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徳島県の清流穴吹川へ晩夏の旅 ~うどん、かつ天、うだつ~ 

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 “何しましょ?”、“ぶっかけうどんの小、冷たいの”。

 野菜のかき揚げと竹輪の天ぷらを小皿に取って、そして冷たいうどんが出来上がるのを待つこと、僅かに数十秒。“チャッチャッ”とうどんの水分を切る小気味良い音の後に、キンキンに冷えた器に純白のうどんが褐色の出汁を背景にきらりと輝いて登場。薬味を乗せて、いざ啜らん!

 四国はうどん県のお隣の徳島県徳島市の街中にある人気のうどん屋にて、滑らかでモチモチでコシがあり、小麦粉の味を感じることが出来るうどんを啜り、そして芳醇な出汁を吸収すると、あぁ文化の違う所に来たんだなぁと感慨ひとしお。店の愛想の良いおばさんの勧めで、生ワカメの熱々天ぷらを頂くと、海の香りが口中に広がり、程なくして鋭い塩味が攻めてくる。これも美味い。うどん、天ぷらの味もさることながら、店内の穏やかな雰囲気が最高。家族4人でお腹いっぱい食べても2,000円程度と、懐に優しいところも満足度アップの所以か。

セルフうどん やま幸町店
徳島県徳島市幸町2-30
TEL:088-602-2062


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 徳島市から進路を西に取り、進むこと30分。お次は藍住町にある“藍の館”にて、藍染めを体験することに。受付で入場料の支払いとともに、藍染め体験に使用するタオルを購入する。展示室を抜けると、天保から明治時代にかけて大藍商として名を馳せた旧奥村家の屋敷があり、その一角の東寝床で藍染め体験が出来る。室内に入ると猛烈な匂いが立ち込めて、思わず頭がクラクラするが、後の説明によるとこの異臭は発酵した藍から発するアンモニア臭であるとのこと。藍の液体に素材を浸し、その後、空気と触れさせることで何やら化学反応が起こり、藍色が素材に沈着するとのことで、色を濃くする場合には、液体に浸し、空気に触れさせる工程を5~6回繰り返すことになる。昔の人達は、こんな技法を良く思いついたものだと感心する。

藍の館
板野郡藍住町徳命字前須西
TEL:088-692-6317
http://www.town.aizumi.tokushima.jp/ainoyakata/


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 指導員の指示のもと、手順通りに作業を進めると、このような美しい模様が姿を現す。素材を持ち込んでの藍染め体験も可能とのことなので、事前に手の込んだ模様を仕込んで藍染めに挑むのも良いと思う。


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 美馬市を目指し、更に西に進む。鉛色の重い雲に覆われたかと思うと、車のフロントガラスに大粒の雨が落ち、そしてたちまち豪雨に突入した。今回の旅の目的が、四国で(一級河川の中で)最も透明度が高いと言われる清流穴吹川で川遊びをすることなので、この豪雨による増水や濁りが心配になる。


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 美馬市内で立ち寄ったスーパーには、神戸ではお目にかかれないような食材が並んでいた。穴吹川にも生息する“あめご”。なるほど“地産地消”か。


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 竹輪や蒲鉾などの練り物が非常に充実している。生産地を確認すると、いずれも地元であった。値段も手頃。


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 神戸市のスーパーでは、まずはお目にかかることが出来ない“かつ天”。魚のすり身をカレーなど香辛料で味付けをした後に薄くカツ揚げにしたもの。色々な種類のかつ天が売り場を占拠しているところを見ると、地元では定番の人気商品なのであろう。購入して食してみたところ、駄菓子屋で売っている串カツにそっくりな味で、文句なしに美味い。揚げたてにソースを垂らして、フハフハ頬張ってみたい。


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 美馬市の街中から進路を南に取り、雄大な吉野川を横切り、穴吹川に沿ってハンドルを左右に切りながら上流方向に進むと、左右に切り立つ山々が急峻さを増し、木々の緑が濃密さを増し、流れの速い雲に覆われつつ、本日の宿泊地である“ブルーヴィラあなぶき”に到着した。チェックインの後に河原に下りてみると、そこには豊かな水を湛えた穴吹川があった。ここ数日の豪雨のせいで、幾分か濁りがあるようだ。穴吹川に足を差し入れると、驚くほどに冷たい。


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 当然このようなことになる。水切り勝負。


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 今回、宿泊するのはコテージ。4棟しかないので予約はお早めに。本館には、和室(7部屋)、温泉、レストランなどがある。コテージの利用者も温泉が無料で利用出来る。

