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ハンドメイドルアー、ソルト用ペンシルベイト ~垂直立ちペンシル~ 



 今回は、垂直立ちのペンシルベイトを作成。基本的な形状は、今まで作成してきたペンシルベイトと同じ。後方部分に割ビシ3号を2個充填する必要があったため、腹回りを若干太めに。


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 ヒレだけは飛び魚をイメージして長めに。


・長さ:155mm(アイ含まず)
・重さ:65g(割ビシ3号を後方部分に2個充填)
・素材:ジェラトン
・コーティング:セルロースセメント
・シャフト:ステンレス1.2mm貫通


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 顔の部分のアルミホイルには、荒目の紙やすりで凸凹をつけてみた。


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 こちらは、形状、構造とも同じだが、アルミホイルの代わりに、アワビシールを張り付けてみた。アワビシールは、思っていた以上に厚みがあり、また切り出した断面が荒くなってしまうため、セルロースセメントにドブ漬けする度に、段差がなくなるように耐水ペーパーをかける必要があった。釣果に差があるか否かは不明だが、黒のボディにアワビの艶やかな煌めきが似合う。


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 未だ作成したルアーの動きを確認出来ていないので、そろそろ海に出かけるか!

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ハンドメイドルアーの作り方、ソルト用ペンシルベイト ~狙いは鰤またはヒラマサ~ 


 今回は155mmサイズのフローティング・ペンシルを作成。形状や浮姿勢は、マングローブ・スタジオのボラドールを参考にしていて、フックを装着しない状態で水に浮かべると完全に水平にバランスするようにしている。と言いつつ、実は本物のボラドールは、若干、頭が下がった状態で浮くのだが。フックを装着すると、頭を水面から出して、斜め浮きの姿勢になる。実は、まだスイムテストが出来ていないので、どんな動きをするのか不明の状態ではあるが、過去の経験から、それなりに動いてくれるのではないかと、いつもながらの前向き思考に変わりはない。


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 前回同様に木材を成形し、シャフトとウェイトを充填し、さらにアルミホイルの張り付け、コーティングまでは、出来る限り手を抜かず、プロと同様な工程を経ることとし、最後の塗装だけは、機材が不十分なために簡易化している。

・長さ:155mm(アイ含まず)
・重さ:60g(割ビシ3号を2個充填)
・素材:ジェラトン
・コーティング:セルロースセメント
・シャフト:ステンレス1.2mm貫通


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 釣果に関係があるのかどうか分からないが、一応、背中の仕上げは、鱗模様。もしやベイトを追う魚は、上空を舞う海鳥の動きをも注視しているだろうから、魚のみならず海鳥も惹きつけるようなルアーでないといけないのかも知れない。関係ないが、フィジーでは、ダツがルアーに興味を示してジャンプすると、その後、かなり高い確率でロウニンアジやカスミアジがバイトした。しかし、ダツを釣らないようにするのが難しい。


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 顔周辺は、シンプルに仕上げた。目玉も立体的なものを使用せず、シール状のものを使用。リアル感には欠けるものの、作業が簡素化され、さらにコーティングの際にトラブルが少ない。


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 腹側は細く、ボートのキールのイメージで仕上げた。


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 重さは60gちょうど。


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 今回使用した型紙。



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 スーパーの広告に秋刀魚が載っていた。そのうち秋刀魚ルアーでも作成してみようか・・・。

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ハンドメイドルアーの作り方、ソルト用ペンシルベイト(その4:カラーリング、仕上げ) 



 いよいよ作業は佳境に。アルミテープを張り付けた後に、セルロースセメントに4回ほどドブ漬けをして、アルミテープとボディとの段差、アルミテープに付けた線が平坦になるようにする。途中で埃が付着した場合などには、耐水ペーパーで丁寧に段差をなくしておく。

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 缶スプレーで背中側から、なるべく均一にクリアーブルーを吹き付ける。くれぐれも塗膜が分厚くならないように、うっすら色が付く程度にとどめておく。今回使用した缶スプレーは、クレオスの“Mr. Color”。ホビーショップや電気店(ヤマダ電機、ジョーシンなど)で450円程度で手に入る。


