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渦潮鳴門の桜に輝く真鯛を狙う ~紅牙に入魂~ 

 釣り業界に限らず、日本のものづくりの日進月歩の技術革新、機能特化・細分化、新素材開発・採用のスピード感と多様性は、目を見張るものがある。前回の明石海峡タイラバ釣行(新作タックルのお試し)の際に、シマノの炎月シリーズ、ダイワの紅牙シリーズのハイエンドモデルを使用する機会があり、釣果は芳しくなかったものの、それぞれのタックルに直に触れて、その使いやすさに感嘆して以来、タイラバ専用タックルを導入しようかと妄想に耽りつつ、カタログを眺めては仕様を確認し、そして最寄りの釣具店で触ってみてはカタログ数値と実際の感触を補正しつつ、熟考の日々を過ごすこと2週間。普段はなかなか頭に入らない数値や情報が、見事に脳に刻まれているので、まだまだ脳が腐っていないのだなと再認識。


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 今まで一度もダイワのロッドを使用したことはなく(いや、バスロッドのクリプトンが1本あるな)、そもそもの選択肢から除外していたが、釣具店のスタッフが“紅牙も試してみますか?このロッド良いですよ”との囁きに、ならば折角なのでロッドを出してもらい、あまり期待せずにグリップを握りしめた瞬間にビビビッ(古い)と直感的に来たのであった。これだよこれ。紅牙シリーズには、メタルトップとメガトップの2種類がラインナップされているが、私が反応したのは、メガトップの方。ちなみに前回の釣行で試に使用させてもらったのはメタルトップ。メガトップは、先端の素材がメタルトップと異なるだけで、基本的な作りに差がなく、数値上は重いものの、ティップが軽いせいか軽快感があり、何より価格が安いのが最大の決め手となった。
 柔軟なソリッドティップを備えつつも、先調子のパリッとした感覚が、まさに求めていたものだったので、明石海峡用(69HB-S)と鳴門海峡用(69XHB-S)に2本を調達。聞くところによると、ここ最近の紅牙人気は凄いらしく、続々と欠品しているとのこと。数日遅ければ手に入らないところであった。


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 午前3時前に神戸を出発。潮風を感じようと、窓を少し開けると、風切り音とともに湿気を含んだ暖かい風が車内に流れ込む。順調に第二神明道路、明石海峡大橋、鳴門海峡大橋を駆って午前4時半頃に鳴門市亀浦港に到着。


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 亀浦港。左のライトが灯った船が、今回お世話になる“はらまる”。

釣船はらまる
http://www.haramaru.gr.jp/index02.html
レンタルタックルあり(1,000円)、氷は各自で準備


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 午前5時半、出船。今回は初めての鳴門海峡でのタイラバ釣行であり、明石海峡と並んで真鯛の産地として名を馳せているメジャーな海域ということもあり、いつもながら自らの技量はともかく、勝手に期待が膨らむ。今回の釣行は、いつものY氏、タイラバ初挑戦のノロ、そしてタイラバ2度目のW氏。

 まずは亀浦港を出てから鳴門海峡の西側で釣りを開始。移動時間、わずかに15分。満潮からの下げ潮で、今のところ潮は緩やかに動いている程度。鳴門海峡と言えば渦潮、渦潮と言えば激流、激流と言えば翻弄、そして底取れず撃沈の構図が脳裏にチカチカと明滅していたので、まずは安心しつつ、タイラバを投入する。船尾にスパンカーが立っているので、南東の風に対して船首を向け、鳴門海峡への東向きの潮流を受けつつ、じわじわと南東方向に向けて船は動く(文章で書くと非常にわかりづらい)。左舷側の船首に陣取っているため、投入したタイラバは、船の進行方向に対して、右後ろに流れていく。餌釣りの方が右舷側に1人おられるのだが、40号の錘を使用されているため、明かにラインの入射角度が異なり、オマツリにならないように細心の注意を払いつつ、丁寧に丁寧にボトムを攻める。