清流の里 ブルーヴィラあなぶき
徳島県美馬市穴吹町口山字丸山1
TEL:0883-55-3777
http://bv-anabuki.com/


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 コテージの室内。電化製品、寝具など一通り揃っているので、快適に過ごすことが出来る。食器類、調味料は無いので持参のこと。


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 二日目。水着に着替えて河原に下りる。夜中に雷鳴が轟き、屋根を大粒の雨が叩いていたため、川遊びは不可能かと思いきや、いつしか雲が流れ、青空から陽光が降り注ぎ、背中にジリジリと盛夏の勢いを感じるまでになっていた。河原の石を拾い上げて、石と石を叩き合わせると、カチッカチッと明らかに硬い音が耳に響く。川の透明度の高さと当然ながら関係している


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 川底には、ハゼ科の魚が見え隠れするので、子供達と網を片手に奮闘すると、何とか数匹を捕獲することに成功した。


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 これはヨシノボリだろうか・・・。


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 激しい水流の中でも川底にへばり付くことが出来るのは、鰭が進化した吸盤で石などに吸い付くことが出来るからだろう。


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 水温は20度を下回っていると思われるが、エイッと気合を入れて水の中に入ると、太陽に焼かれた背中が心地よく冷えていく。水流と水圧を全身で感じながら、流れに乗ってドリフトすると、小魚達の姿が曇った水中眼鏡を通して視界を横切って行く。あめご、オイカワ、ハヤ、ハゼ・・・。


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 川幅が膨らみ激流を避けることが出来る淀みには、小魚がヒラヒラと舞って漂っている。時に水流に逆らって頑張ってフィンを蹴ると、眼下を小魚が鋭く泳ぎ回っている。人間には到底出来ない小魚達の動きに感心しきり。


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 フワフワ川流れ。気持ち良い。


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 午後3時を過ぎた頃、急峻な山と山に挟まれた小さな青い空が、霧のような薄い雲に覆われ、雨粒がひとつ、ひとつ落ちてきて、“雨かな?”と空を見上げて、分厚い鼠色の雲を確認すると、ものの数分で豪雨に変わった。大急ぎで片付けて、コテージに戻り、一息ついた後に温泉で体を温めて、早めの夕食と相成った。本来ならば、車に積み込んできたコンロを使って、炭の香りを堪能しつつ、大自然に囲まれてバーベキューの予定であったが、豪雨の中ではそれも叶わず、コテージにあるホットプレートで代用することになった。


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 窓にへばり付くモスラ。


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 三日目。早朝まで大粒の雨が落ちていたが、雲が流れて晴天に。午前9時頃にコテージを出発し、美馬市脇町にある道の駅“藍ランドうだつ”へ。道の駅を含めて、その背後の地区は、江戸時代以降に阿波藍の集散地として栄えた場所で、本瓦葺きの塗籠め壁(ぬりごめかべ)の重厚な建物が軒を連ねていて、国の重要伝統建造物群保存地区に指定されているという。


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 約400mに渡り伝統的な建物が連なっている。中には、まだ普通の住居として使用されている建物もあり、景観を保存するために相当な努力を要することは想像に難くない。


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 実は、“うだつがあがらない”の語源になっているのが、これらの建物のことであるらしく、「うだつ」とは、建物の2階壁面に作られた防火壁のことで、その造成には多額の費用を要したため、富や成功の象徴となったとか。


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 これが卯建(うだつ)。見事なものです。往時も現在も、うだつをあげるのは大変である。


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 うだつをあげた後もうだつを保つのは大変なようで、この地区に現存する建物は、築200年を超えるものもあり、その維持には相当な費用と志が必要であるようだ。中には普通の住居も数戸あったが、ただの通りすがりの観光客の視点からは、何とか頑張って伝統的な建物を維持してうだつを保って欲しいと感じるのだが。


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 この地区には、伝統的な建物を活用した商店(主に土産物屋)がある。この道40年の職人さん。竹細工で阿波踊りを表現されていて、竹でないと、あの阿波踊りの独特の身体の動きを表現することは出来ないとのこと。この技法で竹細工を製作されているのは、この方の他に一人いらっしゃるだけとのこと。記念に購入しようかと一瞬考えたが、我が家の雰囲気に明らかに合わないのと、作品が大きいこと、そもそもお値段が高額であるので、速やかに却下。

阿波踊り竹人形の里 時代屋
http://www.jidaiya.co.jp/


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 乾いた喉を潤すために地元のジュースを購入。甘酸っぱさに清涼感を感じる。とても美味しい。この他に2種類のすだちに因んだジュースを購入したが、最近流行りの炭酸水に淡く“すだち”の香りをつけたジュースは、ここ最近飲んだジュースの中で最も不味かった。商品化することを決断した方々に拍手を送りたい。


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 お土産に購入。“九助いも”が絶品。さすが鳴門金時!