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 これは洗濯用のネット。使い古したものの方が柔らかくて良い。100円ショップにも売っている。20cm×15cm程度に切り抜く。


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 ネットでルアーを包み込んで、クリップや洗濯バサミで下側を留める。新品の洗濯ネットを使用する場合には、繊維が硬いので塗装が剥がれる場合があるので注意が必要。


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 缶スプレーのシルバーを吹き付ける。全く何も考えず、手まで塗装をしてしまう。タミヤカラーのアルミシルバー(TS-17)を使用。


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 ゆっくりとネットを外すとこんな感じに鱗模様が浮き立つ。


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 HARIMITSUのホログラムシート。“E-42A クリアオーロラ”を使用。釣り具店で170円で購入。


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 アルミシートを切り出した際に使用した型でホログラムシートを切り出す。


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 少しずつゆっくりと張り付ける。ルアー側面の彎曲が大きいと皺が出来てしまう。この段階ではどうしようもない。ハンドメイドルアーの多くは、この様な作業で生じる皺は、塗装によって隠してしまうが、今回の手法では、塗装作業を最小限にしているため、皺が出来てしまったらそのままになってしまう。ポジティブに考えれば、多少の皺は、実際の釣果には全く影響しないと思うので、気にしない。


 ホログラムシートを張り付けた後に、背中部分の塗装面にACCELの“ウレタンコートMJ+”を軽く吹き付ける。このウレタンコートを吹き付ける作業は、背中部分の色流れを防ぐためのもの。あまり分厚く吹き付けてしまうと、後のセルロースセメントにドブ漬けした際に塗膜にヨレが出来てしまうので注意。ウレタンコートMJは、釣り具店で購入することが出来る。お値段は多少高めの1800円。

 2度ほどセルロースセメントにドブ漬けする。
 

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 目玉。Bassdayの“3D アイシール12mm”。200円程度で購入可能。


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 瞬間接着剤で目玉を張り付ける。その後、4回ほどセルロースセメントにドブ漬けする。


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 コーティング後。アイに付着したセルロースセメントをカッターで切り取る。


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 ようやく完成。ホログラムシートに皺が寄ってしまい、完全な仕上がりではないが、まずまずの出来栄え。


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 今回のカラーリング及び色止めに使用した缶スプレーはこの3本のみ。色を増やして、重ね塗りを工夫すれば、素敵なルアーが出来るはずなので。是非、色々な技に挑戦して下さい。


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 こちらは、お馴染みのポスターカラー。ボディの基本色に使用できる。


(おまけ)
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 こちらは、子供の夏休みの宿題。アルミシートやホログラムシートを使用せず、ポスターカラーのみで作成。バルサ材を使用。



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ハンドメイドルアーの作り方、ソルト用ペンシルベイト(その3:アルミ張り) 



 日本の夏は本当に暑い。お蔭でセルロースセメントのコーティングがなかなか上手くいかない。市販されているセルロースセメントを用いて、夏場の高温多湿の環境でドブ漬けをすると、液体が急速に硬化して、液ダレが発生してしまい、結果、表面が凸凹になってしまう。硬化した後に、この凸凹の表面を綺麗に平滑にするには、耐水ペーパーで時間をかけて、汗水を垂らしながら丁寧に作業をしなければならない。硬化したセルロースセメントは、硬くてなかなか均等に削ることが出来ず、力の加減を間違ってしまうと、削ってはいけない部分が削れて、木が露出してしまうことも。結局、最初に削りだしたブランクは3本あったが、コーティング作業で2本が没となり、残り1本になってしまった。いよいよ後が無くなった。


 夏場の高温多湿な環境で、うまくセルロースセメントでコーティングする方法は、セルロースセメントの粘度を調整する、つまりは、希釈して粘度を下げることが手っ取り早い。結局は下記のとおりシンナーの分量を増やした。

【当初】
セルロースセメント1.8L、シンナー0.05L、リターダー0.05L

【最終】
セルロースセメント1.8L、シンナー0.35L、リターダー0.05L


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 埃などが付着している場合があるので、耐水ペーパーで丁寧にコーティングの表面を綺麗にする。セルロースセメントにドブ漬けする。この段階で6回ほどドブ漬けを行っている。


