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日本海丹後半島沖 白石グリで丹後ジャークのすすめ 

 ここ数日の神戸は、寒さが緩み、春の気配を感じるような柔らかな気候だったが、京都府北部の宮津市では、未だ道路脇にうず高く残雪が残り、道路沿いの電光掲示板には、「1」の文字。スパッツをはいているとは言え、さすがに短パン姿は、気が早すぎた・・・。すでに零時を過ぎ、寒さがキリリ感を増している。寒さに震えつつコンビニで買い出し。ビクトリーの仮眠所に到着した頃には、午前1時前。タックルの準備をして、素早く眠りに就く予定であったが、パパ番長さんと明日の作戦を練りつつ話し込んでいると、時計の針は午前3時。明日は8時に出航なので、午前7時には起床せねば。相変わらず、分厚くて、重量感たっぷりな割になかなか暖かくならない布団に潜り込む。


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 明日の爆釣を夢見て、準備に余念がない、パパ番長さん。


 目が覚める。いかにも雨の気配。天橋立が白く霞んで見える。午前8時過ぎ、予定どおりに田井宮津ヨットハーバーから出航。前日まで日本海は大荒れの天気であったが、今日の釣行に狙いを定めたかのようにして、波が穏やかになった。また、今日を境にして、明日以降は再び天気が崩れ、北風が吹きつけて海が荒れる予報だ。


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田井宮津ヨットハーバー
(丹後天橋立大江山国定公園/海の駅・みなとオアシス)
http://www.uminoeki.jp/

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 出航して20分もすると、昨日までの荒天の影響が残っているのか、海面が大きくうねりだした。数秒毎に船首がぐいと持ちあがり、そして浮遊感を一瞬感じたかと思うと、船首が海に突き刺さり、左右に白い波飛沫が豪快に弾け散る。波高はせいぜい2メートルも無い程度だが、日本海特有の短い波長のため、波高以上に揺れを大きく感じる。随分と時間が経過した。いつもの冠島周辺であれば、そろそろ島影が間近に見えてくるところだが、周囲を見渡しても一向に見えない。雨のせいで視界が悪いと言っても、島を見失ってしまうほどのことは無い。進行方向の左手には、人を寄せ付けない秘境を思わせる、急峻な山々の連なりが雨に霞んで見える。山腹の中ほどから山頂にかけて、残雪が見える。丹後半島だ。

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 程なくして、今日のポイントが冠島では無いことに気が付く。丹後半島沖の広大な白石グリを目指しているのだ。いつもの冠島は、遥か右後方に消え去っている。北西の風が吹いているので、左手に丹後半島が見えなくなると、北西の風に煽られた雑な波が船を揺さぶる。相変わらず雨が降り続いている。

 午前9時半頃にようやくポイントに到着。午前10時以降にならないと、遊魚船が白石グリに入ることが許されていないため、白石グリとの境界線付近でウォーミングアップがてらに釣りを開始することになった。船長が白石グリを今日のポイントに決めたと言うことは、メジロまたはブリを期待してのことだろう。白石グリに入ってしまうと、ひたすらロッドを煽り、リールのハンドルを回すことになるので、軽くウォーミングアップをしてから、早くもカップヌードルで腹ごしらえ。



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 午前10時を過ぎ、白石グリに入る。周囲を見渡すと、遠くに遊魚船が数隻浮かんでいる。彼らもまた、大物を狙っているのであろう。いつもどおりに、魚群を捉えては、狙い撃ちする方法であるが、魚の活性が低いようでなかなか反応をしてくれない。北西の風をスパンカーでなだめつつ、丹後半島を7時から9時の方向に捉えながら、東の方向にスルスルと流れるようにドリフトしていく。ボトムに張り付いている魚群を目がけて、ダイワのサクリファイス(200g)を一気に落とし込んで、魚の活性を上げてやろうと目論むも、船が流される速度が速く、水深60メートル程度でも、ラインが80メートル以上も引き出されてしまい、未熟なテクニックでは、思うようにジグを操ることが出来ない。ジグが船の真下にある時には、丹後ジャークを何とかこなせても、ラインが斜めに入ってしまうと、リーリング時に速度を十分に上げることが出来ず、またジャークも中途半端なものになってしまう。