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 徳島県を後にする最後の締め括りとして、うどんを食すことに。初日におとずれた“セルフうどん やま”の徳島駅前店。同じ系列の店ながら、麺の質、天ぷらの質は異なり、とにかく多くの客を捌くことが目的のようで、味のこだわりは何処へ。残念な結果に終わった。

セルフうどん徳島駅前店
徳島県徳島市寺島本町東3-12-7
TEL:088-611-3622


 現実逃避の三日間はあっと言う間に終わり、夏休みのラストを飾る充実した旅となった。心地良い旅を満喫出来たのも、徳島県の持つ豊かな文化、自然もさることながら、徳島県の人達の常に穏やかで、人懐っこく、親切な人柄によるところも大きい、また、訪れてみよう。
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トクトクきっぷ「こだま&やくも」で行く出雲の旅 ~男二人旅~ 

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 新神戸駅の北側の緑溢れる六甲山の裾野から、蝉時雨が遠く聞こえる。こだま733号が滑り込んできた。以前は東海道線でのぞみ号として活躍していた500系の車両とのことで、今は、こだま号とし活躍している。ドアが開くと、現実逃避の開始。遊び道具を詰め込んだスーツケースとロッドを抱えて乗り込む。こだま号の指定席は、のぞみ号で言うところのグリーン車の車両と同じで、2列×2列で広々。シートも分厚くて快適。自然と笑みがこぼれる。


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 こだま号は、1時間も要せずして岡山駅に到着し、ホームを変えて、特急やくも22号に乗り込む。中国山脈の山間を縫うように流れる高梁川に寄り添うように伯備線は北上し、分水嶺を越える手前では、渓相も随分と雰囲気を変えて、左右にうねり濃い緑に覆われながら白い水飛沫を躍らせながら躍動感に溢れている。川の流れが逆転して、日野川を共にし、伯耆富士こと大山を右後方に見る頃には、日本海も間近だ。米子市で西に方角を変えると、程なくして宍道湖がお目見えする。出雲市駅に到着したのは、岡山駅を出て3時間を経過し、すでに正午となっていた。


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 出雲市駅前の蕎麦屋で、割子蕎麦を食す(3枚で650円)。見るからに観光客然とした客が背中を丸めて静かに食事をしているが、地元の人達はあまりいない様子。冬場に湿気を十分に含んだ黴臭い店内と、ごく普通の蕎麦でも商売が成り立つのは、一元さんが多いから故なんだろうなと思いつつ、店を後にした。蕎麦つゆに出汁が効いていないのは、こちらでは標準的なんだろうか・・・干しシイタケの香りはした。


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 今回の旅は、JR西日本が発売する「トクトクきっぷ」のひとつ「こだま&やくも 指定席往復きっぷ」を利用している。大人の料金も通常料金より随分と格安だが、何と言っても子供料金が往復で一律3,000円と言うのが素晴らしい。更に目的地でレンタカーを24時間2,060円(Sクラス、リッターカークラス)で利用できるので、荷物が多くても快適に観光を楽しむことが出来る。ちなみに24時間を超えると通常料金になるとのこと。出雲市駅前の駅レンタカーにて簡単な手続きをして、シルバーのホンダ・フィットに荷物を積み込んで、いざ出発。


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 慣れない車でヨロヨロしながら、明かにチカラ不足で坂道でエンヤコラしながら、ナビに誘導されつつ40分ほど走り、日御碕の東側にある“おわし海水浴場”に到着。すでに夏の繁忙期を過ぎているため、海水浴客は僅かに数人。貸切状態。事前に日御碕観光案内所(0853-54-5400)に情報を得たところ、数台分の無料駐車場があるとのことだったが、民宿用の駐車場しか見当たらず、ちどり荘のおやじさんに尋ねたところ、何とちどり荘の駐車場を無料で貸して頂けることに。感謝。シャワー、更衣室、トイレは、公共の施設を無料で使用することが出来る。いずれも質素だが、有り難い。
 海は透明度が高く、マスクをつけて潜ると、カワハギ、メバル、シーバス、アオリイカが泳いでいる。いずれも稚魚だが、大物もいるはず。