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 次は、アルミホイルの張り付け作業。台所回りに使用するアルミテープを使用する。ホームセンターなどで簡単に手に入る。100mm幅×2mで300円~400円程度。


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 アルミテープを20cmほど切って、ベニヤ板などの上にアルミテープの両端を両面テープまたはセロハンテープなどで固定する。こうしておくと、後の作業がし易い。
 裁縫で使用するルレットでアルミテープの両側に点を付ける。千枚通しと定規を用いて、ルレットで付けた点と点を結ぶ。この方法で作業をすると、簡単にかつ綺麗に線を引くことが出来る。千枚通しでアルミテープに線を入れる時に、あまり力を入れ過ぎると、アルミテープが歪んでしまい、表面が凸凹になるので注意。また、千枚通しを寝かして線を引いた方が、失敗が少ない。


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 線が交差するように線を引く。作業に慣れてくると、ついつい油断しがちだが、あと少しのところでも気を抜かないように精神を統一して作業に挑む。目がチカチカしたら休憩をお忘れなく。


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 作業終了。


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 型を作成して、これを用いてアルミテープに跡を付けて切り出す。


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 アルミテープの裏側の裏紙(剥離紙)をはがして、ルアーの側面に張り付ける。


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 マジックペンなどのプラスティック製の円筒形の部分を用いて、アルミテープを馴染ませる。


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 顔の部分にも張り付ける。エラなどの線は、張り付ける前に千枚通しでデザインする。


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 ルレットで側線を入れると雰囲気が良くなる。


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 当初作成していた3本のうち、2本がコーティング作業で失敗をしてしまったため、急遽、2本を新たに追加。


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 こちらにもアルミテープを張り付ける。


 残すところは、最後の難関であるカラーリングと仕上げ。コンプレッサーやエアブラシなどの器具を持っていないので、最小限のもので作業を進めることにする。


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 便利グッズを紹介。セルロースセメントにドブ漬けした後などにルアーをぶら下げる際には、ゼムクリップを利用すると便利。写真のように引き伸ばすと、良い感じにS字のフックが出来上がる。



(つづく)

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ハンドメイドルアーの作り方、ソルト用ペンシルベイト(その2:コーティング) 

 本来であれば、最初にハンドメイドルアーの作り方のコンセプトを記載しておくべきところをすっかり忘れていたので、今更ながら記載することに。基本的には、特殊な工具や機械を使用せずとも作ることが出来ることを前提にして、可能な限り丁寧に仕上げることとして、特にコーティング前までの成形については、モノづくりの本にも紹介されているプロの工程と同様なものとした。コーティングからカラーリングについては、住宅事情や懐具合など、色々な制約があるので、極力簡易的にかつ特殊な機械がなくても何とか完成形に持ち込めるように、過去の苦い失敗や経験をもとに、今回新たに考え出した方法を紹介することにした。更に付け加えると、ハンドメイドルアーを購入した方が安くて、完成度が高くて、釣れると言うのでは、あまりに虚し過ぎるので、プロ相手に完成度で勝負するのは無理として、せめて価格だけでは勝負が出来るように工夫をした。



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 成形の最終工程。こちらは先端部分。まだ角があるのでこれを綺麗に削る。


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 このように角を落とす。こうしておくと、後のセルロースセメントのドブ漬けの際に、先端から余分な液体が綺麗に流れ落ちるので、綺麗に仕上がる。先端が紡錘形をしていないと、余分な液体が流れず、ダマになったり、空隙が出来たり、気泡が出来たりするので要注意。


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 こちらは尻尾の部分。


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 こちらも先端と同様に角を取る。


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 サンドペーパーで仕上げる。大きな番手から、最終的には320番で仕上げる。この段階でいかに表面を綺麗にしておくかが完成度を大きく左右するので、ここは心静かに、精神を集中して磨く。サンドペーパーで磨くと細かい木屑が出るので、恐らく屋外で作業をすることになるが、屋外は太陽の光が強く、以外にも微妙な凹凸が分かりづらいので、最終的な確認は屋内で行った方が良い。


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 この段階で念のため重量を確認。見本としたボラドールの完成重量が60g程度なので、この段階で58gと言うことは、これからのコーティングを加味すると予定より重いことになる。


