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渦潮鳴門海峡にて真鯛を狙う ~予期せぬ外道~ 

 午前3時。数日前には30度を超える夏のような陽射しに懊悩していたが、降雨によって一気に気温は下がり、6月らしい涼しさとなった。車内の温度計には18度と表示されている。長いトンネルを抜けると明石海峡大橋の主塔が暗闇にうっすらと姿を現す。遠く眼下に見える街の灯りが、その高さを証明することになるが、激流渦巻く明石海峡に約2kmにも及ぶ巨大な構造物を築きあげた日本人の技術者の凄さに敬服するとともに、足がすくむような恐怖を感じる。車の窓を少し開けると、海峡を通り抜ける冷え切った空気が、どっと押し寄せてきて、車内に充満していた音楽と珈琲の香り混然一体となる。


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 午前4時前の淡路SA。さすがに人はまばらで、駐車された大型トラックから、エンジンのアイドリングの音が聞こえてくる。同行者N氏と落ち合い、一路、鳴門を目指す。


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 午前5時前に鳴門の亀浦漁港に到着。道具を船に積み込み、5時過ぎに出船。今回、お世話になるのは“はらまる2”。

釣船はらまる
http://www.haramaru.gr.jp/index02.html


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 10分もしないうちに鳴門海峡の東側のポイントに到着する。遊漁船の姿はあまり見えないが、朝の時合に勝負をかける職業漁師の船が反対側に30隻ほどズラリと連なるように浮かんでいる。つまりは何らかの魚が釣れるという証拠に他ならないので、自動的に俄然やる気が出てくるものだが、服の選択を間違えてしまったために、寒くてしょうがない。雨具上下を着込んで、本来なら清々しいはずの海峡を吹き抜ける風を恨めしく思いつつ寒さに耐える。開始早々、1回目の流しで、真鯛らしきコツコツコツとした明確なアタリが出たものの、タメることをせず、何のタメらいもなくフッキングを入れてしまい、敢えなく貴重な1匹を逃す。我ながらバカ野郎であるなと再認識するが、まだ今日の釣りは始まったばかりだ。


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 地底人のような形相のマゴチ(63cm)

 カサゴを1匹追加したものの相変わらず、真鯛のあの心躍るコツコツした明確な痛烈なアタリが無い。釣り開始からすでに1時間30分が経過。ベタ凪の鳴門海峡に、朝陽を浴びた大鳴門峡を東に望みながらの釣りは、文句無しの環境であるが魚が釣れなければ話にならない。水深は50m~60m、干潮の潮止まりに向かっている。タングステン100gのタイラバのび太を着底させ、何度も何度も底を中心に攻める。すると待望のあのアタリがソリッドティップに出た。魚が食い込むまでフッキングを堪えて、グインとロッドが入ったところでしっかりとフッキングを入れる。真鯛特有の鋭く力強いグングングンというような首の振り方よりも、もっと大袈裟なグワングワンとした大きな動きがロッドに伝達される。もしや超大型の真鯛かと前向きな思考を巡らせるが、その割には引きにトルク感が無い。過去に70cmを超える真鯛を釣った時には、ジギングロッドが根元からぐにゃりと曲がったのだが、明かにそんな感じではない。船長の何気ない“鮫かな?”との発言に思わず“鮫かも”と弱気発言をしてしまうあたりに事実を理解したくないけど理解せざるを得ないとの覚悟が見える。圧倒的なパワーは無いものの、それでもジリジリとドラグを滑らせて、程なくして姿を現したのは、何とも巨大なマゴチであった。ざっと測ると60cmを超えている。船長も“鳴門海峡でこんな大きなマゴチは見たことが無い”とのことで、外道と言えども嬉しくなる。ましてや数分前までは鮫疑惑に満ちていたので、更に嬉しい。


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 小型ながら本命の真鯛。

 潮が緩んできたために本流近くでの釣りが可能となる。何度も何度も底を取っては、丁寧に、丁寧に、丁寧にリーリングを繰り返す。何度か惜しいアタリがあるも乗らず、歯ぎしりしながらも根気強く釣りを継続する。普段からこんな根気強さがあれば、きっと人生は変わっていたに違いない。タイラバのヘッドの色を変え、またスカート&ラバーも変え、今日のアタリパターンを探るが、明確な傾向は無い。何しろ魚が釣れていないのだから分かるはずもない。マゴチを釣り上げてから20分後の午前8時40分、遂に明確な真鯛のアタリが出る。コツコツコツ・・・の後にググンとロッドティップが絞り込まれ、満を持してフッキングを入れると、重みがロッドに乗った。小型ながら待望の本命の真鯛が姿を現した。嬉しいに決まっている。


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 午前9時過ぎ、干潮の潮止まり。このタイミングを見計らって、船長は船の進路を東に取るのだが、ここに来て、猛烈な睡魔が襲ってきたために、ごろりと甲板に横たわると3秒ほどでしばし夢の中へ。気が付けば、大鳴門峡をくぐり抜けて、反対側のポイントまで移動をしてきている。“プー”と間抜けな釣り開始の汽笛とともに起き上がり、釣りを再開する。