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 まずは泳いで、魚が付いている場所、海の状況を把握してから、ロッドを振る。餌木には反応が無く、小型ジグヘッドに切り替えると、頻繁にアタリがあるも乗らず。海水浴のついでにやるのではなく、釣り重視で楽しんでも良い海岸だ。


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 2時間ほど遊んでから次なる目的地に。海岸線の道路は非常に狭く、小型の車でも脱輪しないかと、不安に感じながらジワジワと進む。今更ながら、レンタカーが小型車で良かったと実感。排気量が小さくチカラ不足であると、文句を重ねていたが、スマヌ、ここに来てモトイ。


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 日御碕灯台。到着時刻が僅かに10分ほど遅かったために、灯台の中に入ることが出来なかった。20年ほど前に来た時には、紺碧の海に感動したが、曇天のためか群青色が広がっていた。


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 アメオトコ。灯台に到着した瞬間に大粒の雨が落ちてきた。海から吹き付ける雨粒を全身で受けてみると、何とも気持ちが良い。今回の旅は、次男との二人旅。


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 ホテルに向かう途中で道の駅“キララ多岐”に立ち寄る。国道9号沿いにあり、コテージが併設されており、更に海水浴場も目の前ということもあって、人気の場所だとか。レストランからは、日本海を一望できる。

キララ多岐
http://www.kirara-taki.co.jp/


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 海鮮親子丼(1,600円)。全く地物では無いが、海鮮好きの息子は美味いと大満足。


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 ソースかつ丼(950円)。衣がサクサクという点とボリューム感があるという点だけは評価できるが・・・まぁ何と言いますか・・・。関西人の味覚には全く合わないなぁ。普段食べているソースかつ丼がいかに安くて美味いか、遥か出雲市で実感。


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 本日の宿はこちら。マリンタラソ出雲。海沿いに立地し、どの部屋からも日本海が一望できる、所謂、オーシャンビュー。ホテルのスタッフの方々は、南国リゾートホテルの出で立ちで、ニコニコ愛想が良くて、丁寧に応対してくれる。かなり人気のホテルらしく、また部屋数が多くないせいか、直前まで宿泊の予約を取ることが出来ず、諦めかけていた時に偶然にも1つだけ空室が出たことを発見して、即座に予約に成功した。

マリンタラソ出雲
http://www.talaso-izumo.jp/


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 部屋はツインベッド。南国リゾート風の室内で、設備は一通り揃っている。気密性も高くて快適に過ごすことが出来る。オーシャンビューと言うことであったが、元気に育った松が視界の邪魔をするのが難点。でもテラスに出ると、広大な日本海が目の前に広がり、潮風を満喫できる。夕暮れ時には、とてもロマンチックな時間が流れるのだろうけど。スタッフの説明によれば、目の前の海にイルカが姿を現すことがあるようで、昨年は60回以上もイルカの姿を確認したとか。室内の雰囲気やホテル内の香りが、フィジーのリゾートホテルに似ている。


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 ホテルの前の浜に下りて、厚い雲に覆われて沈みゆく夕日を眺めつつ、ロッドを振ってみる。生体反応を感じることが出来ず、すぐに撤退。水着に着替えて、ホテル内にあるプールに出陣。情報によると“タラソテラピーのエッセンスを詰め込んだマルチプール”とのことであるが、海水の温水プールで、泳ぐというよりかは、健康のために体を動かしたり、癒したりすることが主であるようだ。14種類のアトラクションがあり、全てを試してみる。高圧噴射と格闘した後に外にあるジャグジーで星空を見上げて、疲れ切って部屋に戻り、麦酒を一気に吸収して、深い眠りに落ちた。


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 早朝に目覚めると雷鳴が轟き、大粒の雨が激しく降っている。日本海には、白い波頭が長く尾を引いているのが見える。ホテルの朝食(大人700円、外に出るのが面倒であれば食べても良いが、次回宿泊する機会があったとすれば、確実にホテルで朝食は食べない。事前の口コミ情報どおりであった)を食べて、いざ出雲大社へ。海岸沿いの道は、信号が少なくて、交通量も少なくて、とても気持ちよく走ることが出来る。天気はいまいちだけど、雨音も心地よく聞こえる。最高だ。


