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和歌山紀淡海峡(友ヶ島海峡)にて初ジギング~ブランド魚を狙う~ 

 携帯電話のディスプレイに“和歌山の三邦丸の予約を入れた”との文字。Y氏からだ。

 午前8時過ぎに神戸市三宮を出発し、Y氏宅西宮経由で阪神高速を走り和歌山へ。車の窓から差し込む日差しがジリジリと威力を発揮してきた。今回、初めての和歌山でのジギング。Y氏が見つけ出した三邦丸。和歌山加太漁港を拠点にし、紀淡海峡を拠点に活動する遊漁船。通常は餌釣り専門の船であるが、昨今のルアーフィッシング人気に目をつけて、夏場だけ短期間のお試しジギング船を出すということで、乗船料が懐に優しいこともありお試しジギングに出かけることに相成った。

 今まで餌釣り師を相手にしていた船が、果たしてルアーマンの気持ちがちゃんと分かるのか?船の流し方は大丈夫か?ポイントは?船の構造は?などなど海の素人にあれこれ心配されるのも随分と心外かも知れないが、こちらも折角、和歌山まで遠征するので釣れないと困る訳で、いくらお試しリーズナブルなプライスと言えでも、それなりに楽しめないと納得できない。

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 正午前に加太漁港に到着。三邦丸を見つけて、道具を携えて乗り込む。船長に聞くと、本日の同船者は7名。随分と大きな船なので、とてもゆったりと釣りが出来るのでありがたい。


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 今回の同行者は、Y氏と大阪のT氏。ともに普段は日本海をメインフィールドにしているが、今の時期の日本海は、コマサと呼ばれるヒラマサの小型のものしか釣れず、関西からわざわざ繰り出すほどの魅力を感じないのだが、かと言って釣りをせずに休日を過ごすのも我慢ならぬと言う、他人のことを言えた義理ではないが所謂、釣りバカの類。三邦丸は餌釣り仕様の船なので、船縁に腰を掛けることが出来る台があり、さらに屋根もある。この屋根邪魔だなぁと思ったが、それも束の間、鋭い日差しを良い感じに遮ってくれるので、潮風が吹くととても快適。


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 午後12時過ぎに加太漁港を出発。漁港を出て数分も走ればポイントが見えてくる。沖ノ島と地ノ島の間には多数の船が浮かんでいるのが見える。さすがに好漁場と言われるだけあり、激戦区であることが伺える。


 12時半頃から釣りを開始。“ナカト下”と呼ばれるポイント。風は南風、潮流は下げ潮、潮流は周囲の島々の影響で北から南方向に流れ、日差しは真上からジリジリと急転直下。船はスパンカーを張って東の方向にジリジリと進んでいる。水深は30メートル足らず。真下にジグを落としたのでは、丹後ジャークしか技術を持っていない自分にとって、水深が浅すぎて釣りにならない。日本海丹後半島沖のジギング釣行で同船する和歌山のアングラーが、ベイトタックルを用いてワンピッチ・ワンジャークでリズミカルにジグを操っていたことを思い出し、なるほどそう言うことかと納得。つまり水深が無い海域では、丹後ジャークのような1回のストロークが長すぎるアクションでは、あっという間にジグを回収してしまうことになり、釣りにならない。ジグを丁寧に底から表層まで操らないといけないのだ。っが、自分にはそのような技術は無いし、何よりジギング専用のベイトタックルも無いため、困ったなと言う感じ。


 ならばと言うことで、ジグをアンダーキャストで遠投しておいて、底を取ってから、トラウトをミノーで誘う時のようにトゥイッチングで底から表層までカーブで攻めることにした。船長が全然聞こえないマイクでボソボソ言っているので、直に確認をするとイワシのベイトが底から中層に居るとのこと。なるほど、マッチザベイトの発想でイワシカラーのジグに変更。


 ジグで底を取ってからトゥイッチングを数回入れてからフォールを入れて、再度、トゥイッチングと言う瞬間にガシッと鋭いアタリがロッドに伝わる。ズシリとしたトルク感とともに一定の速度で魚が走る。頭をグングン振っている感触も伝わってくる。サバか?と思ったが、サバのような超高速ブルブル振動は無い。潮の流れに逆らいながら魚がグイグイと走り、船が潮に流されているため、ラインが鋭角になり、魚が船の潜り込む状態となる。日本海の鰤仕様の時と全く同じタックルなので、タックルの力に物を言わせて、魚の口切れを若干気にしつつ強引に寄せる。青黒い海にピンク色に輝く魚体。