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 早めのリーリングに反応が無いため、徐々に速度を落としつつ、真鯛の反応を見る。ゆっくり目のリーリングに変えたところでロッドティップを叩く真鯛特有のアタリがあり、心躍りつつも平常心を保ち、反射的電撃フッキングを何とか我慢して、ハンドルを回し続けてロッドの胴の部分に真鯛が乗るぞというところで、無念のフックアウト。本日最初の本命のアタリを逃すという失態をしでかしたが、まだまだ時間があるという心の余裕はある。全ての邪念を排除し、本日一番の集中力で、真鯛がタイラバを追う姿のみをイメージして、ハンドルを回すこと数百回、遂に待望のアタリがロッドに現れ、そして負荷がジワジワと手元に移動し完全に乗った。ブルーの斑点も鮮やかな鳴門海峡の真鯛約35cm。フックは、下顎の皮一枚で耐えていたが、タイラバ専用の柔軟なロッドであったからこそ手にすることが出来た1枚。入魂成功。出航してから1時間経過。


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 鳴門海峡の西側。見事なベタ凪。この時点では、遊漁船や職業釣り師の姿が見えない。船中では、ポロポロと真鯛があがるが、それほど活性が高いわけではなく、拾い釣りをしているような状況が続く。


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 午前8時、出航してから2時間半経過。鳴門海峡大橋のトラス構造を見上げつつ、渦潮に船を揺さぶられつつ、鳴門海峡の東側に大きく移動。先ほどの場所とは打って変わり、潮と潮がぶつかり合っているせいで、海中から巨大生物が姿を現す前兆のように海面がざわざわと不規則に蠢いている。周囲には船が何十隻も浮いている。タイラバを紅牙80gに変更。分かりやすい単発的なアタリと、諦めの早い動きで、本命ではないことが分かる。姿を現したのはカサゴ。


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 潮流が速く、船が流れてしまうため、頻繁に船のポジションが整えられる。カサゴを釣った直後の投入ということもあり、ロッドティップがバンバンと叩かれた瞬間に真鯛のアタリであることを確信し、思わずフッキングしそうになるところを堪えたところで、ロッドに重量感が伝わる。真鯛36cm。


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 鳴門海峡大橋が目の前に迫る激流のポイントで、根掛かりしたかのようなアタリ。ドラグがズルズルと滑り、ラインが勢いよく引き出され、ロッドが大きく絞り込まれ、時折、鈍重な首振りの振動が伝わり、これは大物であると船長にアイコンタクト。数分の攻防の末に姿を現したのは、真鯛ではなく桜色が薄れたコブのある魚体。体長は60cmほどあるが、焼いても、煮ても、刺身でも、どのような料理に対しても、抜群にして安定的な不味さが際立っている魚であるとのことで即リリース。コブと鋭い牙と体表に無数の寄生虫のような小さな生き物がウヨウヨと動き回っている様が、何とも不気味であった。
 ところでダイワ紅牙69XHB-Sは、潮流の影響を受ける状況下での大物とのやりとりでも、バット部分が非常にしっかりとしているため、トルクのあるパワフルな引きと対峙しても難なくリフトアップすることが出来た。このロッドで青物とやりとりしたら面白いだろうな。


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 再度、鳴門海峡大橋をくぐり、西側の海域に移動。曇り空ながらも初夏の日差しがジリジリと照りつけて、汗が噴き出してくるが、船が海面を滑ると爽やかな風に癒される。


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 西側に移動して、1回目の流し。絞り込まれるロッドとドラグの滑り具合から良型であることが分かる。首振りの鋭い動きが、ラインを通じて、ロッドを介して、両腕に伝わり、そして真鯛であることを確信する。43cm。時刻は午前9時過ぎ。


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 鳴門海峡から大きく西へ移動。全く釣れない時間が続く。雲が通り過ぎると、夏の日差しが照りつけて痛い。水分を取りつつ、惰性で釣りを続けるが、あまりに魚の反応が無いため、ここは潔く昼寝タイムに突入することにする。アイドリング状態のエンジンが、船体を小刻みに震わせて、時折、大型船が通過した際の航跡波が船体をゆったりと揺すり、日差しを帽子で遮って目を閉じると、程よい午睡へ。


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 惰眠から現実へと舞い戻り、夢うつつの状態のままで、取りあえずタイラバを投入。即座に反応があり、ロッドを震わせたのは、20cmと少しの真鯛。即座にリリース。


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 無数の船が浮かんでいる。朝の時間帯は、これらの船が一堂に鳴門海峡に押し寄せて、前後左右を船で埋め尽くしていたものが、いつしか四方八方に散らばっていた。