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 視界の片隅に、素敵な建物が映った。旧大社駅。

 出雲市のHPによると、“和風駅舎の最高傑作。駅舎は明治45年(1912)に国鉄大社駅の開通により開業され、大正13年(1924)2月に新たに改築された。出雲大社の門前町にふさわしい、純日本風の木造平屋建てで、和風趣向の際立つ建物。JR大社線は、平成2年(1990)3月31日に廃止され、その後旧大社駅舎は平成16年(2004)国の重要文化財に指定された。”そうです。


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 出雲大社拝殿の大注連縄(長さ13m、重さ4.5t)。


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 大砲。弘化2年(1845年)に第9代松江藩主松平斉貴公が鋳造したとのこと。無知の極みで歴史的な背景や当時の技術力の良否も不明であるが、当時からこのような精細な鋳造技術を要していたことに感心。


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島根県立古代出雲歴史博物館
http://www.izm.ed.jp/

 普段から、あまり歴史的なことに興味が傾かないが、企画展「倭の五王と出雲の豪族」は、展示されているものが豊富にあり、また説明が丁寧になされていることもあって、息子とともに非常に興味深く勉強することが出来た。子供の頃に段ボールを尻に敷いて度々、小山を滑って遊んでいたのだが、不届き者の境地で、後になってからそれが古墳であったことを知って驚いたこともあって、古墳の存在は、割と身近に感じていたために、この企画展に興味が持てたのかも知れない。


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 はは~、スタバも出雲大社横にくれば、このように素敵な佇まいになるのだな。


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 出雲ワイナリーで(無念であるがノンアルコールのワイン(グレープジュース))を試飲して、更に試食品をつついてから、出雲大社に舞い戻り、〆の蕎麦を食べることに。店の老舗ならではの佇まいに魅せられてというか、呼び込みのお姉さんの声に魅かれて、色々なランキングで上位に入っている“八雲(本店)”にいそいそと立ち入った。店内は多くの観光客で大賑わい。


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 こちらでも割子蕎麦を頂く。島根ワイナリーで試食をし過ぎたため、軟弱にも2皿(462円)を注文。息子は更に軟弱に拍車がかかりというか、饅頭を試食しすぎたために1皿(231円)。20年前に出雲大社横で蕎麦を食べた時には、ひどく感動して、蕎麦打ち職人になりたいと、一瞬だけ思ったが、いまや何事にも鈍感な人になったらしく、当時ほどの感動は無いものの、やはり美味いものは美味い。特に蕎麦湯が何ともシンプルで宜しい。ということで、蕎麦湯をおかわりして頂く(無料)。これで一連の出雲旅行にて成すべきことを達成した感がある。


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 レンタカーを返し(ガソリン満タン返し1,200円)、特急やくも22号に乗り込む。順調に伯備線を南下していたが、総社駅付近で、先行する普通列車が故障で立ち往生し、何ともはや、総社駅にて伯備線から吉備線の普通列車に乗り換える羽目に。復旧には1時間半以上も要するとのことで、結局、6両編成の特急列車やくもの乗客が、大挙してたった2両編成の普通列車に乗り込むことになり、通勤ラッシュの状態に。


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 吉備線の普通列車は、溢れんばかり(溢れて乗れなかった人もいるけど)の人々を乗せて、出張帰りのビジネスマンの口は尖り、通勤途中の地元の人は眉間に縦皺が深く入り、学校帰りの若者達は豊かな時間を武器に電車に乗らずに駅のベンチでスマホいじりを継続し、出雲市からの観光で疲れて腑抜けた人達(我々2名含む)はお土産が潰れないか気が気でないし、吉備線の運転士さんも車掌さんも緊急事態にあたふた、特急やくも号なら10分ほどの距離を1時間以上かけて岡山に到着した。


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 出雲市が産地であるという無花果のどら焼き。当然ながら、予約していたこだま746号には乗れず、代替として準備したもらったのぞみ号で一気に新神戸を目指すのであった。帰宅したのは、予定より1時間半以上遅くなったが、ハプニングも旅の一興。現実逃避の幕は閉じた。


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 岡山駅で、空腹に我慢できず駅弁を購入。


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 ままかりの押し寿司。初めてままかりを食したが、なるほど名前の由来が分かった。美味い。


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 出雲市では、日本の通貨単位が“円”では無いらしいが、日本円は使える。

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YAMAHA Motion MB 40C ~突然のBASSとの出会い~ 