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 こちらはシンキング用のもの。果たしてこの重量が良いのか悪いのか、さっぱり分からず。完成後に海でこのルアーを投げてみてようやく判断が出来ると言う、何ともチャレンジングな・・・と言うより何とも無謀な状態。


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 直径12㎜のアイ。可愛く仕上がるように大きめのものを購入。


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 立体的なアイなので、ボディにそのまま張り付けると盛り上がり違和感が出てしまう。アイを装着する部分を彫り下げるための線を引く。


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 彫刻刀とサンドペーパーを駆使して綺麗に仕上げる。深く掘り過ぎるとコーティングの際に液体が溜まってしまうので、ほどほどにしておく。


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 アイのフィッティングを確認。


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 ポスターカラーでボディを黒く塗る。頭から尻尾方向にかけて一定の方向に塗りつぶす。木目の逆方向に塗ると、木目が毛羽立ってしまうので注意。


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 ポスターカラーが乾いてから、木目が毛羽立っている部分がある場合には、800番程度の目の細かいサンドペーパー(耐水ペーパー)で磨き、その後に再度ポスターカラーを塗る。最後にティッシュペーパーなどの柔らかいもので表面をこすると光沢が出る。


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 段ボール箱を使用して、乾燥用のブースを作る。前方に扉を作っておくと、ボディをドブ漬けした後にフックにかけやすいので便利。


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 乾燥時に埃が付かないように蓋も作成しておく。この時に前方の扉が開いてしまわないように、蓋を被せるような形状にしておく。


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 筆で塗るときに使用するためのセルロースセメントを小さな瓶に入れる。模型を扱っている店やヤマダ電機など玩具を扱っている店で購入が出来る。1つ100円程度。セルロースセメントを希釈する時には、専用のシンナーがあるのでそれを使用すること。画像の左に写ってるシンナーは、筆などを洗浄するためのもので、ホームセンターなどで普通に購入できる。


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 筆でセルロースセメントを塗る。木の繊維にセルロースセメントを染み込ませて、後のドブ漬けの際にノリが良くなるようにする。筆を素早く動かしてしまうと、表面に気泡が出来るのゆっくりと塗る。下地にポスターカラーで色付けしているが、ポスターカラーは油性ではないため、シンナーに浸食されずに色流れはしない。


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 今回使用するセルロースセメント。釣り具店で購入が出来るもの。1リットル入りのセルロースセメントを2缶(1缶2600円程度)、セルロース専用のシンナー(950円)、リターダー(550円)。リターダーは、湿度が高い時に白濁するのを防ぐもので、つまりは乾燥の速度を遅らせるもの。今回は、セルロースセメント1.8リットルにシンナーを50ミリリットル、リターダーを50ミリリットル程度を混ぜた。
 セルロースセメントを入れる瓶は果実酒などを作るためのもので、無印商品で700円程度で購入(容量2リットル、セールで3割引き)。


※季節的な環境によるが、夏場はどうしても気温が高く、セルロースセメントが早く乾いてしまうので、この混合率では粘度が高く、ドブ漬けがうまくいかなかった。出来れば、セルロースセメント:シンナーの割合を10:1程度にした方が良いと思われる。特にアイの部分を彫り込む場合には、セルロースセメントの粘度が高いと、ダマになりやすいので注意が必要。


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 ボディをドブ漬けした直後の状態(2度目)。1度目に頭を上にドブ漬けをしたために、アイに溜まったセルロースセメントが硬化しながら下の方に垂れたために、表面に凹凸が出来てしまった。


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 表面が凸凹に(涙)。現在、耐水ペーパーで平滑にして対策を検討中。



(苦難の道はつづく)



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ハンドメイドルアーの作り方、ソルト用ペンシルベイト(その1:成形) 

