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トクトクきっぷ「特急くろしお」で行く本州最南端、捕鯨の町へ ~男二人旅~ 



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 重い車輛を軋ませながら、車輛を小刻みに振動させながら、金属と金属が擦れる甲高い音を鳴り響かせながら、新大阪駅をゆるりゆるりと後にして、向かうは本州最南端の地。窓からは斜めに降り注ぐ冷たい雨。午後になれば天候は良くなるとの予報に期待して、流れてゆく景色を横目に楽しみながら、冷めた缶珈琲を啜りながら、本を読んだり、まどろんだり、気が付けば夢の中だったり。


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 あっそうですか。


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 三宮を出発して約4時間、ようやく和歌山県串本市に到着。更に先に進む特急くろしおの何とも感慨深げな後姿を見送ってから改札を出る。朝は肌寒かった風も止んで、雨が通り過ぎたせいか、もしくは南に大きく緯度を下げたせいか、降り注ぐ陽光もあって蒸し暑くすら感じる。着込んでいた服を1枚、また1枚と脱いでは鞄に押し込んで、何だか冬から春への季節の移り変わりを短時間で楽しんでいるような、そんな感じに似ている。

 串本駅近くのトヨタレンタカーで小型車を借りる。今回の旅も、JRの“とくとく切符”を活用しているので、その特典として、24時間、わずか3000円程度で車を借りることが出来る。世界のセレブリティが楽しむフライ&クルーズよりかは、金銭的にも移動距離的にも背筋の伸び具合も随分とスケールダウンしているけれども、それと同じような調子・・・だな。


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 まずは特急くろしおで来た道を戻るルートになってしまうが、串本海中公園へ。入館料が1700円するが、太地町のクジラ博物館(入場料1300円)とのセット券にすれば、合計3000円が2000円になる。今回の旅も、次男との男二人旅。とくとく切符の情報や、入館料の割引情報など、諸々の情報収集を次男が趣味がてらにしてくれるので、とても助かる。

串本海中公園
http://www.kushimoto.co.jp/


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 海亀。串本の海は、ラムサール条約にも登録されているとのことで、沖合にはサンゴが群生するようで、今回は時間的に難しいが、スキューバダイビングを旅の目的にして、ここ串本を訪れても良い。海に突き出た海中展望塔からは、40~50cmサイズのグレが数百匹ほどの巨大な群れで悠々と泳ぐ姿を見ることが出来る。


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 国道42号を東へと向かう。途中、道の駅“くしもと橋杭岩”に立ち寄ると、橋杭岩がずらりとみえる。国の天然記念物に指定されているとのことで、何とも幻想的な景色が広がる。


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 国道42号を更に進んで、太地町の“太地町立くじらの博物館”に到着。昨今、環境保護団体が捕鯨活動を厳しく批判しているので、この地の名前を聞くことも多く、日本人としていつかは訪れたいと思っていた場所。この環境保護団体の活動資金を色々な企業や個人が支えているが、パタゴニヤやサーフブランドなども多くを援助しているようで、めっきりこれらのブランドの商品を購入することが無くなってしまった。フィジーに住んでいた時にも、仕事柄、この手の情報に多く接することがあり、色々な思考がある中で色々な矛盾を感じたが、未だに自分には理解することが難しい。

太地町立くじらの博物館
http://www.kujirakan.jp/

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 クジラの骨格標本。でかい。


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 大きな入り江を構造物で仕切って、その入り江をクジラやイルカを飼育する場としているようで、ちょうど餌の時間と言うこともあり、次々にクジラやイルカが姿を現した。


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 200円支払うと餌やり体験が出来るということで、魚を片手に待っていると、巨体がすっと現れる。何とも愛らしい瞳。


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 クジラの生態などの紹介を兼ねた短いショーが始まったので、ベンチに腰かけて、幾分冷たくなってきた潮風を感じながら、しばし鑑賞。海中に黒い巨大な影が滑らかに通り過ぎたかと思うと、勢いよくジャンプ。数秒後に巨大な水飛沫が上がる。

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 小さなアクアリウムもある。クラゲが妖艶な姿を見せてくれる。


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 本館に入ると巨大な鯨の骨格標本が出迎えてくれる。本館は1階から3階まであって、骨格標本はもとより、鯨の耳垢、ヒゲ板などの珍しい生態資料や捕鯨に関する資料や器具が展示されている。時間をかけてじっくりと見たいところだったが、到着した時間が遅かったこともあり、閉館の午後5時までの40分ほどで手短に見る。


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 往時の捕鯨砲。


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 鯨組からの勤勉な者への賞与について示したもの。旧字について非常に疎いので間違っているかも知れないが、明治23年の時代に25円を賞与するとある。少し調べると明治30年頃の小学校教員やお巡りさんの初任給が月8~9円ぐらいで、貨幣換算が「明治時代の1円=現在の2万円」とあるので、大雑把に計算して、50万円程度の賞与があったとのことが分かる。どの程度の頑張り具合に対しての賞与か定かではないけど、きっと羽振りが良かったに違いない。