 開始からそれほど時間を要せずして、船中初のハマチを掛ける。2匹目、3匹目も自分が操るジグに魚が反応をしてくれたので、少しだけ優越感に浸る。魚のスイッチをどのようにして入れるか?と言うのがいつものテーマだが、活性の低いボトムに張り付いた魚群には、やはり高速リトリーブと大きなジャークがカギになっているようだ。リトリーブの開始時には、ロッドを上下に揺さぶりながらジグに動きを与えて、魚にジグの存在を示し、ジグのスピードが上がってくるとその後は一気に高速リトリーブに入り、15メートルほど巻き上げたところで、長いジャークを入れる。海面に漂うラインスラッグが海中にスルスルと吸い込まれ、ジグの動きが止まる直前にリーリングを開始・・・と言う流れであったが、ジグの動きが止まってから、0.5~1秒程度の間を入れる方が魚の反応が良い。実はこれ、船長のアドバイスによるものなのだが、明らかに魚の反応が違う。

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 白石グリに入り、1時間半以上経過。未だ魚の活性は低く、一回の流しで数匹のハマチもしくはツバスが釣れる程度。魚群から一匹、一匹を拾うように釣っているイメージ。しかし、船長からのマイクを通した情報によると、ボトムに固まっていた魚群が、徐々に散り始めており活性が高くなりつつあるとのこと。当然ながら、魚の活性が上がるにつれて、アングラーの活性もまた確実に上がってきている。船長が活性の高い魚群を捉えた。なかなか入れ食い状態にはならないが、やることをやれば魚が反応する状態になる。徐々に両腕が疲労し、ジグのアクションが緩慢になると、見くびられたかの如く、魚が反応しなくなる。水深は60~80メートル。高速の丹後ジャークの場合、食わせのタイミングは3回ほどしかない。徐々に魚の活性があがり、中層まで浮いてくると、3回目のロングジャークでバイトすることが多くなる。魚の喰いが浅く、フックアップしてもすぐにバレてしまうような場合でも、一旦、ベイルを返してラインを送って、軽くジャークを入れると、更に反応するようになってきた。場合によっては、海面近くまで追ってくる姿を見ることも出来る。

 船中でメジロがあがった。自分が操るジグにも、待望の強烈な引き。すでに疲労の限界に達しているため、ロッドを支える右手、リールのハンドルを回す左手が、ジリジリと痺れてくる。船長が巨大なネットを持って待ち構えてくれている。期待に応えねば・・・いやしかし、確かにロッドは大きく曲がっているが、魚の躍動感に欠ける・・・・。青い海中にキラリと光り輝く2匹の魚。無念、メジロでは無く、ハマチのダブルヒットであった。その後も、爆釣とは程遠く、時折、気が向いた魚だけがジグに反応をした。かなり魚をヒットに持ち込むのに苦労したのだが、魚が”反応する時”と”反応しない時”の境界線がおぼろげに分かったことは、大きな収穫であった。


 今回、和歌山から6名の方々が乗船されていたが、同じ魚を釣るにしても、丹後半島と紀伊半島では、フィールドが違えば釣りのスタイルが異なるわけで、つまりはタックルやルアーが根本的に違い(日本海側はスピニング中心、一方、紀伊半島側ではベイト中心)、高速なリーリングが必要とされる丹後ジャークを表現出来ず、群れの中の大きなサイズの魚をヒットに持ち込むと言う面で苦戦をされていた。

 1時間半程度、テクニカルな釣りを楽しんだ後、またもや魚の活性が悪くなる。すでに本日の体力及び筋力を使い果たしているので、サボってばかりの怠けた釣りを続ける。お茶を飲んだり、アンパンを食べたり、カップヌードルを食べたり、人の釣りを眺めてみたり、丹後半島を眺めたり。船長も、こちらのヤル気のない態度に呆れたのか、はたまた言うべきことは全て言い尽したのか、魚の反応が悪くてもうどうでもいいやと思ったのか、それは定かではないが、すっかりマイクから声が聞こえなくなった。


