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和歌山紀北シーバス釣行 ~難攻不落のサヨリパターン~ 


 和歌山で生活するようになった4月以降、新たなポイントを開拓すべく・・・と言うよりも、知っているポイントがそもそも皆無であったこともあり、地図を眺めたり、ネットの情報を調べたり、足を運んだりと、我ながら粘り強く、時間をかけてポイント開拓に励んでいるところであるが、偶然にも夏頃に発見した小河川の河口には、チヌやキビレが、まさにウヨウヨと遊泳していて、これは間違いなくいけると確信していた。しかしながら、護岸の足場が高いため、一段下がった水叩き部分まで下りないと釣りにならず、しかもその水叩きは潮位によって水没したり露出したりで、釣りが出来る時間帯が限定されていた。更には、ランディングネットを持たずに釣りをしていたこともあって、そのうちに・・・切り札的に・・・っと言う気持ちで時間を過ごしていた。先日、ランディングネットを導入したこともあって、土曜日の夕方に様子を見がてら、軽くロッドを振ることにしたのだが、そこで衝撃的な光景を目の当たりにすることになる。


 完全に陽が暮れて、東の空に煌々と輝く下弦の月が、川面に揺らめきながら黄色く落ちる頃、大量の水をバケツで空から放ったかのような大きな音が、河口部の至る所で聞こえる。最初は、何の音なのか分からずに不安を感じたが、月光が煌びやかなこともあり、すぐにそれが、ベイトが追われている音であることに気が付く。ベイトが逃げ惑う際に生じる豪雨のような音の後には、ゴボッ、バシャ、ドバッ・・・っと、シーバスの捕食音が際限なく響く。その回数が尋常では無い。シーバス用のルアーを持参しなかったことを悔やみつつ、止む無くチヌ用のジグを投じつつ、シーバスにとっては饗宴であり、捕食されているベイトにとっては震撼の時間帯を呆然としながら眺めていたが、実に1時間半ほどにも亘り、ボイルが継続していた。こんな光景は過去に見たことが無い。


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reed, Albatross 150FG
http://reed-lure.com/


 地元の老練なる釣り師に偶然にも出会い、色々な話を伺うことが出来た。ベイトはサヨリであるとのこと。言わずと知れた、難攻不落と言われるサヨリパターンというやつである。早速、日を改めて、釣具屋に足を運んで、ハードルアーを吟味することになるのだが、ここ最近、正確には過去5年で、ヒラスズキ釣行を計画した際に、ハードルアー(プラグ)を3本ほど購入した記憶はあるものの、ジグ以外のハードルアーとの付き合いを随分とご無沙汰していることが分かり、更には釣具店に所狭しと並ぶハードルアーの種類に圧倒されつつも、事前調査の甲斐もあって、ようやく選び出したハードルアーがこの2本。サヨリパターン攻略のために開発されたアルバトロスというルアー。水面直下数センチしか潜らず、動きは微妙なウォブリングで、ウェイトは固定重心で、トレブルフックが4本並び、微妙な湾曲がセクシーな、何とも変わったルアーである。


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 日曜日の夕刻、満潮からの下げの時間帯を狙って、いざ出陣。夕暮れ時と下げ潮とのシンクロで雰囲気は抜群である。人工的な構造物の隙間が作り出す潮だまりには、モクズガニだろうか。腕に生えた毛のようなものが柔らかく動く。


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 夕暮れとともに、潮が効きだすと、シーバスが周囲を徘徊しているのか、魚が逃げ惑う音が辺り一面に轟き、時折、単発ではあるものの豪快なボイル音が聞こえる。風で海面が乱れているものの、豪快な白い水飛沫が弾けるのが見える。これはいきなりにしてチャンス到来である。少々焦りつつ、入魂でルアーを投じていく。風向きが悪く、非常にキャストしずらいが、アップクロス、クロス、ダウンクロスと、様々な方向にルアーを投じては、流れを横切るようにトレースしたり、ドリフトさせるように大きな弧を描くようにトレースしたり、流れを遡上するようにゆっくりとトレースしたり。しかし、ヒットするのは、ベイトであるサヨリである。しかも油断すると、簡単にスレ掛かりしてしまい、釣りにならない。