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 文句なし、真鯛55cm

 1本目の流し。緩やかに東から西に船が流れている。水深50m~60m。こちら側のポイントは、底が荒く、油断すると根掛かりして貴重なタイラバが持っていかれるため、神経を集中して攻めなければならない。今日は魚の活性が低いと判断し、普段より遅めのリーリングを心掛ける。3度ほど底を取り直し、水流を感じながらハンドルを回すと、コツコツコツ・・・と真鯛のアタリ。そのまま一定の速度でハンドルを回し、ロッドが絞り込まれた瞬間に合わせを入れる・・・乗った。
 真鯛の引きをロッドのバット部がしっかりと受け止め、緩急ある引きに柔軟なソリッドティップが追随し、更に大きな動きにはドラグが対応する。この瞬間に、紅牙(ダイワのロッド)とオシア(シマノのベイトリール)の組み合わせが最良であったのだと実感する。程なくして黒い海にギラリと魚体が翻り、桜色の魚体がネットに収まった。真鯛55cm。

 同行のN氏が立て続けに3枚の真鯛の捕獲に成功する。いずれも早巻で反応しているとのことで、私の巻き方とは随分と異なる。タイラバの奥深さを再認識する。


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 船の位置を変えて、再度同じラインを流す。ボトムを捉えてから、丁寧にハンドルを回す。カツカツカツっと鋭いアタリ。クイッとロッドのティップが入ったことを確認してからフッキングを入れる。一気にサイズダウンしたが本命の真鯛。その後、潮止まりしか釣りをすることが出来ない、大鳴門峡の真下で何本か流してもらうが、こちらは全く反応なし。天気予報どおりに冷たい雨がポツポツと落ちてきた。大鳴門峡の西側に戻り、淡路島側のポイントを攻めるもこちらも反応なし。更に徳島側に移動して、水深90m~100mのポイントを攻めるもこちらも全く反応なし。状況が好転しそうな気配もなく、何とか真鯛を釣ることも出来たので、予定より1時間ほど早く上がることに。

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■釣行データ
 釣行日:平成27年6月5(金)
 潮回り:中潮
 天気:曇りのち雨
 時間:午前5時30分出船、午後1時帰港
 ポイント:鳴門海峡
 釣果:
私:真鯛3匹(最大55cm)、マゴチ1匹(63cm)
N氏:真鯛3匹


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 6月~8月の間が最も旬であるというマゴチ。まとめて漁獲することが難しいことから高級魚に分類され、従ってあまり市場には出回らず、専ら日本料理店で消費されているとか。料理本に則って薄造りにしてみる。


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 真鯛1匹とマゴチ1匹を持ち帰り料理したが、何と2匹とも卵を持っていた。釣った時にこのことが分かっていれば、2匹ともリリースしたのに。折角なので卵を甘露煮に。


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 定番の真鯛の煮物。


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 真鯛の薄造りを手毬寿司に。酢飯にゴマとシソの千切りを入れて、更に木の芽と生姜の千切りを上に乗せれば出来上がり。

■潮汐
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出典:Tide736.net(http://tide736.net/

■使用タックル
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(1)タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69HB-S
 Reel: SHIMANO Ocea Calcutta201HG
 Handle: Studio Ocean Mark AC30S
 Line: Duel Hardcore X8, PE 0.8, 16lbs.
 Leader: 20lbs.
(2) タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69XHB-S
 Reel: SHIMANO Ocea Calcutta301HG
 Line: SHIMANO 炎月 PE1.0
 Leader: 20lbs.
(3) ジギング用
 Rod: Shimano Game Type LJ B631F
 Reel: Shimano Calcutta 201
 Handle: Studio Ocean Mark AC30S
 Line: Duel Hardcore X8, PE 0.8, 16lbs.
 Leader: 20lbs.

■ヒットルアー
・パブリック・ルアーズ 鯛ラバのび太(タングステン) 100g


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ジャンル: 趣味・実用

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コメント

donfanさん

真鯛にマゴチ、見事な釣果で羨ましいです。
それに料理の数々も凄いですね、まるで料亭みたい!
全てdonfanさんの手作りですか?

そろそろ船に乗りたくなってきました。
近々に行ってきますね~♪

bottu #knr25k1o | URL | 2015/06/08 12:29 * edit *

bottuさん、こんばんはっ!

マゴチも狙って釣ることが出来れば良いのですが・・・あくまで外道ですね~。ファイト中は、あまりに首振りが大げさだったんで、サメ疑惑もありましたが事なきを得ました。マゴチで良かった。


自分で釣った魚は自分で料理をするんですけど、あまりにノロノロ時間がかかるので、最近は、煮る作業は家内にやってもらってます。

気候が良くなってきたので、海の上が気持ちいいですね。近々釣行されるとのこと、狙い通りに釣れるとイイですね~。

donfan #mQop/nM. | URL | 2015/06/08 22:09 * edit *

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