 日本海丹後半島沖の鰤のジギングシーズンが終了し、手持ち無沙汰な日々。昔から色々なルアーフィッシングを楽しんできたが、いずれの釣りもシーズンオフが存在し、そして暇を持て余して、最後に行き着くのは、たいてい釣り具を自作すること。バスフィッシングに没頭していた時も、芦ノ湖のニジマスに夢中だった時も、三浦半島のシーバスに明け暮れた時も、横須賀のメバルに興じた時も、シーズンオフになれば、来るべきシーズンに過大な期待を寄せつつ、木片をナイフで懸命に削るのであった。唯一、フィジーでGTを狙っていた3年間は、GTフィッシングにシーズンオフが有ったのか無かったのか、結局のところ分からずじまいで海に出かけていた。もし仮にフィジーのGTフィッシングに完全なるシーズンオフが存在したとしても、現地でルアー製作に必要な道具や材料が手に入るわけもないので、最終的には断念せざるを得ないのだけど。

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 大人になってから初めて作ったルアー。思えば小学生から中学生にかけて、バス用の奇妙なルアーを作っては、当時の釣友と野池に繰り出していた。これは、芦ノ湖のニジマスまたはブラウントラウト用のミノー。素材はバルサ材。予定よりウォウリングが激しく雑な動きに仕上がった。芦ノ湖のトラウト達に気に入ってもらえず。

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 山中湖のシャローにいるバス用に作ったペンシルベイト。メガバスのDOG-Xの形状を真似たもの。一番下のルアーには、本物の魚の皮(確か鮎の皮)を張り付けてある。動きは良いが釣れず。



 過去に世に送り出した自作ルアーを回想すると、時間とお金と労力をやたらに使った割には、どれもこれも駄作ばかり。いずれもお世辞にも褒められたルアーではない。遂に完成したとばかりに、フィールドに持ち込んでも、飛ばない、泳がない、当然のごとく釣ないという悲しい結末。市販されているルアーの方が遥かに釣れるし、何よりコストパフォーマンスに秀でている。釣り具メーカーの圧倒的な資金力、技術力などなどあらゆるパワーには適わないなと思うのだが、では何故、ルアーを制作するのか?自分でもいまいち理解が出来ないのだが、そもそも図工の類が大好きなことが最初にあり、ルアーを自作する人達が口を揃えて言うように、“自分で作ったルアーで魚を釣った時の興奮がたまらない”、自分もこれに尽きるのかも知れない。



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 京浜運河の小型シーバス用に作成したミノー。暗闇で使用するからカラーリングはいらないと割り切って、突貫作業で作ったルアー。予期せぬ大型のシーバスがヒットして、フックが伸びてしまい敢え無くバラしてしまうという失態をしたことを思い出す。

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 千葉のリザーバーでフローターを用いたバスフィッシングに没頭している時に作成したペンシルベイト。瀕死のベイトフィッシュを模して、横っ腹が下になるように通常のものから90度回転。

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 三浦半島界隈のシーバス用に作成したペンシルベイトとリップレスベイト。一番下のリップレスベイトには、海魚の皮を張り付けてある。使用する機会が殆どなくお蔵入り。




 さて、久しぶりのルアー製作。まずはボディの素材が無いと始まらない。ホームセンターやハンズなど、最寄りの思いつくお店に足を運んだが、ジェラトン(ジェルトン)と言う木材を扱っているところがない。ジェラトンは南洋材でバルサより密度が高く、木目がきめ細やかでウッドカービングではお馴染みの木材。インターネットでジェラトンを扱っていそうなお店を調べて、ようやく辿り着いたのが、株式会社山本材木店。通常は、業者さんを相手に商売をされており、個人に少量の材木を販売されるようなことはないようだが、なかなかジェラトンが手に入らないことを説明すると、余っている材木があるとのことで、対応をして頂けることになった。ジェラトン(15mm×45mm×3900mm)の場合、購入できる最少ロットは10本なのだが、張り合わせでルアーを作るとした場合、ソルト用のルアーでも材木1本当たり、10個分のルアーのブランクが取れるので、材木10本となると実にルアー100個分のブランクに相当する。これはさすがに多すぎる。結局、山本材木店さんのご配慮により3本を購入させて頂くことに。価格については、商売上の関係で非公表にして欲しいとのことなので、ご興味がある方は、山本材木店さんに直接お問い合わせ下さい。



株式会社山本材木店
http://ee-yamamoku.com/index.html
〒561-0845 大阪府豊中市利倉1-17-17
TEL:06-6868-1120 FAX:06-6868-2464l