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 サヨリを本命として狙っているのなら、さぞ嬉しかろう状態であるものの、照準はあくまでシーバスである。どの方向にルアーを投げ入れても、コツッ・・・ゴッ・・・コツコツっと毎度サヨリに接触するため、その瞬間にはラインテンションを抑えて、サヨリがフックに掛かることを軽減すべく神経を使うが、そんなことはお構いなしに次々にサヨリが掛かる。老練の地元釣り師の言葉を思い出した。師曰く、サヨリパターンの時は、サヨリがフックに掛かると釣りにならないため、フックをカドニウム製の針先が甘いものに変えて使用するとのことで、そんな針でも、貪欲にサヨリを捕食するシーバスなら、しっかりとフッキング出来るとのこと。どんな釣りでも一朝一夕には成らないということを思い知る。


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 この時ばかりは、トレブルフックの多さと、日本の技術、すなわち鋭利な針先を恨めしく思う。シーバスの捕食音が激しく続く。


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 気分を変えて、チニングに変更する。5gのジグを取り出して、ややダウンクロスに投じる。ラインにサヨリがコツコツと接触するため、まるでバイトが分からないが、カツカツカツっと明らかに鋭いバイトを感知して、反射的にフッキングを入れると乗った。サヨリでは無いことは明白である。小型のキビレだ。これに気を良くして、移動しながらジグを投じていくが、その後、ワームを真っ二つに引きちぎられる鮮烈なバイトを感知するも、噛みどころが悪かったのかフッキングに持ち込めずチニングを終了する。


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 目の前の激しいボイルは未だ継続している。再度、ハードルアーに変えて、サヨリパターンを攻略すべく、ルアーを投げ入れては慎重に探るも、ロッドの先端を揺さぶるのは相変わらずサヨリである。時にサヨリのダブルヒットと言うことも。すでにシーバスも満腹であろう、こんな状態で、わざわざルアーを選んではくれまい。試しにヘッドライトを海面へ灯してみると、その瞬間に逃げまどうサヨリの軍団、その後ろを悠々と泳ぐ巨大な銀鱗が数匹。まだシーバスは、虎視眈々と捕食の機会を狙っているようであるが、吹き付ける北風が身体の芯まで冷やし、集中力を失ったために納竿とした。


 不思議と虚脱感はなく、むしろ満足感に満ちている。目の前に見た、自然の圧倒的な力強さのせいだろうか。気が付けば、黄金色に煌々と輝く月は、見上げるまでの高さになっている。


■釣行データ
 釣行時間:平成28年12月11日(日)午後5時~午後7時30分
 潮回り:中潮、下げ
 天気:晴れ、北東の風強く、気温:11度~9度
 ポイント:某河川の河口
 釣果:キビレ1匹 25cm、スレでサヨリが十数匹(リリース)

■使用タックル
 Rod: DAIKO Bartlett BARS-83EMH
 Reel: Shimano Complex CI4+ F6 2500S
 Line: PE 0.6号
 Leader:フロロカーボン10lbs

■使用ルアー、リグ
(1)シーバス用
 ・reed, Albatross 150FG, 12.8g, サヨリレンズホロ
 ・reed, Albatross 150FG, 12.8g, ブラックキャンディー
(2)チニング用
 ・JACKALL, Cover Craw 2inch, Green Pumpkin ISHIGANI
 ・Cross Factor, Chinu Maru 5.0g

■潮汐
出典:Tide736.net(http://tide736.net/
08-20161211.png

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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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コメント

donfanさん

サヨリパターンは経験ないですね。
ただ、ボイルが続く中、釣れなかった経験は何度も… ^^;

これ、悲しいですよね、、、
こんなときは、シンキングペンシルと心に誓っております。
って、普段持ち歩いてないですけど ^^

それにしても、チヌに狙いを変えるとは流石ですね。。。

bottu #mQop/nM. | URL | 2016/12/13 20:31 * edit *

bottuさん、こんばんは~

サヨリのボイルって、これまた派手なんで、モチベーションをずっと高く維持できるんですけど・・・やっぱり釣れないとねぇ。神戸にシーバスルアーを全部置きっぱなしなので、今度戻った時にアレコレ引っ張り出してきます!

まってろ~サヨリ~!じゃなくてシーバス!

donfan #mQop/nM. | URL | 2016/12/13 21:41 * edit *

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