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 ジグで初めて釣った真鯛、44cm。ピンク色の魚体に美しいブルーの斑点が輝く。これは嬉しい。

 後で知ったことだが、紀淡海峡のブランド魚とのこと。ハマチと同じように〆て血抜きをして、更に同様に氷締めにする。こちらも後から知ったことだが、陸に上がってから、三邦丸の親父さんと女将さんに、“あらぁ~この人、真鯛を氷締めにしてるわ~。折角の綺麗なピンク色が台無しや。魚がカチコチになってるわ・・・ブランド魚やのになぁ・・・・”と軽蔑の眼差しとともに失笑を頂いた。この道のプロ達にお話を伺うと、真鯛は海水に触れないようにして冷やさないといけないらしい。出来れば、布や新聞紙などで氷が直接魚にあたらないような配慮も必要とのこと。


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 船長の携帯電話で撮影して頂いたもの。三邦丸のHPから拝借。


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 強靭な歯が見える。


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 最近、巷で流行っているというジギングにサビキを付けるという技でサバを釣り上げたT氏。イワシの群れにアジ、サバ、ハマチなどのフィッシュ・イーター達が付いているようだ。


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 船上の様子。餌釣り用に座って釣りをすることを想定した作りになっていて広さも十分。丹後ジャークのような激しいジャーキングやオーバーヘッドキャストは出来ないので、それなりの制約はあるが、このような釣法が必要なシチュエーション自体が少なそうなので、ほぼ問題なしと言える。


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 各釣り座に海水が出る蛇口がある。魚を〆る際には、これが非常に便利。


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 本日不調のY氏。サビキ仕掛けで何とかカサゴを手に。


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 今度はT氏がサビキで良型のアジをゲット。
 

 ナカト下からイカナゴセの方向に20分~30分ほどかけて流すことを繰り返す。“ぷわぁぁぁ~ん”と汽笛が鳴ったら“ジグ落として良し”もしくは“ジグを上げる”の合図。ポイントに着いたら、船長がマイクで水深、ベイトの位置、釣れそうな魚種をたまに伝えてくれるのだが、非常に頼りないスピーカーのお蔭でほぼ何も聞こえない。気になった場合には、その都度、船長に情報を確認する。船長からの情報提供の傾向としては、対象魚自体を魚群探知機で捉える方法ではなく、ベイトの群れを捉えておいて、これらのベイトを狙う対象魚が来れば何でも釣っちゃってと言う感じ。同じポイントを何度もトレースしてくれるので、ジグをキャストする方向、ラインが流れる方向、リーリングの速度など、徐々に勝手が分かるので有り難い。その反面、日本海の魚群を捉えて動き回るジギングに慣れているせいか、景色が変わらないと飽きてきてしまう。魚が釣れている状況であれば問題ないが、今回のような渋い状況では、船中に諦めムードが漂ってしまうので、気分転換がてらポイントを変更することも必要だなと感じた。


 同じことを繰り返しているため、また景色も変わらないため、いまいち時間的、位置的な感覚が薄れていて、何度目の流しかすっかり分からないが、ジグをアンダーキャストで遠投した後に底を取ってからジグにアクションを加えると、またもやガシッとしたアタリ。フッキングを入れると強烈な引き。15メートルほどラインを巻き取ったところでスッポ抜ける。青物の引きとは異なり、先ほどの真鯛の引きと似ていたので、恐らく真鯛であろう。真鯛の口は非常に硬いため、口の可動部である横、もしくは奥にフックが通らないとうまくフッキングが出来ないようだ。


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 その後、最初の真鯛を釣り上げてから2時間後にようやく2匹目の真鯛を手にする。


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 職業釣り師の船はほとんど見かけなかいが、休日と言うこともあり多くのプレジャーボートが浮かんでいる。


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 徐々に風が強くなってきた。風を避けるためか、もしくは潮が止まり復調の気配がないためか、今回、初めての大移動。と言ってもものの15分程度。陸地側のポイント名は“ウチノマエ”。まさに港と目と鼻の先。


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 午後5時半、残り時間30分。T氏のリールからドラグの快音が鳴り響く。ドラグを締め込むT氏。しかし、魚の圧倒的な走りは止まらず、ロッドはバットから豪快に彎曲。メジロか鰤か、間違いなく大物に違いない。数分後に翻った魚体はピンク色。見事な真鯛だ。