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 午後4時、本日の釣り終了。結局、今回もまた、大物とは巡り会えなかった。今回、11名のアングラーが同船しており、船中で、100本近くのハマチとツバス、そして3本のメジロがあがった。



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 帰港後、黒田船長のレクチャーを受ける。まさに目から鱗であった。

【レクチャーの内容】

ジグの形状について

 日本海でも特に若狭湾のような海流が極めて遅い海域においては、ジグの形状が非常に重要になってくる。最近、流行りのエッジが効いた細身のジグの場合、ジャーキングした後のジグがホバーリング状態とならず、魚に喰う間を十分に与えることが出来ない。ジグの側面がフラットで、尚且つ面積があるものの方が、フォーリング時に水の抵抗を受けやすく、フォーリング速度を遅くする効果があるので良い。ビクトリーの”鰤神様や”ダンシング・マジック”は、まさに若狭湾の鰤をターゲットに制作されたもので、ホバーリングが肝になっている。

ルアー工房1091
http://www2.nkansai.ne.jp/users/victory/koubou-top00.html

ジグの操り方について

 丹後ジャークは、まさに若狭湾海域の青物を釣るために開発された技。リーリングの速度と長さが重要。速度が遅く、ジャーキングが小さく、ジャーキングの回数が多くなると、必然的に小型のハマチが反応しやすくなる。大型を狙うのであれば、高速で距離が長いリーリングで魚を十分に惹きつけて、大きなジャーキングでジグをゆっくりとホバーリング状態にする必要がある。

 これ以外にも、目から鱗なカギとなる情報があったのだが、これは是非、黒田船長から直にレクチャーを受けて頂ければと思う。実は、本日は3本のメジロが上がったのだが、全て黒田船長が制作した”鰤神様“による丹後ジャークでの釣果であった。偶然にメジロが釣れたのではなく、必然的に狙って釣られたメジロであったのだ・・・・。感服するほかは無い。



釣行データ
釣行日:平成24年2月25日(土)
潮回り:大潮
天気:雨のち曇り、気温1~5度、北西の風
時間:午前8時出船、午後5時頃帰港
ポイント:丹後半島沖 白石グリ
釣果:ハマチ8匹(40cm~50cm)、ツバス5匹(~40cm)

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使用タックル
(1)
Rod: Daiko Hemingway HWVS-58/5
Reel: Shimano Stella 6000PG
Line: PE 3
Leader: 50lbs.
(2)
Rod: Wando Kookai KOCS601RF4
Reel: Shimano Twinpower 6000HG
Line: PE 2.5
Leader: 40lbs.

ヒットルアー
・Fina, St Rush 150g
・Tackle House, 近海仕事人200g
・Daiwa Saltiga,SacrificeII 200g
・Mangrove Studio, Wipeout 180g

■使用船

ビクトリー
http://www2.nkansai.ne.jp/users/victory/
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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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コメント

鰤神様に頼るしかない…

やっと見つけた日本海ジギング釣り紀行
未だハマッチー&ツバサーな僕(泣。メジャーからブリストに駆け上がれるには、黒田大権現に縋るしか無いのかと、云い乍、必殺ジグ探しに釣具屋巡り
今年前期には絶対上げようぞきょうそうじゃ

パパ番長 #- | URL | 2012/03/05 22:10 * edit *

望むところだぁ~!

パパ番長さま、こんばんはっ!

初の書き込み有難うございます。

さすがハマッチー、意気込みが違いますね~、いや・・・もとい、ツバサーでした(笑)。っと言いつつ、私も同じレベルなんですが・・・。

本当に、まずは黒田大権現様のおっしゃることを心から信じて、しゃくるしかないですね。その第一歩となるはずのNEWロッドをヤフオクで競り負けてました・・・あぁ~無念。


巨鰤の勝負?
了解しました!
まずは、317で一騎討ちだぁぁぁぁぁ!

donfan #mQop/nM. | URL | 2012/03/07 01:55 * edit *

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