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 正午頃に真鯛32cmを追加。その後、納竿までの午後2時までに船中のアタリはものの見事に皆無で、最後の一投も虚しく、本日の釣行を終えた。


■釣行データ
 釣行日:平成26年7月19(土)
 潮回り:小潮
 天気:曇り
 時間:午前5時30分出船、午後2時過ぎ帰港
 ポイント:鳴門海峡
 釣果:真鯛5(最大43cm)、カサゴ2、コブダイ1
 利用した船:釣船はらまるhttp://www.haramaru.gr.jp/index02.html


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 亀浦港の近く(高速道路の橋脚の根元)に製氷機がある。100円玉を入れると、渾身の力を込めて、1粒1粒、ポロポロと哀愁感漂う間隔で氷が出てきてくれる。


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 30リットルのクーラーボックスであれば、200円分で丁度良い分量となる。


■潮汐
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出典:Tide736.net(http://tide736.net/


■使用タックル
(1)タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69HB-S
 Reel: Shimano Calcutta 201
 Handle: Studio Ocean Mark AC30S
 Line: Duel Hardcore X8, PE 0.8, 16lbs.
 Leader: 20lbs.
(2) タイラバ用
 Rod: DAIWA 紅牙69XHB-S
 Reel: SHIMANO Ocea Calcutta301HG
 Line: Duel Hardcore X4, PE 1.0, 18lbs.
 Leader: 20lbs.


■ヒットルアー
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・ダイワ 紅牙ベイラバーフリー 80g(黄金オレンジ)
・鯛ラバのび太(タングステン) 60g(オレンジ)


 時間帯や場所によって、潮流がまちまちなので色々な重さのタイラバを持参した方が状況に合わせやすい。今回の釣行では、80gを中心に使用したが、特に潮流が速い鳴門海峡付近では、タングステンの100g~120gがあれば潮流に翻弄されずに快適であったなと痛感。


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 真鯛のニンニク効きすぎカルパッチョ。ライムを買い忘れたため、見た目をネギで誤魔化しているが、味を誤魔化すことは出来ず。それでも家族には好評。


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 カサゴの姿揚げ。淡白なため塩味だけでも抜群に美味い。


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 真鯛の松皮造り。茗荷をたっぷり包んで。


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 真鯛の昆布〆造り、真鯛の寿司。


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 真鯛のこんがり兜焼き。


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 真鯛のあら煮。

 真鯛尽くし、ご馳走さまでした。
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テーマ: フィッシング

ジャンル: 趣味・実用

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コメント

こんばんわ

いやいや
真鯛いいですね~

それに料理
いったい誰がつくるんでしょうか
物凄く美味しそうです
うらやましい

YUTKUN #- | URL | 2014/07/21 20:33 * edit *

お疲れ~

マダイのサイズがイマイチやったんやね。
はらまるは遊魚船もしてんやね、カキのイメージしかなかったわ。
自分もそろそろ行かんと発作で倒れそうやわ(笑)

白ねこ #- | URL | 2014/07/22 01:02 * edit *

YUTAKUNさん、こんばんは~

何とか真鯛をキャッチすることが出来たので良かったのですが、贅沢をいえば、もう少し枚数を稼ぎたかったな~と。料理は、素人の我流ですが、いつも悶絶しつつ、私が作っていますよっ。
以前は、完全にキャッチ&リリースの釣りをしていたのですが、ここ数年、食すようになりました。最初のころは、どっちを食べて、どっちを捨てるのか分からないぐらいに、ぐちゃぐちゃでしたが、徐々に捨てる分量が減ってきました。

ところで、ブログを拝見したのですが、くれぐれも「きをつけなはれやっ!」ですね。

donfan #mQop/nM. | URL | 2014/07/22 21:02 * edit *

白ねこさん、まいどです。
今回は・・・いや今回も、お裾分けできずにスイマセン。

サイズも数も納得できるものではなかったんですけど、料理をするには、ちょうど良いサイズでした・・・・・

”はらまる”はカキがきっかけで、釣り船をされていることが分かったんですけど、結構良い船長でした。久しぶりにカキも買いに行かねば・・・販売は冬場だけ?・・・・念のためHPを確認・・・よくわからず・・・。

まだシーズンまでは時間がありますが、アオリイカ楽しみです。

donfan #mQop/nM. | URL | 2014/07/22 21:16 * edit *

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