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トクトクきっぷ「こだま&やくも」で行く出雲の旅 ~男二人旅~ 

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 新神戸駅の北側の緑溢れる六甲山の裾野から、蝉時雨が遠く聞こえる。こだま733号が滑り込んできた。以前は東海道線でのぞみ号として活躍していた500系の車両とのことで、今は、こだま号とし活躍している。ドアが開くと、現実逃避の開始。遊び道具を詰め込んだスーツケースとロッドを抱えて乗り込む。こだま号の指定席は、のぞみ号で言うところのグリーン車の車両と同じで、2列×2列で広々。シートも分厚くて快適。自然と笑みがこぼれる。


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 こだま号は、1時間も要せずして岡山駅に到着し、ホームを変えて、特急やくも22号に乗り込む。中国山脈の山間を縫うように流れる高梁川に寄り添うように伯備線は北上し、分水嶺を越える手前では、渓相も随分と雰囲気を変えて、左右にうねり濃い緑に覆われながら白い水飛沫を躍らせながら躍動感に溢れている。川の流れが逆転して、日野川を共にし、伯耆富士こと大山を右後方に見る頃には、日本海も間近だ。米子市で西に方角を変えると、程なくして宍道湖がお目見えする。出雲市駅に到着したのは、岡山駅を出て3時間を経過し、すでに正午となっていた。


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 出雲市駅前の蕎麦屋で、割子蕎麦を食す(3枚で650円)。見るからに観光客然とした客が背中を丸めて静かに食事をしているが、地元の人達はあまりいない様子。冬場に湿気を十分に含んだ黴臭い店内と、ごく普通の蕎麦でも商売が成り立つのは、一元さんが多いから故なんだろうなと思いつつ、店を後にした。蕎麦つゆに出汁が効いていないのは、こちらでは標準的なんだろうか・・・干しシイタケの香りはした。


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 今回の旅は、JR西日本が発売する「トクトクきっぷ」のひとつ「こだま&やくも 指定席往復きっぷ」を利用している。大人の料金も通常料金より随分と格安だが、何と言っても子供料金が往復で一律3,000円と言うのが素晴らしい。更に目的地でレンタカーを24時間2,060円(Sクラス、リッターカークラス)で利用できるので、荷物が多くても快適に観光を楽しむことが出来る。ちなみに24時間を超えると通常料金になるとのこと。出雲市駅前の駅レンタカーにて簡単な手続きをして、シルバーのホンダ・フィットに荷物を積み込んで、いざ出発。


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 慣れない車でヨロヨロしながら、明かにチカラ不足で坂道でエンヤコラしながら、ナビに誘導されつつ40分ほど走り、日御碕の東側にある“おわし海水浴場”に到着。すでに夏の繁忙期を過ぎているため、海水浴客は僅かに数人。貸切状態。事前に日御碕観光案内所(0853-54-5400)に情報を得たところ、数台分の無料駐車場があるとのことだったが、民宿用の駐車場しか見当たらず、ちどり荘のおやじさんに尋ねたところ、何とちどり荘の駐車場を無料で貸して頂けることに。感謝。シャワー、更衣室、トイレは、公共の施設を無料で使用することが出来る。いずれも質素だが、有り難い。
 海は透明度が高く、マスクをつけて潜ると、カワハギ、メバル、シーバス、アオリイカが泳いでいる。いずれも稚魚だが、大物もいるはず。


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 まずは泳いで、魚が付いている場所、海の状況を把握してから、ロッドを振る。餌木には反応が無く、小型ジグヘッドに切り替えると、頻繁にアタリがあるも乗らず。海水浴のついでにやるのではなく、釣り重視で楽しんでも良い海岸だ。


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 2時間ほど遊んでから次なる目的地に。海岸線の道路は非常に狭く、小型の車でも脱輪しないかと、不安に感じながらジワジワと進む。今更ながら、レンタカーが小型車で良かったと実感。排気量が小さくチカラ不足であると、文句を重ねていたが、スマヌ、ここに来てモトイ。


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 日御碕灯台。到着時刻が僅かに10分ほど遅かったために、灯台の中に入ることが出来なかった。20年ほど前に来た時には、紺碧の海に感動したが、曇天のためか群青色が広がっていた。


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 アメオトコ。灯台に到着した瞬間に大粒の雨が落ちてきた。海から吹き付ける雨粒を全身で受けてみると、何とも気持ちが良い。今回の旅は、次男との二人旅。