 ふらりと立ち寄った中古の楽器を扱うお店で、ふと見上げると艶めかしい白いボディが目に留まった。見慣れた美しいラインに誘われて、背伸びして無意識に細長いネックに手をやると、懐かしい握り心地の次に程よい重量感が片側の腕に乗った。ネックを左手に預けて、右手で4本の弦に触れると、金属音とともにその白いボディが小刻みに振動した。


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 今から随分と昔に下手くそながらに夢中になって弾いていた懐かしのベースだ。良く見ると、表示されたモデル名から、当時愛用していたものから幾分かモデルチェンジしたものであることが分かった。当時愛用していたベースは、“YAMAHA Motion MBⅢ”で、今手にしているベースは、”YAMAHA Motion MB 40C”とある。当時を思い起こしながら、舐め回すように各部を確認すると、ピックアップの形状、コントロールノブの素材、ヘッドの形状、ネックの塗装が違っていることが分かった。全体的に安っぽい造りになっている。経年劣化で柔軟性を失った両手で、当時のフレーズのごくごく一部を何とか思い出して、爪弾いてみると、アンプを通さずとも心地よい振動が身体を伝ってきた。左指がフレットを大幅に外して弦を押さえてしまうため、時折、情けない金属音が鳴る。

 ふと我に返って、表示された値札を見ると、“ジャンク品、ネックが沿っているため、トラスロッドいっぱいです”とあるが、表示された金額に目をやると、破格であることは間違いない。仮に将来的にまともに弾けなくなったとしても、当面、このベースと戯れることが出来れば、それで良いのではないか。


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 と言うことで、迷いなく購入し、我が家の一員となった。ミディアムスケールでネックもベースらしからぬ細身なので、とても弾きやすい。


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 ネックが反っているかどうかは、良く分からず。前の持ち主があまり弾いてなかったようで、フレットが擦り減ることも無く健全だ。弦も新品に張り替えてあるようだ。自分が以前に愛用していたMBⅢは、ジャコ・パストリアスの真似ごとをしていた輩に(私のことですが)、激しくチョッパーで叩かれたので、ハイポジション界隈のフレットは、かなり疲労していた。ちなみにジャコの旋律は、自己流の素人の私にとっては困難を極めたため、結局、真似ごと止まりであった。


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 ヘッドの形状が変わっている。


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 当時のMBⅢは“made in Japan”であったが、このモデルは台湾製に変わっている。


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 ヘッドの後頭部。MBⅢはヘッドとネックの裏側もボディ同色のパール塗装が施されていたが、MB40Cは木目を活かした造りになっている。これはこれで良い。


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 コントロールノブは、若干の遊びがあるけれども、問題なさそうな感じ。MBⅢでは、金属製のノブだったけれど、これはプラスティックに変わっている。各所でコスト削減がなされた形跡が垣間見られる。


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 ついでに中古品のベース用アンプ(フェルナンデスFS-10B)を1600円で発見したので、とにかく音が出れば良い程度の感覚で購入。中国製。粗雑ではあるけれど、一応、音は出る。


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 昭和レトロ感抜群のチューナー。PIGGY HU-8300。800円。チューニングしている際の針の振れ方が、自信無さそうに戸惑いながらも何とか仕事を成し遂げようと健気であり、哀愁を感じる一品。もう少しお金を出せば、デジタルの良いものが新品で購入できたことを後になってから知ったが、とにかくベースを買いたい一心で、細部にまで神経が行き届かなかった故、しょうがないと納得することに。電池の形状が、単1でも単2でも単3でもなくて、最近はめっきり見かけなくなった四角いものであることに、帰宅後に気が付いた。値段も高い。


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 当時、ベースの練習用に愛用していた楽譜。押入れの段ボール箱の中に、奇跡的に保存されていた。他に多数あった楽譜は、処分してしまったようで見当たらず。ブルーハーツ、ジュンスカ、プリプリ、カッツェ、コンプレックス・・・などがあったように記憶しているが、すでに忘却の彼方。


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 ベースラインが素敵。久しぶりにベースを弾いてみたところ、やはり全然弾けず。初心に帰って、気長に練習してみよう。


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 お恥ずかしい限りであるが、MBⅢを愛用していた頃の世間知らずのワタクシ。ヤマハ主催のオーディションに参加した時の写真で、当時はバンドブームであったこともあり、20組以上が出場していたと思う。優勝を狙うなんてことは、実力的に絶対に無理と世間知らずのバカモノでも分かっていたので、仲間と一緒に出場して、とにかく楽しむことを優先。ライブハウスでも何度かライブをしたけれども、今から思えば悩みなんて無くて、無条件に楽しかった頃。


