはダウンクロスに投じていく。ゴツゴツとした底の形状を把握しながら、石などの障害物でジグの動きが止まると、ラインテンションをそのままにして少し間を作った後に、ラインテンションを緩めて障害物を回避する。


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 3投目。ロッドを立てて、底の形状を把握しながら丁寧にリールのハンドルを回す。モゾッとした違和感。そのまま一定の速度を維持すると、クンッ・・・ククク・・・っと引っ張られるように重みが伝わる。その抵抗にロッドで応えながら、重量感を確認したうえでロッドを立ててフッキングを入れる。一気にラインが張り詰めて、ロッドが大きく曲がり、ラインが真横に走る。同時に、強めに締めておいたドラグから甲高い音が鳴り、スプールから軽快にラインが引き出されていく。ロッドのグリップエンドを肘に当てて、強烈な引きに耐える。最初の引きに耐えてから、一定のラインテンションを保つことに注意しながら、魚の動きに合わせて素早くラインを回収する。左手でランディングネットを準備しながら、強烈な引きに対峙する。何度がドラグが唸り、大きくラインが引き出され、一進一退の状態が続く。幾度となく海面が白濁して、その度にラインが引き出されるが、ヘッドライトを灯すと目前に魚が見える。空気を吸わせてから、ゆっくりとランディングネットに収める。重量感が堪らない。チヌ44㎝。鰭が大きく発達していて、背が張って、貫禄がある。


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 バイトの数は少なく、集中力を維持することが課題となる。油断すると、雑なリーリングになり、魚に間を与えることが出来ないばかりか、根掛かりが頻発する。今回の釣行では、上げ潮に乗って浅場に入ってくる魚を狙い撃つべく、移動距離を最小限に抑えて、尚且つ浅場でありながら起伏に特徴がある場所に重点的にジグを投じていく。何度か”らしい”バイトがあるも乗せることが出来ず。夜空の星を眺めながら、意識が遠のき始めたときに、執拗にジグを突くようなバイトが伝わってくる。ジグが障害物に引っ掛かり、動きが止まったところで間を入れると、グンッっと力強いバイトがあり、ラインを巻き取りながら大きく合わせを入れると、グググ・・・っとロッドに負荷が掛かり、同時に違和感を察知した魚が勢いよく走る。ドラグが唸り、ロッドがしなり、ラインが走る。重量感ある最初の走りに耐えて、魚の動きが止まったところで勝負にかかる。ロッドの弾力を活かしながら確実に間合いを詰める。目の前で何度も強烈な引きがあり、その度にドラグが唸り、海面が弾け、心が躍る。ランディングネットに収まったのは、キビレ39㎝。


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 チニングの際の悩みと言えば、ルアーを頻繁に失ってしまうこと。オフショアのビッグゲームの際に使用するプラグのことを考えれば、随分と安いルアーではあるが、釣行回数が多く、毎度のことのようにルアーを失ってしまうと、さすがに経済的なことも考えないといけない。今までにも、バス釣りに使用するラバージグをチヌ用に自作してみたり、ダウンショットリグと軽量ラバージグを組み合わせてみたり、試行錯誤を繰り返しているが、根掛かりが少ないこと、経済的であること、手間暇がかからないこと、シンプルな構造であることを重視して直リグなるものを導入することにした。


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 チニングにラバーは必須であるような思い込みがあるが、今回はシンプルに直リグにクロー系のワームを装着するだけの状態で試してみることに。これで芳しくなければ、ラバーの装着を検討しなければならない。フックの部分に蛍光のゴムを差し込んで、ワーム留めとして使用することに。


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 直リグを投入する。ラバーが無い分、空気抵抗が圧倒的に軽減されて、キャスタビリティが抜きんでていることは意外な発見である。夜間であってもチヌは警戒心が強く、チヌと人間の間合いが近いと、海面に波紋を残して素早く逃げてしまうことがある。ダウンクロスの方向にジグを遠投して、ロッドを立てて丁寧に誘う。底に転がる石などの障害物に対する回避性能が高く、通常のチヌ用のジグでは攻略が難しいような場所でも、比較的、根掛かりせずに安心して攻めることが出来る。扇状にジグを投じる方向を変えながら、途切れそうな集中力を何とか保ちつつ、ロッドを操作する。スッと引っ張られるような違和感の後に、ジワジワと重みが増す。聞き合わせの要領でロッドで様子を伺うと、ジグが浮いていることが分かり、間髪入れずにフッキングを入れる。グンッとロッドが弾かれた後に負荷に応じて大きく曲がる。ドラグが甲高くなるが魚にスピード感は無いように感じられる。重量感がある強烈な引きに耐えながら、確実に魚との間合いを詰める。突如、今頃になってドラグ音を伴いつつ強烈にラインが引き出されていく。ロッドが強く曲がり、肘にグリップエンドをしっかりと当てないと、ロッドが伸されてしまう勢いである。何度も海面が白濁して、その度にロッドを右へ左へと切り返して、ラインに一定の負荷をかけることに注意を払う。ヘッドライトを灯すと、それに驚いて更に激しく抵抗する。ようやくのことでランディングネットに収めると、ズシリと重量感。チヌ46㎝。


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 更なる釣果を求めて常夜灯を目指すことも考えたが、十分に充実した時間を過ごせたことに感謝して、午後9時を持って納竿とした。


■釣行データ
 釣行時間:平成29年3月19日(日)午後6時~午後9時
 潮回り:中潮、上げ
 天気:晴れ、気温:18度→10度
 ポイント:和歌山下津
 釣果:計6匹(チヌ46cm、44cm、キビレ39cm、カサゴ3匹)(全てリリース)

■使用タックル
(1) チニング用
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン8lbs
(2) メバリング用
 Rod: Anglers Republic, Palms Pinwheel PASS-76
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン6lbs

■使用ルアー、リグ
(1)チニング用
 ワーム
  ・JACKALL, Waver Shrimp 2.8inch, Sexy FUNAMUSHI
  ・JACKALL, Baby Dragon 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
 ジグヘッド
  ・APIA, CHINUPARA Dodge 5.0g, Green AWABI, AKA-RAME
  ・直リグ(Cultiva直リグシンカー3/16oz, Decoy Trailer Single 29 #4)
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(2) メバリング用
 ワーム
  ・ダイワ ビームスティック2.2インチ、パールホワイト
 ジグヘッド
  ・カルティバ メバル弾丸・ジグヘッド2.0g

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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