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 67cmの真鯛。大型のクーラーボックスを持参した甲斐あり。


 船長から最後の流しだと伝えられる。残り時間数分のところで、なんと珍しく劇的に我がロッドがしなる。ジグが着底した後に数回目のトゥイッチングで、恐らくジグが海底から2メートルほど浮き上がったところで、ガシッと力強いアタリ。ドラグが鳴り、数メートル単位でラインが引き出される。今日一番の引きであることは間違いなく、思わず笑みがこぼれる。船長にも目で合図・・・した瞬間に、本日2度目のスッポ抜け。思わず雄叫びを上げて、本日の釣り終了。


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 りんくうタウンを抜けて、阪神高速を駆って、一路、神戸へ。



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 真鯛は余すことなく料理が出来るとのこと。こちらは定番の刺身。上身の皮霜降りと刺身。


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 鯛飯。抜群に美味い。


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 あら煮。牛蒡との相性抜群。


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 カルパッチョ。レモンを絞って。



■釣行データ
 釣行日:平成24年7月21(土)
 潮回り:中潮
 天気:晴れ、27気温~32度
 時間:午後12時半、午後6時帰港
 ポイント:和歌山県 友ヶ島周辺
 釣果:真鯛44cm、36cm

同行者の釣果:
 Y氏:カサゴ
 T氏:真鯛67cm、サバ、アジ、カサゴ

■潮汐
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出典:Tide736.net(http://tide736.net/


■使用タックル
(1)ジギング用
 Rod: Daiko Hemingway HWVS-58/5
 Reel: Shimano Stella 6000PG
 Spool: Studio Ocean Marks SW8000F
 Line: PE 4
 Leader: 50lbs.
(2)ジギング用
 Rod: Daiko Hemingway HWVS-62/4
 Reel: Shimano Twinpower 6000PG
 Spool: Studio Ocean Marks TP8000F
 Line: PE 4
 Leader: 40lbs.
(3)ライト・ジギング用
 Rod: DAIKO Jacker JB-60/3
 Reel: SHIMANO Calcutta 201
 Line: PE 2
 Leader: VARIVAS VEP50lbs.

■ヒットルアー
・Quadro 回天125g

■使用船
 三邦丸
 〒640-0103 和歌山県和歌山市加太2070
 TEL&FAX : 073-459-1253
 http://www.sanpomaru.com/index.html


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テーマ: フィッシング

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コメント

鯛は皮付きが美味しいよね~
俺も食べた~い!!
鯛もライトタックルでやったらおもろいもんね。
俺の場合、シーバスロッドのスピニングでやってるので手返し悪く…
そろそろベイト買おうかなぁ…

tam #- | URL | 2012/07/24 23:10 * edit *

でもでも

今回の釣行のためにベイトリールとロッドを引っ張り出して準備したけど、結局のところベイトタックルではノーバイト・・・(涙)

4回あったアタリは全てスピニング。タイラバのようなアクションは一切せず、かなりオリジナルな釣法で釣れちゃいました。おそらく、ベイトがイワシだったたのが奏功したんだと思うけど。

昼ごはんに丸亀製麺でぶっかけうどんを食べたら、激しく高松の本場のうどんが食べたくなったぞっ。美味いうどんが手軽にしかもリーズナブルに食べることが出来るって幸せやぞぉぉ~~。


8月上旬に再度、和歌山釣行を計画中。パターン成立するか楽しみ。

donfan #mQop/nM. | URL | 2012/07/25 22:44 * edit *

食べる喜び、満喫してますね~ 羨ましい!!!

kazu #- | URL | 2012/07/26 22:35 * edit *

こんにちはっ

kazuさん、どうもです。
暑いですね~・・・昨日から神戸は猛烈な暑さで、今日も起きて早々にエアコンを入れてしまいました・・・。

以前はキャッチ&リリースの釣りがメインだったのですが、昨年からジギング船に乗るようになり、キャッチ&イートが定着しました。私は実はナマものが苦手なので、主に料理をするまでで、後はひとが食べる姿を眺めては、満足しています。でも、鯛めし(←火が通っているのでこれはOK)は非常に美味しかったですねぇ。

この夏は、どこかに遠征されるんですか?私は、釣りの遠征の予定はなく、普段どおりジギング船に乗って、新たな獲物に出会えることを楽しみにしています。

donfan #mQop/nM. | URL | 2012/07/28 08:53 * edit *

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