 さぁ、楽譜を開いて、久々にタブ譜を追ってみるか。

テーマ: ギター・ベース

ジャンル: 音楽

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渦潮鳴門海峡にて真鯛を狙う ~スカートやネクタイの色が気になる~ 

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 台風12号の行方とその影響を気にしつつ、午前2時半、鳴門市へと向かう。天気予報によれば、風速5mとのこと。鳴門海峡の激流と風が合わさると、釣りにどのような影響が出るのか想像できないが、いつもの如く前向きに想像を膨らませて、海の大荒れの前に真鯛が荒食いの行動をするのではないか、濁りを避けて爆釣をしたとのテレビ番組を引き合いに、今日もそのパターンにハマるのではないか、釣れすぎたらどうしようかなどと、車中ではそんな話題で盛り上がる。


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 午前4時半過ぎに鳴門市は亀浦港に到着。今日は、いつもの釣りバカ3名と尼崎からの同船者2名の合計5名での釣行になると、事前に船長から聞いていたので、好みの場所に陣取るべく、真っ暗な桟橋を抜き足差し足で船に向かうと残念無念、すでに先行者ありということが分かり、結果、我々は船首に陣取ることになった。吉と出るのか凶と出るのか。出船まで時間に余裕があるので、街灯の明かりを頼りにして、タックルを準備する。今までに見たことも無い、巨大なやぶ蚊が容赦なく襲ってくるので、たまらない。


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 午前5時過ぎに夜が明けてきた。1日の始まりだ。


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 今回、お世話になるのは「はらまるⅡ」。若い方の船長が面倒を見てくれる。

釣船はらまる
http://www.haramaru.gr.jp/index02.html


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 午前5時半に亀浦港を出航すると、ものの10分で最初のポイントに到着。東寄りの風が強く吹いていて、海面がざわざわ荒れている。開始早々にY氏が真鯛を1枚あげた後に、更にロッドを絞り込み、ドラグに容赦なく負荷をかける大物がヒット。老練な真鯛かと思いきや、途中から引きや動きが本命の真鯛とは明らかに異なり、青物か何だと噂話の末に姿を現したのは鮫。

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 釣れない時間が過ぎる。午前5時半に出航し、すでに3時間以上が経過したにも関わらず、我がロッドに響くアタリは皆無・皆無・皆無。リーリング速度、タイラバの色・重さ、ラバーの色・ボリューム感、スカートの色・長さ、何が良いのか悪いのか、ヒントなしではどうにもならず、船のポジションが悪いのかなどと普段以上に思考を巡らせると、何故か猛烈な睡魔が襲ってきた。三半規管が未熟な幼児が、船酔い防止に自己防衛で眠くなるのと同じ、釣れないことによる心のダメージを軽減せよと本能が命じたのか、船の端を枕にしてうつらうつら。


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 タイラバのヘッドの色とスカート&ネクタイの色を変えてみると、本日、最初のアタリあり。ロッドのティップを叩き、そしてグイとロッドを押し曲げる、いかにも真鯛の引き。しかし無念のバラしというか乗らず、というのを数回繰り返し、後に軽快な当たりの後に姿を現したのは、小型の真鯛。後に大物が釣れると信じて、まずはリリース。


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 水深60メートル。東の風、船首は東の方向。西から東への潮流。船首に陣取ると不利な位置になるが、同船者が少ないのであまり関係が無いような気もする。30分後に2匹目。更なる大物を信じてリリース。

 なかなか本日のパターンが掴めず苦労が続くのだが、こういう時こそ自分の中で発見あり。どうやら、普段お気に入りで使用しているオレンジ色やピンク色のラバーへの反応が悪く、白色や淡い色に分があることに今更ながらに気が付いた。リーリングスピードについても、自分が無意識の時にハンドルを回すリズムより、やや遅い目が良いことを発見。しかし、食いが浅いのか、こちらの技術不足か、バイトのみだったり、乗ったかと思いきや途中でバラすなど、痛恨のダメ男にハマりつつある。


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 更に30分が経過した頃に、いかにも真鯛のアタリの後にロッドがグイグイと絞り込まれ、遂に来たぞという気持ちと、またもやバラシてしまい痛恨のダメ男に磨きがかかるのではないか・・・との不安と葛藤しながら慎重にリールのハンドルを回すこと数分、無事に桜色の魚体が見えた。38cm。潮流が速く、底を取りづらいため、タングステン100gを使用。