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 ようやく山本材木店さんから待ちに待ったジェラトンが届いた。1本約4mあるものを三分割して頂いた。

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 集成材のためこのような継ぎ目がある。約60cm間隔でこの継ぎ目があるが、この部分を避ければ問題はない。ただし、同じジェラトンでも切り出す場所によって、木材の密度、木目が異なるため、なるべく同様な特徴がある部分を選ぶ。説明が前後するが、今回は2枚のジェラトンを張り合わせ、その間に貫通シャフトとウェイトを仕込む方法で作成する。海の大物用のルアーであるため、理想的には張り合わせ式ではなく、無垢の素材からブランクを作り出したいが、木材を加工する機械が無いためやむなくこの方法にする。

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 18cm間隔で切り出す。

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 あらかじめ準備しておいた型紙でボディの輪郭を2枚の素材に別々に書き込む。今回は、フィジーでも実績があったマングローブスタジオのボラドールを参考にする。

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 両面テープを張り付けて、2枚の素材を張り付ける。この場合、両面テープを多量に使うと、後にこの素材を分割する際に難儀するし、逆に両面テープが少なすぎるとナイフで切り出しを行っている最中に素材が分解してしまうので、両面テープの粘着力に応じて、その分量に注意が必要。ちなみに今回使用した両面テープは “Nitto Tape No.5000NS”。

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 今回は、久々なのでまずは3本を準備。

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 オルファのカッターナイフを用いて切り出す。黒刃(LBB10K)を用いた方が切れ味が良くて快適。

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 木切れにサンドペーパーを両面テープで張り付けたもの。このようにしておくだけで、作業性が良く、綺麗に成形が出来るのでお勧め。

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 切り出した面をサンドペーパーで整える。ここで整えた輪郭は、最終的に背と腹の部分になるため、丁寧に整えておく必要がある。

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 側面を切り出す際の参考となる線をあらかじめ入れておく。こちらは背の部分。

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 ペンを寝かせて、ブランクを滑らせるように動かすと、一定の厚みの線を引くことができる。

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 カッターナイフを用いて、素材を分割する。両面テープが密着しているため、非常に力を要する作業だが、焦らずゆっくりと刃を入れていく。

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 次にボディに封入するシャフトを作成する。シャフトは、ステンレス製で直径1.2mm。今回参考にしているボラドールは、1.6mm程度のシャフトが用いられているが、太すぎてうまく成形出来ないと判断し1.2mmを選択。1.2mmで実釣に耐えうるかどうかは不安だが、取りあえずこれで作業を進める。

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 シャフトのアイの成形は、釘などの円柱形のものを用いると綺麗に出来る。これは、直径約5mmの釘を使用。釘の頭の部分をカットして、分厚い木材に打ち付けたもの。

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 シャフトを2枚の素材で挟み込んで、素材にシャフトの跡を付けた後にシャフトの輪郭を素材に描き、彫刻刀などを用いてシャフトを入れる部分を彫る。ウェイトを入れる場所も彫りこむ。ウェイトは、10gのナツメおもりを2個使用。

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 こちらはシンキング用。バスフィッシングで使用するリザーバーシンカー(21g)を切って、15gにしたもの。これを2本使用。

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 セメダインで張り付けて、紐などで結びつけて固定して、セメダインが固化するのを待つ。

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 ゆらゆら漂い系1本、直立ダイビング系1本、ゆらゆら水面直下シンキング系1本。セメダインが固まるまで暇なので、顔を描いてみた。

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 事前に記した背中のラインを参考にして削る。

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 削った部分をサンドペーパーで綺麗に整える。この時、前から見て左右が対称になるように慎重に成形する。

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 上部の背中側に削る際の基準となる線を入れ腹側を削る。事前に腹側に入れておいた線を参考に削り過ぎないように注意する。

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 腹側。事前に引いておいた線を基準にして削る。

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 さらに背中側を削る。左右が対称になるように慎重に削る。この段階で削り過ぎてしまうと、今までの工程が台無しになってしまうので、決して焦らず丁寧に作業を進める。

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 サンドペーパーで形を整える。

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 使用した道具。


(続く)

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