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 ホテルに向かう途中で道の駅“キララ多岐”に立ち寄る。国道9号沿いにあり、コテージが併設されており、更に海水浴場も目の前ということもあって、人気の場所だとか。レストランからは、日本海を一望できる。

キララ多岐
http://www.kirara-taki.co.jp/


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 海鮮親子丼(1,600円)。全く地物では無いが、海鮮好きの息子は美味いと大満足。


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 ソースかつ丼(950円)。衣がサクサクという点とボリューム感があるという点だけは評価できるが・・・まぁ何と言いますか・・・。関西人の味覚には全く合わないなぁ。普段食べているソースかつ丼がいかに安くて美味いか、遥か出雲市で実感。


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 本日の宿はこちら。マリンタラソ出雲。海沿いに立地し、どの部屋からも日本海が一望できる、所謂、オーシャンビュー。ホテルのスタッフの方々は、南国リゾートホテルの出で立ちで、ニコニコ愛想が良くて、丁寧に応対してくれる。かなり人気のホテルらしく、また部屋数が多くないせいか、直前まで宿泊の予約を取ることが出来ず、諦めかけていた時に偶然にも1つだけ空室が出たことを発見して、即座に予約に成功した。

マリンタラソ出雲
http://www.talaso-izumo.jp/


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 部屋はツインベッド。南国リゾート風の室内で、設備は一通り揃っている。気密性も高くて快適に過ごすことが出来る。オーシャンビューと言うことであったが、元気に育った松が視界の邪魔をするのが難点。でもテラスに出ると、広大な日本海が目の前に広がり、潮風を満喫できる。夕暮れ時には、とてもロマンチックな時間が流れるのだろうけど。スタッフの説明によれば、目の前の海にイルカが姿を現すことがあるようで、昨年は60回以上もイルカの姿を確認したとか。室内の雰囲気やホテル内の香りが、フィジーのリゾートホテルに似ている。


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 ホテルの前の浜に下りて、厚い雲に覆われて沈みゆく夕日を眺めつつ、ロッドを振ってみる。生体反応を感じることが出来ず、すぐに撤退。水着に着替えて、ホテル内にあるプールに出陣。情報によると“タラソテラピーのエッセンスを詰め込んだマルチプール”とのことであるが、海水の温水プールで、泳ぐというよりかは、健康のために体を動かしたり、癒したりすることが主であるようだ。14種類のアトラクションがあり、全てを試してみる。高圧噴射と格闘した後に外にあるジャグジーで星空を見上げて、疲れ切って部屋に戻り、麦酒を一気に吸収して、深い眠りに落ちた。


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 早朝に目覚めると雷鳴が轟き、大粒の雨が激しく降っている。日本海には、白い波頭が長く尾を引いているのが見える。ホテルの朝食(大人700円、外に出るのが面倒であれば食べても良いが、次回宿泊する機会があったとすれば、確実にホテルで朝食は食べない。事前の口コミ情報どおりであった)を食べて、いざ出雲大社へ。海岸沿いの道は、信号が少なくて、交通量も少なくて、とても気持ちよく走ることが出来る。天気はいまいちだけど、雨音も心地よく聞こえる。最高だ。


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 視界の片隅に、素敵な建物が映った。旧大社駅。

 出雲市のHPによると、“和風駅舎の最高傑作。駅舎は明治45年(1912)に国鉄大社駅の開通により開業され、大正13年(1924)2月に新たに改築された。出雲大社の門前町にふさわしい、純日本風の木造平屋建てで、和風趣向の際立つ建物。JR大社線は、平成2年(1990)3月31日に廃止され、その後旧大社駅舎は平成16年(2004)国の重要文化財に指定された。”そうです。


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 出雲大社拝殿の大注連縄(長さ13m、重さ4.5t)。


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 大砲。弘化2年(1845年)に第9代松江藩主松平斉貴公が鋳造したとのこと。無知の極みで歴史的な背景や当時の技術力の良否も不明であるが、当時からこのような精細な鋳造技術を要していたことに感心。


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島根県立古代出雲歴史博物館
http://www.izm.ed.jp/

 普段から、あまり歴史的なことに興味が傾かないが、企画展「倭の五王と出雲の豪族」は、展示されているものが豊富にあり、また説明が丁寧になされていることもあって、息子とともに非常に興味深く勉強することが出来た。子供の頃に段ボールを尻に敷いて度々、小山を滑って遊んでいたのだが、不届き者の境地で、後になってからそれが古墳であったことを知って驚いたこともあって、古墳の存在は、割と身近に感じていたために、この企画展に興味が持てたのかも知れない。