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 僚船の「はらまる」の横をJFEのバルク船がスルスルと通過する。だいぶ遅れて引き波が押し寄せてくる。


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 船には生簀があるので、釣った魚を取りあえず活かしておいて、帰り際に必要な魚を選別することが出来る。クーラーボックスに飲み物や食べ物を入れておいても、釣りをしている間は臭くならないので快適。


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 出航後、6時間を経過して、大鳴門橋の西側から東側に移動。


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 7月28日に貨物船(499t)が座礁した後に転覆したとの情報があったのだが、赤色の船首がチラリと見える状態。サルベージの準備をしているのか?


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 うずしお観潮船。今回で2度目の鳴門海峡での釣行であるが、正統派のうずしおにお目にかかることが出来ないかと周囲を観察するが、海面がざわついているものの、本物のうずしおは見当たらず。大鳴門橋の東側にて、1時間で5本ほどの流しがあったが、魚の反応は皆無。再度、大鳴門橋の西側に移動。


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 潮流が緩んできたのか、それとも風力と風速と潮流が同調しているのか、ラインが船の真下に入っていて、釣り自体は簡単で楽ではあるが、イメージ的には真鯛の捕食ゾーンを線的にしか攻めることが出来ないのではないかと疑心暗鬼になりつつ、ひたすらハンドルを回しては、リールのクラッチを切って、底を探り当てて、またハンドルを回す。ようやくの魚信は小型の真鯛。


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 徳島寄りのポイントに移動。亀浦港とは、目と鼻の先。納竿間近で、帰港まで1時間を切っている。潮流が緩んでいるので、タイラバを60gに変更。何とか有終の美を飾りたいところに、アタリはあるが乗らず、乗ったけど痛恨のバラしの後に劇的な大逆転の大物真鯛ではなく、小型の真鯛を追加。

 今回の釣行では、アタリがあるけど乗らず、または乗ったけど途中でバラすことが多くあり、今後の釣行に備えて考えるべきことが多かった。アシストフックの改良、スカート&ネクタイのカラーバリエーションの充実、バイト後のリーリングの工夫など、色々と思うところがあるので、仕事の合間にでも瞑想に耽ってみよう。


■釣行データ
 釣行日:平成26年8月1日(金)
 潮回り:中潮
 天気:曇り
 時間:午前5時30分出船、午後2時過ぎ帰港
 ポイント:鳴門海峡
 釣果:
  私:真鯛5(最大38cm)
  Y氏:真鯛3、マゴチ2
  N氏:真鯛8
 利用した船:釣船はらまるhttp://www.haramaru.gr.jp/index02.html


■潮汐
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出典:Tide736.net(http://tide736.net/


■使用タックル
(1)タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69HB-S
 Reel: Shimano Calcutta 201
 Handle: Studio Ocean Mark AC30S
 Line: Duel Hardcore X8, PE 0.8, 16lbs.
 Leader: 20lbs.
(2) タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69XHB-S
 Reel: SHIMANO Ocea Calcutta301HG
 Line: Duel Hardcore X4, PE 1.0, 18lbs.
 Leader: 20lbs.
(3) ジギング用
 Rod: Shimano Game Type LJ B631F
 Reel: SHIMANO AXIS101
 Line: Duel Hardcore X8, PE 0.8, 16lbs.
 Leader: 20lbs.


■ヒットルアー
・パブリック・ルアーズ 鯛ラバのび太(タングステン) 60g(赤)
・パブリック・ルアーズ 鯛ラバのび太(タングステン) 100g(オレンジ)

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 タイラバのヘッドの色の違いによる釣果の差は無かったが、スカート&ネクタイについては、ピンク色やオレンジ色より白色の方が反応が良かった。他の船で釣行されたアングラーの情報によると、タングステンより鉛の方が大物に恵まれたとのこと。また、ラバーについては、緑色が好調であったとのこと。今まで、船上での迷いを極力排除するためにラバーの色を気にしないことにしていたが、やはり釣果に差があることが分かったので、今後は少しだけ色を意識した釣りをしよう。


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 真鯛の煮付け。


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 真鯛の松皮造り。昆布〆にして、冷蔵庫で1日寝かせたせいか、家族の評価によると、前回の真鯛より美味しかったとのこと。


テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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