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 本日の宿泊場所はこちら。太地町営国民宿舎白鯨。今までに国民宿舎なるものに泊まったことが無かったのと、町営ということなので応援の意味も含めてこちらに決定。

太地町営国民宿舎白鯨
http://www.town.taiji.wakayama.jp/hakugei/

 料金設定が非常に明瞭で、部屋の種類と時期によって1人当たりの宿泊料金が決まっていて、それに好みの夕食や朝食を選ぶようになっている。しかも非常に良心的な値段。 ちなみに大人の場合は・・・

宿泊料3780円+加算(休日)1080円+夕食(標準食)2160円+朝食864円+入湯税など312円=8196円也


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 部屋からの眺め。質素な部屋だけど眺めが最高。遠いところに来たなという哀愁に満ちて感慨深げになってしまう雰囲気が非常によろしい。


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 夕飯。鯨のフルコースなどもあったが、鯨を食べたことが無い次男が、鯨オンリーの料理を敬遠したので普通の標準食に。もっともリーズナブルな夕食だが、品数も多く、いずれの料理もしっかりと手料理で(冷凍食品でチンみたいなものは無し)、関西らしく魚類の出汁がしっかりと効いていて、いずれの料理も期待していた以上に美味い。那智勝浦が近いということもあって、マグロの刺身やマグロを使ったぬた、マグロの甘露煮もある。私は特に白身や青物の刺身が苦手で食べることが出来ないが、地元の市場にしか出回らない“クロシビカマス”の刺身が秀逸であったと、刺身が大好きな次男の評価。私の分までぺろりと平らげたところを見ると、なるほど美味かったのであろう。給仕をしてくれる地元の方であろう女性の料理や太地町に関する様々な情報が非常に面白く、また人情を感じる。


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 せっかくなので、鯨の竜田揚げを注文。初めて鯨を食べる次男であったが、美味いと大満足。さらにさえずりや刺身などの料理を追加注文したかったが、いかんせん小食なため、満腹になってしまい断念。地元の方々の伝統と英知を結集した、と言えば大袈裟かも知れないけど、町営ならではの心のこもった料理に大満足。


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 夜が明け、部屋の窓を開け放つと、潮を含んだ冷気が流れ込んでくる。地元の方の話によれば、今の時期が追い込み漁の最盛期とのことで、部屋から漁を見ることが出来るとのことだった。


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 くじらの博物館のほど近くに捕鯨船が展示されている。陸にあがった船を見上げると、随分と大きく見えるが、この船で荒れ狂う外洋に出て、長時間に亘り漁をするとなると相当に過酷なんだろうなと、青く突き抜ける空がそんな状況を想像することを消去しているように思う。


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 国道42号を那智勝浦町に向けて北上し、そして県道46号線に折れて那智川に沿って山道を進むと、程なくして土産物屋さんが軒を連ねるエリアに到着し、車を停めてから、石段を踏みしめて熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ。


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 そして那智の滝へ。


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 今回のレンタカーは、トヨタのパッソ。普段乗っている車と随分とコンセプトが異なるので、走りに慣れるのに時間がかかったが、必要十分と言った感じ。午前10時頃に熊野那智大社を後にして串本を目指す。往路にも立ち寄った道の駅“くしもと橋杭岩”に再度立ち寄り、お土産にみかん、きんつばなどを購入する。帰りの特急電車の時間が決まっているため、やや忙しく移動をする。


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 本州最南端に位置する潮岬灯台。


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 灯台の中に入ると小さな資料室があり、展示物のひとつにロイドの古い船名簿を発見。仕事柄、ロイドレジスターを使用して分析をすることがあるので、思わず嬉しくなってしまった。何とこの船名簿は、今から80年ほど前のものらしく、そんなにも前から船名簿が整備されていたという事実に驚きを隠せなかった。


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 灯台からの眺め。地球が丸いということが分かる壮大な眺め。


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 ふと小さな島に目をやると・・・何と釣り人が。凄いところで釣りをするんだなぁ。


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 帰りの時間が迫ってきたために串本駅に向かう。途中で発見した恐らくウツボの干し物。スーパーに“南紀珍味うつぼ揚げ煮”というものを発見し、迷わず購入。


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 レンタカーを返した後に地元のスーパーに立ち寄ると、サンマの押し寿司を発見し、どうやら地元の人に聞くと南紀の名物とのことなので、帰りの特急電車の中で頬張ろうと思い購入。値段も安い。


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 マグロもブロックで良心的な値段で売っている。さすがにこれを購入して、電車の中で頬張るわけにもいかないため、マグロのトロの握りを購入して、帰りの途に就いた。三宮に到着する頃にはすっかり暗くなり、冷たい雨が降り注いでいた。


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