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 はは~、スタバも出雲大社横にくれば、このように素敵な佇まいになるのだな。


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 出雲ワイナリーで(無念であるがノンアルコールのワイン(グレープジュース))を試飲して、更に試食品をつついてから、出雲大社に舞い戻り、〆の蕎麦を食べることに。店の老舗ならではの佇まいに魅せられてというか、呼び込みのお姉さんの声に魅かれて、色々なランキングで上位に入っている“八雲(本店)”にいそいそと立ち入った。店内は多くの観光客で大賑わい。


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 こちらでも割子蕎麦を頂く。島根ワイナリーで試食をし過ぎたため、軟弱にも2皿(462円)を注文。息子は更に軟弱に拍車がかかりというか、饅頭を試食しすぎたために1皿(231円)。20年前に出雲大社横で蕎麦を食べた時には、ひどく感動して、蕎麦打ち職人になりたいと、一瞬だけ思ったが、いまや何事にも鈍感な人になったらしく、当時ほどの感動は無いものの、やはり美味いものは美味い。特に蕎麦湯が何ともシンプルで宜しい。ということで、蕎麦湯をおかわりして頂く(無料)。これで一連の出雲旅行にて成すべきことを達成した感がある。


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 レンタカーを返し(ガソリン満タン返し1,200円)、特急やくも22号に乗り込む。順調に伯備線を南下していたが、総社駅付近で、先行する普通列車が故障で立ち往生し、何ともはや、総社駅にて伯備線から吉備線の普通列車に乗り換える羽目に。復旧には1時間半以上も要するとのことで、結局、6両編成の特急列車やくもの乗客が、大挙してたった2両編成の普通列車に乗り込むことになり、通勤ラッシュの状態に。


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 吉備線の普通列車は、溢れんばかり(溢れて乗れなかった人もいるけど)の人々を乗せて、出張帰りのビジネスマンの口は尖り、通勤途中の地元の人は眉間に縦皺が深く入り、学校帰りの若者達は豊かな時間を武器に電車に乗らずに駅のベンチでスマホいじりを継続し、出雲市からの観光で疲れて腑抜けた人達(我々2名含む)はお土産が潰れないか気が気でないし、吉備線の運転士さんも車掌さんも緊急事態にあたふた、特急やくも号なら10分ほどの距離を1時間以上かけて岡山に到着した。


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 出雲市が産地であるという無花果のどら焼き。当然ながら、予約していたこだま746号には乗れず、代替として準備したもらったのぞみ号で一気に新神戸を目指すのであった。帰宅したのは、予定より1時間半以上遅くなったが、ハプニングも旅の一興。現実逃避の幕は閉じた。


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 岡山駅で、空腹に我慢できず駅弁を購入。


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 ままかりの押し寿司。初めてままかりを食したが、なるほど名前の由来が分かった。美味い。


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 出雲市では、日本の通貨単位が“円”では無いらしいが、日本円は使える。
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コメント

こんにちは

出雲市駅のそばですか・・・羽根屋にいったのかな?
自分は大社の荒木屋の方が出雲そばチックではないかと考えています

東京のギンギンな江戸蕎麦に慣れてしまっているので
地方の蕎麦はちょっと弱めな味知識です

でも出雲なんて滅多に行く機会ないので
羨ましいです
最近行けて横浜港ですから

YUTKUN #- | URL | 2014/08/25 14:02 * edit *

YUTAKUNさん、こんばんは~!

出雲の割子蕎麦は、自分の思い出の中で勝手に増幅して、美味いものになってましたが、もしや若い頃には純粋無垢で美味いと思ったのかも知れませんが、まぁそれなり・・・でした。今気が付いたのですが、自分の記憶の中では、蕎麦よりも蕎麦湯が美味かったのかも知れません。

ちょっとした旅でしたが、どこに行っても小さな発見がいろいろとあって、日本は狭いと言えども、まだ知らないことが無数にあるんだなと、今更ながら気が付きました。時間とお金に余裕があれば、日本に限らず、色々なところに旅がしたい!っと思う今日この頃です。

ブログ、拝見しましたっ!
絶好調の様子ですね。釣り場で花火を見ることが出来るなんて、最高ですね!!

donfan #mQop/nM. | URL | 2014/08/26 20:34 * edit *

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